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ダメ人間製造機(会社編)
長年会社勤めをしてきた。
そこでいろいろな上司の下で働いてきたのだが、どう考えても部下を”ダメ”にするマネージメントをする人が一定数いた。
そのような人の下で働く部下は大変であるが、当の本人である上司は、”自分は常に正しい”という考え方が基本にある為、部下に対する”マネージメントの仕方”や”コミュケーションの取り方”を工夫をするということは無い。
確かに、上司本人は優秀だからこそ出世しているのだが、人の上に立って取りまとめるにはどう考えても不向きと言うか、人の長所や能力を殺すからやめたほうが良いという人がいた。
いくつか例を挙げてみるが、併せてわたしが当時思った正直(一部辛辣)な感想も書いてみたい。
(ここで挙げるのは、かつて私が会社員であったときに感じたことなので、世の中にはもっと、強烈な人はいると思う。)
*
★自分はとにかく優秀、そのせいか”できない部下”の気持ちがよく分からない
自分ができるからなのか、出来ない部下の気持ちがわからない。
結果、部下は”できない人”のレッテルを貼られ、それ以上伸びることがない。
→もう少し部下の能力や可能性を信じてください。
部下の視点で物事を考えてみてください。
あなたは何でもできる人かもしれない。
でもあなたと同じことが出来るくらいなら、わたし達もとっくに出世しているし、その時は当然あなたの部下ではないと思いますよ。
★好き嫌いで、部下への態度も評価も変わる
自分好みのパフォーマンスや結果を出す人、自分と馬が合う人には態度や評価が甘く、そうでない人にはあからさまに態度が変わる。
→一度嫌われると、評価はずっとそのまま。
どんなに頑張っても状態は変わらず、部下が腐ってしまう状態。
そうなると異動や組織変更でもない限りずっとそのまま。
実際、異動したことで上司が変わり、その上司の下、その人本来の能力が開花して、それまでとは異なる評価やポジションに就いた人を何人も見ている。
上司によって、「こんなにも人は変わるのか?」の典型例。
元の上司が部下をどれほどダメにしていたかということ。
★自分の過去の経歴をひけらかす
自分がどれだけ優秀なのかばかりを話す。
どこそこ大学出たとか、どんな会社にいたとか、どんなプロジェクトを成功させたとか。
何かにつけて匂わす。話す。
→全部、過去のこと。
一体、何十年前の栄光を話しているの?
部下には正直関係ない。
問題なのは目の前にある仕事、過去にしがみついて仕事しているわけではないし、大切なのはあなたの優秀さ加減ではなく、部下が持っている能力を引き出しパフォーマンスを上げること。
それがあなたの仕事です。
あなたの過去や能力は全く関係ないでしょ。
★すぐに癇癪を起したり、パワハラをする
自分の感情をコントロールできず、気に入らないとすぐに怒る。
何がきっかけで怒り出すか、誰にも分らない。
→何かトリガーがあるみたいだけど、なんで急に癇癪を起こすのかさっぱりわからない。
酷い怒り方で部下をののしって、相手が委縮してるのわからないの?
上司であるあなたに対する部下の信用、がた落ちだよ!
そもそも、みんなに嫌われているの気づいている?
★わからないから、面倒だから、仕事丸投げ
全く専門外の部署から異動してきた上司にありがちなパターン。
それでもきちんとマネージメントする人はするのだが。。
→上司になった以上、あなたが責任者。
例え自分の専門外の仕事のマネージメントをすることになったにせよ、部下に丸投げはご法度です。
要所は締めてください。
指示があいまいだったり、業務配分や進捗管理がしっかりしていないと、結局部下に負担がかかります。
部下が潰れるよ。(→過去のわたし)
★簡単な業務しか部下に渡さず、チャレンジ業務にチャレンジさせない
部下に任せてもよさそうな仕事を、自分でしてしまう。
→部下のスキルや知識、経験等を把握できていませんよね?
その上、部下に経験させ、能力を伸ばすことを考えていないので、少し難しそうな業務は部下に渡さず、自分が全てやってしまう。
それでは部下は育ちません!
昔、部長クラスがやっていた仕事がその人の退職(解雇に近い)に伴い、わたしに回ってきたが、そんなに難しいものでもなかったので、わたしでも難なくできた。
「なぜ部下に回さないのだろう?」とこの時は思ったが、よく考えると、「この業務ができるのは自分しかいない」としておいた方が、自分の価値が上がるから。
そんな考えでは部下は育たず、それ以上伸びない。
管理職の仕事は、自分の能力を伸ばすことより部下の能力を伸ばすこと。
管理職としてあるべき意識が、そもそも違うと思うのだが。。
それに、本来業務は人に依拠するものではないので、他の人がカバーできるような体制を敷くことが重要。(中小企業では難しいが。)
*
今回は上司を例にして、”ダメ人間製造機”となる人を列挙してみたが、この他にも、同僚や後輩に対して、”相手の可能性や行動を制限するような接し方”をしてしまうことは、よくあることだと思う。
ここではあまり挙げないが、「自分が優秀で動きすぎる人は、悪気なく相手が動かなくても済むような状況を醸成し、非協力的な場を作ってしまったり、さぼって動かない人を作ったり、他者の能力を伸ばす機会を無くしたり、といったことがある。」ので、要注意。
(わたしも、一人の方が気楽で突っ走ってしまう仕事の仕方をしていたことがあり、若干思い当たる節があったので、戒めに書いてみた。)
相手の”可能性”や”機会”を尊重しつつ、自分も成長できるような、”人への接し方”は、正直難しい。
しかし、「人をダメにする人は、結局自分のことも本当の意味で活かせていないのではないか?」と思っているので、自分も気をつけたいところである。
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