バンクシーやKAWS、人気アーティストの作品が集結、モコ・ミュージアム
2021年10月にバルセロナの旧市街ボルン地区にオープンしたモコ・ミュージアム(MOCO Museum)。
オランダ・アムステルダムにあるモコ・ミュージアムがバルセロナにオープンした2館目。普段アートにあまり触れない若い人たちにアートを楽しんでもらうことを目的に設立されたミュージアムだそうです。
アンケートに答えると無料というキャンペーンでこのモコ・ミュージアムに行ってきました。通常は、大人€17.95(事前ネット購入€14.95)、学生€12.95(ネット購入€9.95)です(2023年4月現在)。
ボルン地区のピカソ美術館の数軒隣りにあり観光には便利なロケーション。元々は中世の宮殿だった建物でピカソ美術館と建物の雰囲気が何となく似ています。
アンディ・ワーホール、バンクシー、草間彌生、バスキアなどの名前を挙げ宣伝しています。
有名なポップアーティストの作品群
門を入ってすぐ中庭にあるのはKAWSの作品。木でできていて身長の倍以上はある大きさで目を惹きます。
最初は一階展示室で、1アーティスト1〜2作品展示されています。
ジャン=ミシェル・バスキアの作品は2点。初期の作品なのか、ペンで描かれていて彼の他の有名な絵画と比べるとスーパーヒーロー好きの子供の落書きに近いです。
バスキアの作品はバルセロナのMACBA(Museu d’Art Contemporani de Barcelona)に3作品あり、そちらのほうが有名な作品だそう。
草間彌生も↓シグネチャーのドットで、赤や黄色ではなく白黒でした。アンディ・ワーホールも地味目の小さい作品。
村上隆の作品は結構インパクトがありました。
村上隆と言えば、私はこういうイメージ↓ですが、こういうちょっとアジアっぽい作品の方が欧米人は好みかな?と思いました。
2階に行くとアーティストごとに部屋が別れています。まずはKAWSの部屋。近頃はトイやフィギュアが多い気がしますが、彼は元々はストリートアーティスト。ストリートアーティストとしての彼の言葉が書かれています↓
バンクシーの部屋。有名な風船と少女のスクリーンプリント。バンクシーのサインがあるものは150枚ほど出回っているそうです。
こちらも有名なチンパンジーのスクリーンプリント。これも何百枚かあるそうです。個人所有のものをローンしているようです。
プリントだけでなく胸像も。
これらより面白かったのがバンクシーが有名な美術館に自分の作品を勝手に展示するというビデオ。そんな作品を実際見てみたいです。
チリ人画家ギレルモ・ロルカ。どれも大きな作品で動物をモチーフにしたものが多く印象的。今はバルセロナ在住だそうです。
ブラジル人一卵性双生児の兄弟、OsGemeos。ストリートアーティストでどこかの都市で見たことある気がします。
彼らの作品は石巻にもあるそうです。
映像の作品もいくつかありました。
絶対みんなSNSに上げるであろう作品も。こういう作品は最近よく見ます。
2階の中庭はJeff Koonsの作品。
Koonsと言えば犬を形どったバルーン。
スペインだとビルバオのグッゲンハイム美術館にあるPuppyが有名です。
最後はお土産屋さんを通って終了です。他にも正面玄関の隣にはコンセプトストアがあって、まだ開店していなかったのですが、主にKAWSのフィギュアを売っているようでした。
モコ・ミュージアムに行ってみて
全体的に見ていて楽しい作品が多いのでミュージアムがターゲットにしている「普段アートに触れない若者」やそのほか一般も楽しめるミュージアムだと思います。
その反面、ただ単に集客を目的に商業的にヒットする作品を方向性なしに集めた感じは歪めません。セレクションは前○友作コレクションを見ているような錯覚。
規模はそれほど大きくなく30分強あれば十分で、拝観料をもし払っていたらちょっと物足りないかなと思いました。
そして強いて言えば、ストリートアーティストの作品はやはりストリートで見たいのと、草間彌生もやっぱりかぼちゃなど立体的な作品のほうが面白いです。
あとはバルセロナでなくても見られる作品が多いので、旅行で訪れるのなら近所のピカソ美術館やミロ美術館のほうが断然おすすめです。
と色々言いつつも、今まで肉眼で見たことのなかった何人かの有名アーティストの作品が見れて楽しかったです。中でもKAWSやギレルモ・ロルカは他のアーティストよりも充実していて、大きい作品もあるので圧倒でした。
どうやらすべての作品が常設というわけではないようなので、お目当てのアーティストの作品がある場合は事前にウェブサイトなどで展示アーティストの確認を!
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