ワインと美食の町、ログローニョ旧市街のまち歩き
6年前のまだスペインに引っ越してくる前に訪れたログローニョ。その時、いくつかのバルに行きすっかりその食文化を気に入ってしまい、また訪れたいと思っていました。
ログローニョはリオハ州の州都。リオハ州はスペインの自治州で最も人口が少ない州。リオハと言えば赤ワインの産地として日本でも有名です。そんなワインと美食のログローニョを今回再訪しました。
パンプローナからログローニョまでの道のり
パンプローナからログローニョはバスで2時間ほど。リオハ州は鉄道路線もありますがあまり便が良くありません。
La Estellesaというローカルなバス会社しか走っていないようでした。
途中の町のバス停はどう見ても昔鉄道駅だった建物。スペインも鉄道全盛期から廃線になっている鉄道路線が多いなと思います。
パンプローナもログローニョもスペイン巡礼の道のルートなので、途中でリタイアした外国人巡礼者(主にアメリカ人でした)がちらほらバスに乗車。次の宿の町や村まで乗っていました。一応巡礼のルール上は車やバス、バイクなどは使ってはいけないとなっているのですが、一応歩いたことにして巡礼スタンプはもらうのでしょうか。
小さい村々を通ります。
やはりワインの有数産地。ブドウ畑がたくさん見えてきました。
リオハのワイナリーは以前アロ(Haro)という町でハシゴしています。
ログローニョのまち歩き
ログローニョのバスターミナルから町の中心までは徒歩20分ほど。町自体は人口18万人でかなりコンパクト。とくに有名な観光スポットはないですが、翌日郊外に行きたかったので二泊しました。
素晴らしい教会のファサードの数々
観光案内所でいろいろ情報を集めてからまち歩きです。まずは中世の門。当時は町をぐるっと囲んでいたであろう要塞で残るのはこれのみのようです。
スペインのいたるところで見かける給水所。バルセロナ辺りで見るものとは使われている石や装飾が異なり厳かな雰囲気です。
いたるところにファサードの装飾が見事な教会があり、開いている教会には入ってみました。こちらは馬にまたがる像が巨大で圧巻のバロック様式の教会。
中も煌びやかな金の祭壇があり裏切られませんでした。
こちらのファサードも見事です。
こちらはロマネスク様式でしょうか。彫刻が随分年代を感じます。
バロック様式の美しい大聖堂。前回訪れたパンプローナの大聖堂に続き、この大聖堂も世界遺産であるスペイン巡礼の道の構成遺産となっているそう。
正面玄関は閉まっていたのでサイド・エントランスから入ります。このファサードも素晴らしいです。
内部もとても素晴らしかったです。金が眩い祭壇。
スペインの大聖堂では意外と見ないフレスコ画がありました。厳かな教会が多いですが、ここは華やか。イタリアの大聖堂も結構フレスコ画があったのを思い出しました。
豪華絢爛です。
ログローニョを流れるエブロ川
そして、エブロ川に架かる美しい鉄橋を渡って反対側に行ってみました。
エブロ川と言えば、北西のカンタブリア州が水源で、930キロ先の河口はカタルーニャ州とバレンシア州の境にあり、地中海に流れ込んでいます。河口付近の三角州ではウナギが採れることで有名です。この辺りではこの川のおかげで美味しいぶどうが育ち美味しいリオハワインが誕生したのでしょう。
反対側にはフランコ・エスパニョーラというワイナリーがありましたが、事前予約のツアーしかやっていないようなので外観だけ。ワインの銘柄を調べてみたらバルセロナのスーパーで良く見かけるのもあり結構大手のよう。
また橋を渡って旧市街に戻ります。
サンティアゴ巡礼の道はいくつもの段階ではなくタパスによって成し遂げられる、というジョーク。
大聖堂近くに来るとアーケードになった雰囲気の良いエリアが。カフェやバルが並びます。
ログローニョの台所、サン・ブラス市場
最後はサン・ブラス市場を訪ねました。1930年に建てられたという建物。
随分こじんまりしていました。
上からソーセージがずらりの吊るされていて良い雰囲気。
パンプローナ旧市街の市場もそうでしたが、ガラガラでちょっと寂しい感じがしました。
市場の横道の向こうにはバルがひしめくラウレル通り。
あまり大きな見どころはありませんが、教会の数々が素晴らしかったまち歩きでした。
次回はバスク地方のピンチョス・バル巡りよりも個人的に好きなログローニョのバル巡りです。
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