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ガウディの生家やモデル二ズモ建築が満載のレウスの街歩き

バルセロナから南西に110キロほどのところに位置するレウス。これまで建築家ムンタネーのペレ・マタ病院、ガウディ建築の博物館であるガウディ・センターを訪れました。

今回はそのレウスの町を歩きます。

レウスの歴史と現在

レウスは12世紀に町が作られ、18世紀には繊維業と酒の醸造で急激に発展し、パルセロナに続いてカタルーニャ第2の街にまで成長しました。特に酒の醸造は「レウス、パリ、ロンドン」と言われるほど欧州では有名だったそう。19世紀の終わりにはベルモットの醸造を始めるようになり、現在でもスペインにおいてベルモットで有名な町とされています。ベルモットについてはまた別の記事でお届けします。

今では近隣のタラゴナの方が大きい町ですが、かつての栄光は古い建物などに今でも見ることができます。町中にムンタネーをはじめとするカタルーニャ・モデル二ズモの傑作がいくつも存在し、ガウディを輩出したことからモデル二ズモの町としても知られています。

レウスには国際空港があり、イギリス各地、アイルランド、オランダなどからの直行便が到着します。近くにあるコスタ・ドラダのビーチ・リゾートに滞在するヨーロッパ人が、世界遺産のローマ遺跡があるタラゴナなどと共にレウスに観光に訪れ、夏は賑わっているようです。

モデル二ズモの建築がたくさん、レウスの街歩き

旧市街にたどり着くと狭い通りに雰囲気の良い建物が並び、日曜にも関わらずそこそこ賑わっていました。

町の中央に位置するMercadal広場。多くのカフェやバルがあり地元民で賑わっています。バルセロナはこういう地元民の訪れるカフェやバルが多く集まる大きな広場というのがほとんどないので、地方都市を訪れてこういう光景を目にすると羨ましく思います。

この広場にはムンタネーの建築、カサ・ナバス(Casa Navas)があります。繊維業で富をなしたJoaquim Navasが依頼した個人宅。それほど大きい建物ではありませんが、内部は豪華絢爛な装飾で知られ、ペレ・マタ病院と共にムンタネーの傑作の一つと言われています。

今回は中には入りませんでしたが、外部の装飾も素晴らしいです。

ムンタネーらしい花や植物のモチーフ。

旧市街の端っこには石油商を営んだFèlix Gasullの自宅兼オフィスと倉庫のCasa Gasull(左)と個人宅のCasa Rull(右)がありました。両方ともムンタネーの建築です。

目の前には石造りの趣のある建物も。

アールヌーヴォーの装飾。こういう如何にもアールヌーヴォーの顔の装飾は意外とバルセロナではあまり見かけません。

ガウディの生家も、ガウディ縁のスポット

ガウディの幼少期はあまり良く知られていないそうですが、いくつかガウディ縁のスポットがあります。

サン・ペレ教会はガウディが洗礼を受けた教会。中に入ろうとしたらミサの途中でした。

ガウディの生家も残っています。銅細工師だった祖父と父の工房が1階にあり、ガウディも手伝っていたそうです。同細工からも建築のインスピレーションを受けたのでしょうか?

ガウディがここ生まれたという旨が記してあります。残念ながら個人宅で公開はされていません。

生家のすぐ近くには幼少期のガウディの銅像がありました。子供の頃の写真は残っていないので正直知らなかったらさっと通り過ぎてしまったであろう銅像。

子供の頃は体が弱かったというガウディ。一人で遊ぶことも多かったのでしょうか。

観光局でもらった地図にモデル二ズモのルートがありましたが、時間の関係でぐるっと周ることはできませんでした。まだまだ興味深い見どころがいくつかあったので是非また再訪したい町です。

次回はレウスのベルモットを楽しみます。

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