おせち
年が暮れるとお節の仕込みがはじまります。その仕込みの数は48種類。お店レベルとしては平均のようですが、ホテル等はそれ以上になるそうです。48種類の仕込みとなると12月中旬から始まります。縁起の良い食材やお重を選び、丁寧に形を整え味をつけていきます。そして12/30に盛り込みをします。30日は通常営業を中止して調理場全員でお節の盛り込みをします。今年は多くのお客様にお届けするために6:00-19:00休み無く。
作業中にきれいに敷き詰めるのですが、ある程度慣れますと今年1年の出来事を振り返りながら作業できるようになります。(他ごとを考えていることが料理長にバレることを思うと冷や汗ものですが…)
いままではお節を食べる側でしたので、食べながら新年の訪れを感じましたが初めて作る側になると今年も無事に新年を迎えられるという想いを発見することができました。
お重に包むまでの途方もない作業には想像を超える手間と"おもてなし"の気持ちを詰め込みました。自分は追い回しなので携われた作業は少ないですがお客様を想う気持ちの量は先輩方に引けを取らないように努めました。(まさしく修行のような工程なので年に1度で充分ですね。。全くさぼれないし…)
ぜひお節は新年の訪れを感じながら召し上がって欲しいと願っております。
それでは良いお年を。