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免疫(20)-PD1-
T細胞の表面にあるというPD-1について調べてみる。
参考:京都大学大学院医学研究科 免疫ゲノム医学 HP
免疫チェックポイント受容体であるPD-1は、Programmed death receptor-1という本来の名前がある。
T細胞の細胞死誘導時に発現が増強される遺伝子として、1992年に単離・同定された。
その後、PD-1が生体内において免疫反応を負に制御していることが明らかになる。
このPD-1と呼ばれる受容体に結合するリガンドを発現している細胞は自己とみなされる。
参考:東京医科大学 免疫学分野 HP
PD-1はCD279という別名を持つ。
以前学んだCD分類である。
PD-1は、細胞死関連分子として同定されたⅠ型膜タンパクで、Ig可変領域と95アミノ酸の細胞内領域があり、単量体として細胞表面に発現している。
PD-1は活性化したT細胞、B細胞、制御性T細胞、NKT細胞、活性化した骨髄系DCや単球に発現している。
PD-1の発現はTCR刺激後2~6時間と早く、かつ、1週間異常も持続するため、ナイーブT細胞の初期の活性化からエフェクター細胞への分化、記憶T細胞樹立のすべての段階で機能しうる。
PD-1への刺激によって、TCR下流のシグナルを抑制するため、免疫反応が抑制されると考えられている。