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6月7月の短歌、16首。

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明けない夜なんてないって歌ってたアーティストの名前なんだっけ?

スマホから弾ける音を浴び雨天、傘を差さないのと同じこと

ひとりとは怖いものだと思ってた深夜の自販機はただただ明るい

ヒツジなら数え飽きたよ今日はクジラを大家族にする夢を見る

吸えもしない煙草を買いにコンビニへ行こうか迷う行かない三時

脳内に浮かぶクジラはデカ過ぎて一頭いれば十分みたい

ねえクジラ、明日とかもう来なくても良いって思う、ねえそうでしょう

人間は夜しか眠れないっていう訳でもないし別に良くない?

ああクジラ、どうも温いと思ったらずうっとそこにいてくれたんだね

また朝が来たことについてどう思う?140字では語れない

しばしばと乾いた目には朝焼けが眩しすぎてこれはそういう涙

明けない夜なんて無いって笑ってよ瞼の裏の青い残像

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八畳は君と生きるには狭いけど君と生きてく訳でもないし

冴え冴えと月のある夜はあなたにも光が添うと教えてくれる

不可分な月の光を分かち合うために利き手を君へ差し出す

八月が来るたび君を思い出すのは祝福と呼べるだろうか

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