im_a_rotten_orange

ラッパー。と言いながら最近は何故か小説ばかり書いてますが二足の草鞋で白黒じゃない世界を歩いて行きたいです。アイコンは鈴木みそさんのノベルジャム実録漫画よりお借りしました。 サンクラ→https://soundcloud.com/uehara-takeshi-648072835

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ラッパー。と言いながら最近は何故か小説ばかり書いてますが二足の草鞋で白黒じゃない世界を歩いて行きたいです。アイコンは鈴木みそさんのノベルジャム実録漫画よりお借りしました。 サンクラ→https://soundcloud.com/uehara-takeshi-648072835

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最近の記事

The pain we pay

SFメディア「バゴプラ」主催、〈かぐやSFコンテスト〉落選作です。 ご笑覧ください。 一次通過11作はこちらで読めます。読者投票も受け付けているので是非全作面白かった作品に読んで投票してみてください。僕も次回は残りたいです。https://virtualgorillaplus.com/nobel/1st-kaguya-final-11-revealed/ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「君は本当に美しい。私が今までに見てきたどんな

    • 猫を撫でる

      【宣伝】7/1〜5まで劇団888企劃『帽子屋さんのお茶の会』に「ミルクチーム」の"使者"役で出演しております。ビニールカーテン越しの公演となっており、コロナ対策もしっかりしているので是非ご来場頂ければ嬉しいです!配信もあります!! ご予約はこちら↓ https://torioki.confetti-web.com/form/1180/6527 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・  舞台の本番の合間に〆切の迫る公募向け小説の原稿を書き、それだけでオーバーなキャパシティ

      • "こんなことしてる場合じゃない"と思いながら生きて多分俺は死ぬだろう~極私的反差別論~

        こんなことしてる場合じゃない。 マジで。折角声を掛けてもらった同人誌に寄稿予定の小説はコロナの威を借りた怠惰によって脱稿の気配を見せず、公募に送らねばならない小説もうんうん唸っている内に〆切が過ぎ、かと思いきやまた次の〆切が迫り、その間も生活は続き、したがって、生活を続ける為の労働もまた続くのだ。 あ、でもラップは一曲配信できた。 十年以上やってて、ようやく一曲。っていうのやばいけど、仕方ないこれが俺のマイペース。良ければ聴いてみてください。巨大な猫に頭蓋骨を噛み砕かれたい。

        • 忘れたくないことを忘れない為に日記を書くのは初めてかも知れない

           前回上げた『夫にちんぽが入らない』 https://note.com/undead_orange/n/n72d4618097e1 という小説に100円を払ってくれた人が居た。 正直全く想定していなかったから、これはちょっと自分でも驚くくらい嬉しかった。こんな自己言及的な日記をわざわざ書いてしまうくらいに。 "政治"を超えた実感があった。万が一俺がこれから文学賞を獲って商業作家としてデビューしたとしても、勿論俺はそのつもりだしその為に人生さえ賭けているんだけど、ちょっ

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        • 講評
          1本

        記事

          『夫にちんぽが入らない』

          「え、ちんぽ生えてきた」 「マジで?」 「マジで」  こうくんに、私は夫をこうくんって呼んでるんだけど、朝っぱらからパンツを脱いで突如として生えてきたご立派なイチモツを見せ付けてやる。 「マジだ」 「マジでしょ、やべえ」 「アキちゃんもしかして男だった?」  ちがうよ、昨日まで生えてなかったでしょと言いながら私は生えたてのちんぽの亀頭を親指の腹で撫でてみた。じん、と心の奥深くに触れられたような気がしたけどそれは単なる身体感覚なのだ。と思うと、男の人が恋のつもりがセックスしてい

          『夫にちんぽが入らない』

          村上春樹に負けた日

          村上春樹に負けた。 多分生きてると人には村上春樹に負ける日が来るのだと思う。 僕にはそれがたまたま今日だった。 つまり、小説なんか、誰にも読まれていないのだ。 実際、僕もそれほど読んでいる訳ではないし、人に薦められた本の大半はタイトルしか知らないかタイトルすら知らない。 だけどともかく小説を書くようになって、初めて会った人に自己紹介するとしたら「小説を書いています」か「ラップをしています」と言うしかない。舐められたくないというより、本当にそれしかやっていないから舐め

          村上春樹に負けた日

          +4

          一撃必殺

          +4

          『一撃必殺』

           一撃で倒したい。倒したくない? いやいや絶対倒したいっしょ。だって一撃だよ。絶体絶命の時にさ、なんだかおまえどこにそんな力隠してたんだよって敵が思わず突っ込んじゃうくらいの、でもその突っ込みもろとも爆散させちゃうようなさ、そういう有無を言わさない力にさ、操られてみたいと思わない? 別に自分がどうとかって話じゃないんだよ。自分でやるから偉いとかって話じゃないんだ。むしろ自分なんかどこにも居なくていい。ただ何かのタイミングが合った結果、自分の身体から相手を一撃で倒せる必殺技が出

