やるじゃん しっぺい
前回、磐田市内を走る新幹線車窓から見えた「しっぺい」の3連野立て看板が印象的だった話の続きです。
そもそも、しっぺいとは、磐田に伝わる霊犬伝説「悉平太郎(しっぺいたろう)」をモチーフにした、磐田市のイメージキャラクターです。
丸っこい白犬のフォルムがかわいらしいのですが、その昔、怪物を退治するためにわざわざ信濃の駒ケ根から招かれ、命と引き換えに使命を遂げた伝説のとおり、一本筋の通ったキリリとした表情をしています。
さて、例の野立て看板について、磐田市の担当に尋ねてみました。
もともとは市のPRを目的に地元高校生の発案で設置されましたが、平成27年にリニューアルした折、現在のメッセージになったそうです。
「いつも 応援してるよ」
「みんな ありがとう」
「必ず 明日があるからね」
この言葉は磐田市職員が考えたとのことで、
たいていの広告看板はひとりよがり、
目立つことに終始する内容が多い中、
純粋に読み手を応援するようなポジティブな言葉は非常にまれ
だと思います。
「前向きになれた」との投書が市に寄せられたり、毎日新聞のコラムやブログで「勇気づけられた」と取り上げられるなど、見てる人は見てるなぁといった印象です。
もちろん、わたしもその中の一人。
富士市にもいくつかのご当地キャラがありますが、見る人が勇気や希望を感じさせるような、ある種の矜持をもってメッセージを発信してほしい、そう思うのでした。