自己紹介、というか執筆環境②
前回がハードウェア(というかApple製品)の紹介だったので、今回はソフトウェアの話をしようと思う。
おすすめアプリを全部あげるとキリがないので、これがないと作業にならないというものに絞って書いていく。
①Ulysses
Appleデバイスでのみ動くエディタアプリ。僕はこれに毎日思いついた話の断片を書き散らしている。多くはぶつ切りのシーンだったり、突発的に書きたくなった短編などだ。ここで完成させてしまう作品もあるが、長編の場合は後述のScrivenerに投げてそちらで仕上げる。
Ulyssesで気に入っている点は3つ。iOS・Mac両方でサクッと書けること、インボックス(投げ込み場)が用意されていること、タイプライタースクロールが使えることだ。
使用感としてはApple純正のメモ帳に近い。インボックスを最初から使わずタイプライタースクロール(入力中の文字列を画面中央に固定できる機能)が必要ないなら、それらを使えばいいと思う。
僕はキーボード入力環境でタイプライタースクロールがないとイライラしてしまうので、サブスクリプション契約をしてUlyssesを使っているが、できれば純正のメモ帳に移行したいと日頃思っている。流石にただのメモ用途に年間5400円は高すぎる。
②Scrivener
僕が執筆する際のメインアプリ。古の物書きには Story Editerのようなものと説明すれば分かりやすいだろうか。
2ペイン式のアウトラインプロセッサ(アウトライナー)で、小説や論文のような長文を書くために必要な機能が全て揃っている。
僕は小説を書く際に最初から最後まで一続きに書くと脈絡がなくなってしまうタイプなので、Scrivenerがないと長編小説を書くことはできない。
タイプライタースクロールや執筆モード(サイドバーなどの余計なものが消える)も搭載しており、非常に多機能で今の所これ以外のアプリを執筆に使う理由は見つからない。
ただしそれはMac版に限った話で、iOS版は同期が遅くちょっとスマホを取り出して追記したいという場面で使いものにならない。
また、1プロジェクト1ファイルを前提に作られたアプリなので、未分類の文章ファイルを投げ込む場所としては不適当だと言える。
僕はその欠点をUlyssesを併用することで補っていた(過去形)。
③Roam Research
Scrivener・Ulyssesの併用環境に終焉をもたらすかもしれない黒船Webサービス。まだアプリ版は存在せず、ブラウザ上でのみ動作する。
ざっくり言うとWorkFlowyやDynalistなどのブラウザベースのユニバーサルアウトライナーにwikiとしての機能を追加したようなもの、だろうか。
今までない部類のアプリなので、詳しくはこちらを読んだ上でトライアル版を試してほしい。
アイデアのデータベース化が猛烈に捗るので、物書きなら試して損はないと思う。
また、インボックスのように使えるデイリーページが自動的に作成されるので、分類を後回しにして真っ白なページに書いていける。これが非常に良い。
問題は猛烈に利用料金が高い(年間165ドル)こと、料金が高いくせによく重くなること、アプリ版が存在しないことだろうか。
まだ開始して日の浅いサービスなので、料金以外はいずれ解消されるだろうが。
④Dynalist
ブラウザベースの1ペイン型アウトライナー。メジャーなOSであればほとんどのデバイスで使える。
アウトライナー界隈ではWorkFlowyと人気を二分する存在。無料で不自由なく使えるので、まずはこれから試してみることをおすすめする。
主な用途はアイデア出し。頭に思い浮かんだことを思うがまま書き出して、階層化して整理していく。
スマホからも素早く使え、有志による投稿専用アプリDynawriteも存在するので、アイデアはとりあえずこれに投げておけばどこに書いたか迷うことはない。
Roam Researchを知るまでは特に不便も感じていなかった超便利なアプリだが、現在はその日の思いつきを書いて、Roam Researchにコピーするだけの仮保管所になっている
以上が僕の必須アプリ(サービス)だ。Mac使いならAlfredやPopClipぐらい紹介しろやと思われる人もいるだろうが、それはまた別の記事で機会があれば。
Ulysses以外はWindowsでも使えるはずなので、気になったものがあれば使ってみてほしい。
とくにDynalistはタダなので是非。
自己紹介も兼ねた執筆環境晒しはひとまずこの辺で。では
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