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バルセロナのクリスマス

スペインでは例年12月25日から1月6日までがクリスマス期間。そしてバルセロナ市が主催するライトアップは例年11月28日から1月6日までの間楽しむことができます。年末年始にバルセロナを訪れたらやはり是非クリスマスらしい雰囲気を存分に味わってほしいです。

少し遅くなりましたが、今回は2024~2025のバルセロナのクリスマスイルミネーションやデコレーションを簡単に紹介します。


ゴシック地区のバルセロナ市庁舎前

ゴシック地区のサン・ジャウマ広場(Plaça Sant Jaume)にあるバルセロナ市庁舎前はバルセロナ市によって設置されるクリスマス・デコレーションが楽しめます。毎年製作者が変わるようで、いろいろな工夫がされています。今年は巨大な星。近くに今年の市によるクリスマスデコレーションについて書かれているボードがあるので、スマホでQRコードをスキャンするとスマホから星のライトアップと連動した音楽が流れる仕組み。

スマホで映像を撮っていると音楽が止まってしまうのが難。説明書きを読まない人も多くいたようなので、小音量ででも広場に音楽を流しても良かった気がしましたが、ライトアップ自体はきれいでした。

そして、クリスマスデコレーションと言えばクリスマスツリー。残念ながらスペインでは立派なもみの木が入手しづらいせいか、クリスマスツリーはイマイチな町が多いです。南部の方では生の木ではなく電飾のみのツリーの町も多いです。バルセロナ市の今年のツリーは同じくサン・ジャウマ広場の端っこの方に飾られています。

これでもここ数年では一番立派に見えるクリスマスツリー。

キリスト生誕の再現模型、「ベレン」の見学

市庁舎や教会、商業施設など様々なところで展示されるキリスト生誕の再現模型、「ベレン」。とくに市庁舎や大聖堂のものは多くの市民が訪れます。

まずは市庁舎へ。正面玄関に人々が列を作って並んでいます。入り口をくぐるとミロと思われる作品の周りにクリスマス・デコレーションがありキレイです。

かなり大がかりな模型です。今年はカタルーニャの詩人、Joan Salvat-Papasseitの没後100年を記念して、彼の多くの作品のインスピレーションとなったバルセロナ港を再現しています。

身長くらいはあるかなり大きな模型です。

昔のバルセロナの街並みが再現されています。

教会の再現模型にはありませんが、市庁舎や商業施設などの再現模型はCaganerと呼ばれるカタルーニャ特有の赤い帽子をかぶってうん〇をしているフィギュアが隠れているのでそれを探すと楽しいです。赤い帽子ではありませんでしたが、建物の右下に屈んでいる人がいます。

そして大聖堂の回廊にも再現模型があります。普段は拝観料が要りますが、再現模型が置かれている時期は回廊には無料で入場できます。

正直、大聖堂の聖堂部分より回廊の方が厳かな雰囲気です。

東方から訪れた三賢者やマリア様に囲まれたイエス・キリスト。

ランブラス通りにある教会にも入ってみました。

こちらはキリスト生誕時のベツレヘムを再現しているよう。

一見歴史に忠実なように見えますが、三賢者が持参したイエス・キリストへのギフトにサッカーボールがあったり、ラクダがチートスやポテトチップスなどの現代の商品を運んでいたりと突っ込みどころが満載でした。

カソリック教徒の多いスペインならではのクリスマスの楽しみ方です。

通りのクリスマスライトアップ

バルセロナの主な商業地域の通りではライトアップが行われます。

旧市街はこじんまりしたライトアップが多いです。

旧市街のレイアール広場もシンプルながらいつもと雰囲気が異なり良い雰囲気です。

アイシャンプラ地区は大通りがいくつかあるので大がかりなライトアップ。大体毎年同じものですが、何年かおきに変わる通りも。

やはり一番きれいなのはグラシア通りです。

商店の飾りも豪華です。大手デパートのエル・コルテ・イングレスも巨大ツリーがスクリーンに。

グラシア通りは特にラグジュアリー・ブランド店や高級ホテルが並び豪華なデコレーションが多いのでおすすめです。

ホテルの入口。

クリスマス・マーケット

バルセロナ市内ではいくつかのクリスマス・マーケットが開催されますが、北ヨーロッパの国々で開催されるクリスマス・マーケットに比べると規模も小さく、食べ物や飲み物を売るスタンドが全くなかったり、あっても数が少ないです。それでもクリスマスの雰囲気は十分に楽しめるかと思います。

バルセロナで最も歴史があるとされるサンタルチア市は大聖堂の目の前で、主にクリスマス飾りやツリーなどを販売しています。

たくさんのクリスマス飾り。

先ほど触れたCaganerといううん〇をするフィギュア。著名人のものもありますが、日本の首相は何年たっても阿部氏のまま…

サグラダ・ファミリア周辺、コロンブスの塔からすぐのハーバーでもクリスマス・マーケットが開催されています。クリスマス飾りのマーケットはクリスマス前に終了しますが、ハーバーのものはクリスマス最終日の1月6日まで続きます。

ガウディ建築のライトアップ

そしてもちろんガウディの建築もライトアップがされます。

カサ・ミラは落ち着いたデコレーション。

カサ・バトリョはライトアップの色が変わり、七変化が楽しめます。

グエル公園は普段真っ暗な市場部分がライトアップ。

夜も神秘的です。一般入場が終了する前に入場し、日が暮れるまで待てば見ることができます。

12月25日、26日、1月1日、6日は祭日でお店も閉まるところが多く一部観光スポットも閉まりますが、教会を巡ってみたり(ただ、ミサの時間に注意)、ビーチを歩いたり、旧市街をのんびり歩いてみるのも楽しいです。チェーンのカフェは年中無休で開いていますし、25日でも旧市街の多くのレストランやバルは開いています。


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