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新生月姫 7話

ancient earl

ナギサは心底嫌そうな表情を浮かべると、冥殿へと足を踏み入れた。
先日訪れたこの場所で、ナギサは心の底から憎んでいる魔王と遭遇したからだ。
ナギサにとってそれは忌むべきことであり、二度と関わりたくないのだから。
思わず、大きな溜め息を零す。
あの時、冥王・リキが言っていた「今日は挨拶だけだから」の言葉が蘇る。それはつまり、今度も会うことを示しているし、こんなに早く呼び出しが来るとは思ってもみなかったからだ。
「い、いや。気持ちで負けてはダメね。そうよ。ナギが連絡をしていた件かもしれないじゃない」
ナギサはぶんぶんと首を横に振ると、自分を鼓舞するようにぐっと拳を握った。
ナギサを案内するために、冥殿の執事長がナギサと共に歩いており、その様子をもちろん見ているが何も言わない辺りは、さすがと言うべきだろう。
彼の案内の下、執務室へと通されたナギサが入ると、リキは大量の書類に埋もれていた。
「え?え!?ちょっと!大丈夫!?」
思わず駆け寄ったナギサだが、「平気平気」と返事をするリキと共に、カイが「いつものことですので、お気になさらず」と笑顔で言い放つ。何とかもぞもぞと出てきたリキが「お待たせ!」と言ってきたのを確認して、ナギサは咳払いをするとゆっくりと頭を垂れた。
「月王家第一王女、ナギサ=ルシード。参じました」
ナギサのその姿を見て、今度はリキがぎょっとした。
「え!?そんな畏まらなくっていいって!カイ、今すぐお茶用意して!」
リキはそう指示を出しながらも、ナギサをソファへと座らせた。
「そういう訳にもいかないでしょう?私は一国の王女でしかないのだし。あなたの方が身分は上だわ」
「そうかもしれないけど……」
そう口籠るリキだったが、ナギサは再びすっと背筋を伸ばす。
「では、先日仰っていたことを説明していただけるのかしら?」
そうすまして言い放つナギサに、リキは思わず頭を抱える。
「う、うん。話すから、その畏まった態度やめて?調子が狂うわ。ね?俺とナギサ、一つしか歳変わらないんだし、もっとフレンドリーに行こうぜ!」
そう笑顔で言うリキだったが、ナギサが冷たい視線を向けたままで、早くも心が折れた。
「カイー!俺、もう泣きそう!」
「はいはい。そんな戯言を言っているからでしょう?さっさと本題を話せば、ナギサ様だってそんなに冷えた目で見ないですよ」
カイにもバッサリ切り捨てられ、めそめそとするリキだが、ここに味方はいないようでしょぼんとする。
カイは、そんなリキの扱いに慣れているようで、ナギサに用意したお茶と同時に、リキの前にも彼が好きな菓子と一緒に置くと、リキはしょぼしょぼしながらも菓子を口に含み、やっと話す気になったようだった。
「たぶん、大神は何も話してないと思うんだけど……三大王の後継者の役割って聞いたか?」
リキの言葉に、ナギサは「役割?」ときょとんとする。
その様子で、大神が何も言ってないことを理解すると、リキは頭を抱えた。
「うーん、やっぱりな。じゃあ、三大王の後継者の別名称は知ってるか?」
その問いにもナギサは首を横に振るが、見越していたリキはすぐに答えを出した。
「“代理人”。三大王の代理人」
それにはナギサは予想外だったようで、眉を寄せる。
「代理人?何を代理するの?跡取りは、いずれ王になるために勉強するっていうのは聞いたけど」
「まあ、確かに。ある意味、勉強でもあるんだが」
リキはそう言うと、すっと指を前に出し、空中に円を描いた。

瞬間、ゆらりと幻影が現れる。
「この世界は、聖界、魔界、冥界、総じて三大界で成り立っている。それぞれを大神、魔王、冥王が治めている。それぐらいはわかっているな?」
「もちろん。その三人をまとめて三大王と呼ぶこともね」
ナギサの言葉にリキは頷くと、再び手で空中を撫でる。今まで映っていた幻影は揺らぎ、たくさんの星が映し出された。
「これが、三大界と別次元にある混界だ。この全ての星一つ一つに生物が生存し、また星同士の干渉がないように、次元を弄ってある。ナギサが記憶を失くしている間、過ごしていたのも、この混界の中の一つ、ってことだな。三大王の仕事の一つとして、混界のバランスを保つことも含まれる」
「三大王が?でも、別の世界なのよね?」
「ああ。ただ、混界には“神”が存在しないし、精霊の干渉もほとんどない。さっき言ったように、特例でこちらから混界へ行くことはあるが、ほとんどない」
リキの言葉に、ナギサは向こうで過ごした日々を思い出した。確かに、魔法なんてなかったし、そういうのはおとぎ話の中だけだった。
「導く存在がいないからこそ、三大王が導かなければならないってこと?」
「導くって言うと大袈裟だけど、滅ばないように多少の修正だけしてる、ってイメージだな」
リキの言葉に、ナギサは考え込むように腕を組んだ。その様子を見て、リキは話を続けた。
「ただ、三大王自身も一つの世界を担う王。自分の世界に重きを置くのは当たり前だし、仕方ない」
「混界の方が疎かになってしまうということね。時間だってないでしょうし、自分の世界が優先されるのは仕方がないわね」
「そこで出てくるのが、三大王の後継者だ。“代理人”として混界の仕事を任している」
その言葉に、ナギサはじっとリキを見つめた。
その訝しげな表情に、リキは苦笑いを浮かべるしかない。
「さっき、ナギサだって言っただろ?“王になるための勉強”だって。いずれ、同じ仕事をするのだから、半分持ってね、ってことなんだろ」
「確かに言ったけど……何でそうなるのよ」
ナギサは思わずため息を吐くが、リキの苦笑いは止まらないようだ。
「代理人は、混界でトラブルが起きた際に直々に向かい、調査及び解決をしてもらう。同時に、混界にいる間は三大王と同等の許可が下りる」
「同等の許可?」
ナギサは益々眉間に皺を寄せていくが、リキは開き直ったように話し続ける。
「ああ。さっき、精霊の干渉があまりないとは言ったが、存在しない訳じゃない。三大王として精霊に干渉が可能だし、一定以上の理由がある場合のみにはなるが、戦闘も可能。その際の死傷に関しても、許可が下りている」
あまりよろしくない言葉に、ナギサは頭を抱えるが、リキは「まあ、そんな大事な事件滅多にないけどな」とフォローは入れている。
しかし、ナギサはそこではたと気付いたように目を開いた。
「そう言えば、冥王代理人っているの?」
「ああ、いるよ。大神や魔王と違って、冥王は世襲制じゃないから、冥王以外で“封印の神”と契約している奴が、“代理人”として立っている状態なんだ」
リキの言葉に、ナギサも納得したのか、テーブル上のお菓子に手を伸ばした。
「それで?わざわざ今日呼ばれたのは、その仕事をこれからしてくれってことなのかしら?」
「うーん?それもあるけど、そのために紹介しなきゃいけない奴いるな、って思って。もうすぐ来るからちょっと待っててよ」
リキの言葉に、ナギサは一瞬面倒そうな表情を浮かべるが、そのままお菓子と紅茶を堪能し始めた。
リキも、お菓子を摘まみながら呼んだ相手が来るのを待った。

