トルティーヤが美味しい昭和の雰囲気が漂うバル、Lalan's
バルセロナの美味しいトルティーヤ(スペイン風オムレツ)探し求めるシリーズの3回目です。前回はこちら。
今回は、旧市街からも比較的近いSan Antoni地区。San Antoni市場があることでも知られています。
新しいオシャレなバルやレストランが並ぶエリアもあるものの、どちらかといえば労働者階級や移民が多く住んでいるといった雰囲気です。
そのSan Antoni地区にあるLalan'sというバルにトルティーヤを求めて行ってきました。地元ガイドにトルティーヤの名店としてたまに出てくるお店です。
外観は退職した男性たちが集まるようなスペインの典型的なバル。
お店の中は朝にもかかわらず、かなり混んでいました。やはり退職者と思われる人たちが大勢。オーナーはスペインの北西部、ガリシア州出身でガリシア州やガリシア州のフットボールクラブにちなんだものが壁に掛けられています。
カウンターには特大トルティーヤがいくつか並んでいます。
まずは最もスタンダードなじゃがいもと玉ねぎのトルティーヤ。じゃがいもがもっちりとして塩加減もちょうどで美味しいです。
ズッキーニやパプリカなど野菜たっぷりのトルティーヤ。これもなかなか美味しかったです♪
じゃがいもと玉ねぎのトルティーヤは特にボリュームたっぷりで、コーヒーと合わせて4ユーロとお得(2023年5月現在)。
スペイン人経営の昭和感あふれるバルは、朝と昼の営業のみで16時位には閉店してしまうところも多く、ここのお店もその一つ。朝や昼間から飲むのが当たり前の文化なので成り立つ営業時間でもあります。
昭和の雰囲気が漂うバルの多くはスペイン人オーナーがリタイヤし、後継ぎがいないことなどから中華系の人たちが買い取り営業を継続することが多いスペイン。そのようなバルは冷凍を解凍するだけといったところがほとんど。こだわりの一品を出すところが少なくなっている中で美味しいトルティーヤをリーズナブルに提供するこのお店はこれからも残って欲しいです。