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創作の占星術鑑定を受けましたレポ。前編
先日、水煮さん(@mizuni_can)の占星術鑑定を受けてきました。
占星術とは何ぞや……というレベルで街の占いに行ったこともなかったのですが、今回の経験はとても楽しかった!ので、自分用も兼ねてレポを書こうと思います。
※あまりにも……あまりにも文が長くなったので前/後編に分けます。
楽しみが2倍!!(ということにしておいてください)
後編はこちら↓
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水煮さんの占星術鑑定とは
まず、今回、占星術鑑定をしてくださった水煮さんのプロフィールを引用します。
水煮さん
https://twitter.com/mizuni_can
スカイプ&対面で心理占星術の鑑定を行っております。創作関係を中心に、お仕事や恋愛、その他あんなことやこんなことも占わせていただいております。詳細:http://hoshican.jp/consultation/monitor
今回受けた鑑定は、ご本人が書かれている通り、心理占星術に基づいて、個人の創作などについてお話ししてくださるというものです。
抽選予約制で、1回1時間。
よくご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
私はTwitterに、RTで鑑定レポートが流れてきて存在を知りました。
皆さんのレポが、知らない方のものであってもとても面白く、いつしか私も受けてみたいなあと思うようになりました。
抽選は大体半月に1回。
応募して、応募して……くじ運が悪いので何度チャレンジしたか分かりません。
ついにこのたび当選しまして、鑑定を受けられることになりました!
当選メールを受け取ったときには驚いて二度見してしまいました。
応募し続ければ確率は1に近づくものですね。
自己紹介
本題の前に、念のため自己紹介をしておきますね。
ここをご覧の方は、存じてくださっている方が多いとは思いますが。
綿津見 (@unclear_09)
来世はクラゲになりたい
短歌と文章を気の赴くままに。
わだつみと申します。
Twitterに現代短歌を投稿したり、たまに小説を書いたり、同人誌即売会(コミティア)に出たり、アンソロ企画/web企画を主催したりしています。
短歌は五七五七七というやつです。
【短歌】
夏が去る/エンドロールの後にまだ何かある気がして動けない
真夜中に「嫌い」を挙げて泣かぬよう指は全部で十なのだろう
来世にはクラゲになりたい人たちで図録囲んで種を決めようか
【主催企画】
アンソロジー光
web夏企画 あの夏を幻視する
web企画はこの夏のゆる企画です。
どなたでも歓迎ですので、ご興味あればぜひサイトをご覧ください!
今回の質問内容
CMを挟んだところで、今回の依頼内容です。
水煮さんの鑑定では、1時間の範囲で伺いたいことをあらかじめお知らせしておくことになっています。
また、必要な事項も事前にご連絡しました。
メールでお伝えしたのは以下。
● 生年月日と生まれた時間
● 生まれた場所
● 質問事項
・人生のテーマ、創作のテーマ
・作品発表の方向性について
・仕事について
● 資料提出
・短歌集「花に嵐」
・アンソロジー光(主催したアンソロ)
※データではなく現物を提出
これまで占星術というものに触れたことがなかったので、生まれた時間までお伝えするのだ…!と新鮮に思いながらメールの文面を打ちました。
また資料として、短歌集「花に嵐」と「アンソロジー光」をご自宅へ送らせていただきました。どうしても装丁込みで見ていただきたかったので。
「アンソロジー光」については収録した自分の小説を読んでいただきたいというよりは、パッケージとしての全体を見てほしいとお伝えしました。
質問事項も長々とお伝えしてしまいましたが、事前の遣り取りも終えて、あとは鑑定当日を待つばかりです。
待つのが楽しい日々でした。
テーマは世界を知るための「試行錯誤/思考実験」
さて当日。
Skype通話にて水煮さんから鑑定結果をお話しいただきました。
遣り取りはチャットも選べます。
私は直接の会話の方がレスポンスが早そうだったのと、記憶力がポンコツなので録音を聞き返したいな……と思い通話を選択。
水煮さんは朗らかな方で、密度の濃い、1時間とは思えないほど贅沢な時間でした。
まず始めにお話しいただいたのは、私の「人生のテーマ、創作のテーマ」。
これは鑑定を受ける皆さんにお話しされているそうです。
これこそを聞いてみたい!という思いで質問事項にも書いてしまいました。
早速、人生のテーマ。
「世界を知りたいという欲求が根っこにある」。
目の前にあるものについて、自分で試しながら改善しながら、細かく細かく見ていく。
● 目の前のものをひとつひとつ調べて、実際に使ってみて、使い心地を改善する。それで何がわかるか、手で触って確認していく
● 言葉で教えられるだけで満足しない。自分の手足を使いたいという感覚が強い
● でも求めているのは体験経験ではなく知識
● 比較検証超好き
● 全体を知りたいというより細かいものをもっと細かく知りたい
● 顕微鏡を使って細かく見ていく
● 細かく切り刻み解像度を上げることで知識欲を満たしていきたい
● どこかにあるかもしれないものより目の前のことを知りたい
分かる気がする〜〜!と思いました。
「細かく」というフレーズが繰り返し出てきたのが印象的ですね。
比較検証超好き、というお言葉にも笑ってしまいました。「超」がつくのか。
改善点を考えて深掘りして繰り返して、という行為は多分とても好きです。
そうしてこの人生のテーマから来る、創作のテーマは、
「試行錯誤、思考実験」ということでした。
● 新しい文脈を求める
● 接点のない2つのものを結んでみて、そのライン上にどんなものが現れるか。試行錯誤してみて、こんな物語が必要だ、こんな要素があると空想ゲームをする
● 実際に書きながら試してみる
● 面白さも綺麗さも求める。より美しいもの、より面白いものを求めていく
顕微鏡やら実験やら、理科めいたフレーズにわくわくしてしまいました。
試行錯誤、思考実験という四字熟語、並べるとかっこよくないですか?「しこう」が同音異義語なのが良い。
教科としての理科は得意とは言えなかったのですが、そういえば実験が好きで高校では化学を学びました。
水煮さんが仰るには、
「机の上だけで無限に遊べそうな印象もあります」
「気を抜くと収集つかなくなる天体配置でもあるので……永遠にもっとが続く感じ」とのこと。
収集つかなくならないように気をつけたいですね……!
