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サンフランシスコで起こっている悲しいこと

サンフランシスコと聞いてどういうイメージを思い浮かべますか?

急な坂を下るケーブルカー、真っ赤に映えるゴールデンゲートブリッジ、ビクトリア調の美しい建物が並び、大都市にも関わらずどこか人々ものんびりした雰囲気だったりと全体的にポジティブなイメージではないかと思います。

サンフランシスコは私がアメリカで一番大好きな街でアメリカに住んでいるときは何度も訪れました。今も何人か友人が住んでいます。

コロナ過、アメリカの新聞で「サンフランシスコのダウンタウンがゴーストタウンと化している」という記事がありショックを受けました。それから何度もニュースの映像やネットの記事などで耳にしていました。

ハイテク関連企業が特に多いサンフランシスコがあるベイ・エリア。ロックダウン中はもちろんリモート勤務でしたが、ロックダウンが終わってもそのままリモートが続き、企業は従業員が戻ってこないオフィスを縮小したり、撤退したり。

2024年第三四半期のオフィスの空室率はなんと37.3%と、実に三分の一以上が空室という驚き。コロナ直前の2020年初めで4%の空室率だったことを考えるとそれがいかに大きい数字であるか分かります。

サンフランシスコでショッピングと言ったらユニオン・スクエア周辺ですが、数多くの商店が閉店しています。2023年6月までに閉店した大手のお店のリストがNew York Postの記事にありました。

大手デパートのノードストローム、サックスフィフスが閉店。開業95年のメーシーズもすでに閉店を決めています。テナント募集中のサインがあちこちにある映像がこちら。

アメリカなのでもともと治安があまり良くないエリアもありましたが、人が少なくなったオフィスビルが立ち並ぶダウンタウンは、今では強盗、万引き、車上荒らしなどの犯罪が絶えず、ホームレスや麻薬常習者などが増えたといいます。ここ1~2年で少し良くなったようですがそれでもコロナ前と比べると雲梯の差だそう。実情を伝えるユーチューバーの映像がこちら。

最近会ったベイエリアに住むアメリカ人の友人が「サンフランシスコの中心は本当に悲しいほど変わってしまった。本当に残念。」と言っていました。

テンダーロイン地区(ユニオンスクエアのすぐ西)、ユニオンスクエアの南, ミッション地区、ウェスタン・アディション地区(ジャパン・タウン周辺)は特に犯罪率が高いそうです。路上駐車をすれば白昼でも窓ガラスを割られ車上荒らしにあうことも頻繁にあるそうで、特にレンタカーは格好のターゲットだそうです。

ユニオン・スクエアを起点にした大まかな犯罪の多いエリア。

ただ、中心から離れた住宅街は治安は悪くはなっていないようで、市内各地に点在するメジャーな観光スポットの大半は大きな影響はないようです。

コロナ前のサンフランシスコと言えばアメリカでもその家賃や物価の高さで有名でした。そんな状況がホームレスを輩出し、貧富の差がより明確になり、コロナで恐らく全てが表面化(=爆発)したのではないでしょうか。

友人に「ベイエリアに遊びに来て!」と言われましたが、サンフランシスコの良い時を見ているのでがっかりしたくないということもあり、もうすこし中心にテナントが戻って来てある程度安全になるまで待ちたいなと思います。

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