毒親の毒から気づいたこと。

父へ
ー100人に感謝を伝えたい


前回、母の話を書いたので
今回父のことを書こうと思います。

今、世間では『毒親』という言葉を耳にします。
きっと私の父はそうだと思ってます。

この感情に気付いたのは、
なにをするにしても親の許可が必要だと
思っていた自分がいたからです。

もう成人して、仕事もしていた私。

車を自分のお金で買うにしても、
転職するにしても、
彼氏ができた時も、
髪の毛を明るく染めるときも、

親がなんていうかな?
そういう考えがありました。

私の父は、自分の価値観を押し付けるタイプの親でした。

その価値観がかなり偏っていて

先述の車購入だったら
女は軽自動車で充分、とか
若いやつは新車なんてもってのほか、とか

相手の話は聞かず、
そういう価値観を真っ向からぶつけてくる人です。
しかも結構、高圧的な口調で。

なので私は
なにをするにしても
相談してからのほうがいいか
事後報告のほうがいいか

とにかく私への被害
(文句を言われること、否定されること)
が少ないのはどちらか。

そう考える日が続きました。

そんな父の価値観は私の人格形成にも影響があって

どんなに頑張っても認めてもらえない、
そういう気持ちがありました。

頑張って得た賞も
『あれだけやっていれば当たり前』

テストで良い点とったときも
『ちゃんと授業にでていれば当たり前』

そんなことで喜ぶな
それは『普通』だ、

人間は謙虚でいるべき
その言葉が、私を縛りました。

逆に
テストで悪い点数をとったり
大会で敗退したときは

普段やってないからこうなる
努力していない証拠
考えがあまい

授業だって聞いてなかったわけじゃない
手を抜いたわけじゃない
そう言いたいけど、目の前の『結果』が
私の『主張』を『言い訳』に変えるような気がして
言えませんでした。

夕飯のときに家族がいる前で怒鳴られ
悔しくて、涙を堪えながら
ご飯を食べ続けるのですが
ご飯を通るときの、あの喉が痛くなる感覚が
今でも鮮明に残ってます。

それに
父はどこに
機嫌が悪くなるスイッチがあるか分からなくて
私や母が楽しく話していると
うるせえって怒鳴りつけます

そんなことが繰り返されるうちに
人の顔色を見て機嫌を伺うくせがつきました。

母親を怒鳴りつけるようなケンカが
子供の目の前で繰り広げられると
私はどうにかして二人の仲を取り持とうとしてました。

そういうとき弟は、さっさと部屋をでていきましたが(要領いい)

母親に対してもモラハラのような言葉を浴びせてました。
バカ、使えない、これだから女は、、

母は、
そんなことを言われても
父のもとを去ろうとは考えず、
むしろなにをするにしても
父の意向を最重視する。

だから私の家は
父が絶対的な存在。

父が認めれば、私は間違ってない
父が否定すれば、私は間違っている

そして
否定されつづけてきた私は間違っている存在だと
無意識下で思っていた。



でも最近、そこまで掘り下げてこれは私の思い込みだと気づくことができました。

父のその行動があったから、そう思い込んでしまった。
でも本当は、私はそんな人間じゃない。

私は頑張ってきたね。
自分を、認めてあげようと思いました。
父に認めてもらいたいがために、ここまで頑張ってこれた。

私の根本には
『わたしの考えは間違っている』があり
だからこそ
『父が否定する』現実があったのだと
そして私は
『認めてもらいたい』と強く思う
で、
私の考えは間違っている(という思い込みがあるから)から
父に認めてもらいたい

ここに気付くことができました



そして先日。
父に、今まで褒めてほしかったことを伝えました。

彼は一言
そんなに認めることができない、と。

その言葉が、父も一人の弱い人間なんだと気づかせてくれました。

むかしから女性にたいして強い偏見を持っていて、
それはきっと父の中にある、女性を認めたくないとという気持ちがあったからなんではないか。

私と同じように父ができるかというと
それは無理だと思う。

ある意味、それが羨ましい感情もあったのではないか。

でも 親は子供に対して強くあるべき。
親と子供の立場は父の中で絶対的な上下関係だった。

だからこそ認めることができない、
羨ましいと子供に対して思うなんて、親ではない

そんな父の小さいプライドは
私を認めることが親としての立場を失うものだと思っていたのではないか。

そして私同様に、
父も自分の両親に認めてもらいたかったのでないか。

そんなことを考えていたら
あまり父を責める気持ちがなくなりました。

その偏った価値観、モラハラ言動意外は
無邪気で少年のような楽しい父なんです。

だからすごく嫌いにもなれない。
悔しいけど。笑

理解されない!認めてもらいたい!っていう執着に気付いたら
すこし両親との距離が楽になりました。


それでもまだ、しっかりと克服できたわけではなくて
やはり傷ついた心は簡単に癒えるものではなく。。
やっぱり恨む気持ちもあります。
憎む気持ちもあります。

感謝をしてるけど、その気持ちは100パーセントではない。
だから、
ありがとうって感謝するレベルまでいってないので
ここに書こうか悩んだんですが

この気づきは自分にとってけっこう大きなものだったので
記したいと思いました。

いっぱい傷ついたこと言われた。
人格を否定された気持ちにもなった。
これは事実だから、
父を全部許せない!そんな私も許してあげようと思います。


そんなに傷ついて、トラウマになって、
いっぱい悩んだ日々があるのに

父のことが嫌いになれない、そんな自分も
許してあげようと思いました。



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