ガソリン生活 伊坂幸太郎
本作は緑のデミオが主人公のため、車が言いそうな発言がおおく自分のツボをついて読み飽きることはなかった。
車同士の会話は幼少の頃トーマスにかじりついていた頃を思い出させた。
"車輪が多ければ多いほど知的である。2輪車とは話が通じないが、電車はすべての車の尊敬のマトである。"
"渋滞はやはり好まない、できることなら爽快に走りたいものだ。……こうやって話ができるから悪くないな。人間はやはりせっかちだ。"
まるで、近年の交通マナーの悪さを皮肉っているように書いてある。
ミステリー小説であるため謎が解かれていくにつれて文字を読む速度はあがっていく。とても綺麗に完結しているものだった。