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2018.01.03 レモンマーマレード

妻がレモン好きで、美味しそうなレモンを見つけては買ってくる。
ただ、当人はレモンを買うことで満足している節があるし私は私であまり積極的に使わないので消費が追いつかない。
そうして我が家のキッチンにはレモンが貯まっていく。

レモンというとシチリアやスペインといった地中海の温暖な気候を連想する。(ちなみに実際の輸入元はアメリカとチリがほとんど。)国内の産地も、日本の地中海たる瀬戸内海が中心だ。しかし、その温暖なイメージに反して旬は冬。我が家のレモンも例年11月あたりから増え始め、1月終わりには溢れ始める。

重い腰を上げてレモンマーマレードを作る。

そう、マーマレードはめんどくさい。ただ、実のところはマーマレードを作る前提でレモンを貯めている節もある。レモンなんて何かと絞って使えばいいのだが、それを「皮も使えるのにもったいない…」と思って使わないのだから。

レシピは愛読の『季節の果物でつくるジャムとレシピの本』に忠実。はちみつを加えた「はちみつレモンジャム」だ。美味しいに決まっている。

しかし実はこのレシピで一度失敗した経験がある。レシピが悪いわけではなく僕が読み間違えただけなのだが、書き方は若干不親切だなとは思う。

同じ失敗を繰り返さないための作ったメモである。それこそが経験であり技術でありノウハウである。

前回の失敗は単に水を加えるのを忘れたという内容。「水を加える」と言うとなんだか薄めているような印象を受けるかもしれない。水を加えずに素材の水分だけで煮るべきだ、と。
確かにそれができる果物は多いし、正直なところ僕もその感覚に囚われていて、結果失敗した。

実際やってみればわかるが、レモンはペクチンが豊富なので砂糖をまぶして出てきた水分だけで火にかけるとあっという間に固くなる。「とろみ」どころではなく、飴のようになってしまう。水を加えずに煮ることは物理的に困難なのだ。

というわけで素直に水を加える。500g程度のレモンに対して3カップも、である。

出来上がり。

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酸味と芳香が脳天を突く。

そしてレモンはなんといっても色がきれい。

少し甘さが控えめすぎたかも。今シーズンもう1回くらいできそうなので、次に向けたメモとして。

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