          『一撃必殺』

          無人天皇

          ブンゲイファイトクラブ(BFC) http://dog-and-me.d.dooo.jp/bfc001.html にエントリーしたものの舞台に立つこと能わず果敢なく散る。 かくなる上は観客席からチルアウト。 を許さない激戦に骨ごと消し炭にされてしまうのを楽しみにしています。 ラッパーだからリリックで勝負!と思ったもののクソみたいなリリックしか書けずこれは攻めというより逃げだなと思い直して〆切当日に書いた色々甘い小説を供養がてら上げておきます。 感想頂けたら嬉しいです、精進しま

          スタート・フロム・ヨーグレット

           その白いボタンを押すのが楽しみだった。けれど押し過ぎてはいけない。一度に押せるのは三回までと決まっていた。  ボタンを押すと、透明なプラスチックの薄い膜が凹み、裏に貼られたアルミを破って中から親指の爪くらいの大きさの半円が裏表に二つくっ付いたような形の白い粒が出てくる。人差し指と親指でそれを抓んで口に含んだ時、私の意識は宇宙の彼方まで飛び、そしてその粒が口の中で溶けてやがて消えてなくなるまでの時間を掛けて、徐々に私の身体へと戻ってきた。  ヨーグレット。仕事帰りの父に迎えら

          スタート・フロム・ヨーグレット

          インターネットの奇跡

           という程大袈裟なものではないというか、むしろこのタイトルの凡庸さはおまえ本当に物を書く気があるのかと自分を疑う程であるが、いやしかしあまりタイトルに凝っても読者の警戒心を煽るだけかも知れない。それともいっそ本文をすっかりタイトルに纏めてしまった方がいいのか。  いきなり話が逸れたというかまだ何の話もしていない。インターネットの奇跡。はい。  ツイッターで相互フォロワーだったのだけれど特にやり取りをするでもなかった(何せ2700人フォローしているから一人ひとりと密なやり取りを

          インターネットの奇跡

          戸締りしっかりすれば来れないピーターパン

           これ絶対恋じゃん、恋でしょ。 というどうしようもない衝動に襲われたので書く架空女子会について。 架空女子会、知ってますか? 知らなければ知ってください、俺もまだ名前と曲くらいしか知らないけど名前と曲知ってれば十分ですよね音楽家なんて。 サンクラのランダム再生に身を委せてたら聴こえてきてなんじゃこりゃと思ってる内にヘビロテしてました。 とりあえずコレ↓聴いてください。 https://soundcloud.com/user-207800474/i-love-you はい、ヤ

          戸締りしっかりすれば来れないピーターパン

          メッセージ性と「物語」について

           せっかくポルトガルに居るのにぐだぐだとネットばかり見ていてなんなんだお前はと自問しつつ最近思ったことを少しまとめておく。  先日ツイッターで回ってきたこれ https://comic.mag-garden.co.jp/topics/topi/news-0412-kyomu/   を読んだ。面白かった。 のだが、その面白さは「工学的」なもので、つまり仕組みがしっかりしている、歯車がちゃんと噛み合っているなという以上の印象を残すものでは、正直なかった。ちゃんと組み立てれば誰でも

          メッセージ性と「物語」について

          Dia do cão

           タイトルは「犬の日」。グーグル翻訳で出てきたのをそのままコピペしただけだから合ってるかは分からない。diaが「日」でcaoが「犬」だそうだ。てことはdoが「of」かな? ちなみに猫は「gato」。こちらは好きなバンドと(偶然)同じ名前だったので一瞬で覚えた。ともかく今日は犬の日であった。  ユーレイルでの二ヵ月の鉄道旅行を終え、リスボンに戻ってから早くも一週間が経ち、書かねばならない小説の〆切はとうに過ぎ、別のコンペの〆切も迫り、てんやわんやの心境の中で宿を変えた。リスボン

          プラハ沈没記

           風邪が長引くようにプラハへの沈没が長引いている。ユーレイルの有効期限は二ヵ月なのに、もう残り三週間ほどしかない。  来る日も来る日も寝て起きれば陽が暮れている。ああ俺は遥々ヨーロッパくんだりまで来て一体何をしているのか。これでは東京でその日暮らしをしているのと変わらない。そんな焦りが益々身を重くして、結局今日も二段ベッドから降りれない。目が覚めては枕元のスマホを開き、ツイッターを覗き、数時間が経ち気付けばまた眠ってしまっている。  睡眠依存症なのではないか。過眠症というのか

          プラハ沈没記

          Prague

           と書いて「プラグ」と読むし「Praha」と書いて「プラハ」とも読む。ちなみに「Lisbon」と書いて「リスボン」と読むリスボンは「Lisboa」と書いて「リスボア」と読むこともある。  11.01.19。トロンハイムでオーロラが見れず、オスローとベルリンの駅で(寒い)夜を越してプラハに着いて早四日が過ぎた。約600円/1泊の安宿は郊外にあり、観光の中心地である市街までは歩くと一時間以上掛かる。丁度創元SF短編賞の〆切も迫っているので、暫く腰を据えて執筆作業に時間を充てようと