免疫(7)-IL-6-
今日はIL-6について学んでみようと思う。
参考:橋詰美里、大杉義征 IL-6の多様な作用 自己免疫性疾患および炎症性疾患におけるIL-6の意義 日薬理誌 2014;144:172-177
IL-6を産生する細胞はたくさんある。
T細胞、B細胞、単球、線維芽細胞、ケラチノサイト、内皮細胞、メサンギウム細胞、脂肪細胞、および一部の腫瘍細胞を含むさまざまな細胞と記載がある。
受け手にもいくつかある。
IL-6レセプターはT細胞、単球、活性化B細胞、好中球などの造血細胞に発現している。
また、gp130という分子の存在もIL-6を考える上では忘れてはならない。
なぜならば、IL-6はIL-6レセプターと結合後にgp130とも複合体を形成するからだ
IL-6/IL-6R/gp130複合体という。
それぞれを2分子ずつ含む六量体らしい。
JAKキナーゼが活性化され、gp130の細胞質ドメインに含まれるチロシン残基がリン酸化される。
チロシン残基が6個あるので、くっつく場所によって起こることが変わるが、おおまかには2つの主要なシグナル伝達に繋がると覚えれば良い。
ひとつは、SHP-2/ERK MAPK経路
ふたつめは、JAK/STAT経路である。
前者が、MMP産生を誘導し、後者がRANKLの発現を誘導すると言われている。
さて、大きな視点でみてみると、
IL-6はCPR誘導因子であることや、血管新生にかかわる因子であること、B細胞分化因子としての作用、骨代謝への影響などが考えられる。
まだまだあるようだが、1度やめておかないとまたわからないから放棄となりそうだ。