もっと細かく、より面白く、より美しく。
それを目指す傾向が企画や製本に現れているのではないかと私自身は思いました。
私のことをご存知の方、お読みになっていかがでしょうか。
社会的立ち位置は「管理する人」
人生/創作のテーマを伺うだけでかなり満足だったものの、他にも質問をしておりました。
なんとここまで、Skype通話では10分も経っておりません。
濃度が高すぎる。
続いてお聞きしたのは、作品発表についてと、私事ですが仕事のことです。
仕事の話は私事が過ぎるのでここでは触れないにしても、水煮さんによれば、創作と仕事は天体配置の同じところを見るということでした。
どちらも「社会的立ち位置」にあたるためとのこと。
そういうお話がとても興味深く面白かったです。
という訳で、社会的立ち位置について、まずは軸となるところを教えていただきました。
水煮さん、開口一番に
「管理する人ですね」(ズバッ)
とても歯切れよく仰るのでめちゃめちゃ笑ってしまいました。心当たりがあり過ぎて。
もちろん事前資料もご覧くださったのでしょうけれど、アンソロ企画をやっていたり、前職が管理業務を含んでいたり、そういうのは星にも関係があったのか?と思って。
ちなみに天体配置というのは生まれた時間によっても変わってくるようです。面白い…!(二度目)
● シェアする色
● 誰にでも等しく手に取れるようにする
● 特別な人だけが参加できる/特別な人だけが手に取れるという感じではなく、決められた手続きをとれば等しく扱っていく
「決められた手続きをとれば等しく扱っていく」という言葉の「偉そう感」にも笑ってしまいました。めちゃめちゃ偉そう……我ながら頭が高い…(笑っていいところなのか)
私の企画するアンソロジーは公募型で、初対面でも関係なく、概要を理解してご応募いただければ参加できるようにしています。
(抽選になってしまうのがありがたいと同時に心苦しいですが)
公募型なのは誰にでも、広く、というのが狙いだからなのですが、決められた手続きをとれば」という言い回しの身も蓋もなさがおかしかったです。
水煮さんには筒抜けなのだなと。
それから、私の鑑定結果には、社会的立ち位置の色が少ないとも教えていただきました。
どれだけ管理者の色が強いのか……。
それ以外を教えていただくと、
● センス、美意識、価値観、性癖
● 手に取りたくなる感じに仕上げてくる
● 自分の美意識、こだわりが強い
● ただ、美意識だけではなくて人によく見せようという作用、これも相当気合が入っている
● 人の所有欲、手に触れたい/味わいたいという気持ちにダイレクトに突っ込んでいく
● 生活に「馴染む」のではなく生活を少し「上げたい」。ちょっとした贅沢
● 丁寧な暮らしではなく「気取った生活」
私は乙女座なのですが、乙女座というのは「物理的に受肉させられると嬉しい」星座なのだそうです。
手に触れて五感で感じられるというのが重要。
受肉……!
普段なかなか聞くことのないワードですね。
「手に触れて五感で感じられるというのが重要」には頷きまくりでした。
とりあえず本にしたい!!ので。
本を作りたいがために原稿を書く。本末転倒レベル。
こだわりが強い、というのもその通りだなと思いました。
余談ながら、アンソロジー光の小説版カバーに使った紙は「五感紙」といいます。ややざらっとした、指先に訴えかけてくる質感があります。
五感紙。口にするだけで楽しくなる響きですね。
以上が人生/創作のテーマと社会的立ち位置について。
やや区切りが悪いですが、ここまでが前半です!
後半は創作の発表方法について書きます。
●創作発表の方法①:同人誌メーカーになる
●作品発表の方法②:楽天手法/ラーメン屋さんの看板
●目指すは「生活侵略」
ネクストコナンズヒント!「1500円のラーメン」「ヨックモック」
そんな感じでお送りします。
後半の方が水煮さんならではの素敵な言い回しが多いかもしれません。
書き上げ次第、後半も上げますね。
ご興味あればご覧ください。
それでは、ここまでお付き合いくださりありがとうございました!
追記(0701):後編も書きました。