「リキ様、キョウノ様がいらっしゃいました」
カイの言葉に、お茶会状態になっていたナギサとリキが手を止めた。
「ごめんごめん。お待たせー」
相手が冥王だというのに、気さくな態度で入って来た男を、ナギサは思わずまじまじと見てしまった。
長い黒髪をきっちりと一つに結い、深い紫の瞳を持った男は、ジャケットこそ着ているものの、カジュアルな格好やって来た。
「いや、こっちこそ悪かったな。急に呼んで」
「ううん、大丈夫。突然すぎてびっくりしたけど、大きな仕事なかったし」
そうへらへらと答えると、男はナギサへと視線を向けた。
「あー、もしかして、帰って来たって噂のお姫様?はじめまして。魔界両族長のキョウノ=ウーフだ。冥王代理人もやってるから、顔合わせること多いと思う。よろしくねー」
そのフレンドリーな姿にナギサは戸惑いつつも、立ち上がると挨拶を返した。
「月王家第二王女のナギサ=ルシードよ。こちらこそよろしく」
と、ナギサが言い切る前に、キョウノはナギサの手を握りぶんぶんと振って来た。
「ちょっ!ちょっと!」
さすがに声を上げるナギサに、リキも「その辺のしてやれよ」と止めに入る。
「ごめんな、ナギサ。こいつ、悪気はないから。昔っから悪戯好きって言うか、若干サディズムって言うか」
「ええ?そんな人が冥王代理人?」
思わず声に出して言うナギサに、リキが苦笑いを零した。
「でも、仕事はすっごいできるし、基本良い奴だからさ!」
そういうリキに、ナギサはキョウノをじろじろ見ながら、口を開いた。
「って言うか、魔界両族長ってことは、普段は魔界にいるのかしら?」
「うん、そう。ナギサの話も、噂で聞いてるよ。すっごい強気なお姫様だって」
その言葉に、ナギサはじとっとした目でキョウノを見る。その警戒している視線にも、キョウノは物怖じしていないようだ。
「へえ?魔界にまでそんな噂が出てるんだ?」
「うーん、魔界って言うか、俺はサガナ自身から聞いたんだけどな。で、ずっと会ってみたかった!」
その話を聞いて、ナギサは「そう言えば、サガナが魔界両族領で仕事してるって言っていたな」と思い出す。
「……サガナがお世話になっているのね。協力をしていただいているのは聞いているわ。ありがとう」
「まあ、それはお互い様だしな。サガナの出自的に、両族みたいなものだろ。あいつ、仕事できる奴だし、こっちも助かってるよ」
「そう。でも、あなたが冥王代理人だとは思わなかったわ」
そうバッサリ言い捨てるナギサに、キョウノは驚いた表情を浮かべたが、すぐにくつくつと笑い始めた。
「え?そう?まあ、別に冥王になるつもりはないしな。たまたま封印の神と契約してる奴が他にいないってだけで、仕方なくやってるようなもんだし」
「そうなのか!?」
思わずリキがツッコんでしまう。そんな気はしていたが、そうバッサリ言われるとは思っていなかったようだ。
「当たり前じゃん。何なら、冥王がリキだから、幼馴染として代理人引き受けてるってのもあるし。全然知らない奴が冥王だったら、こんな面倒な話受けてないもん」
「あら?あなたたち、幼馴染だったの?」
その言葉に、リキが頷いた。
「うん。キョウノのじいちゃんが先代の魔界両族長で、俺の父さんも先代の冥王だったから、幼い頃からよく遊んでて。まあ、キョウノの方が歳は上だけどな」
「上って言ったって、リキとは四つしか変わらないだろ。俺、早くに両親亡くして祖父ちゃんに育ててもらったから、よく祖父ちゃんにくっ付いてこっち来て遊んでたんだよ。何なら、もう一人幼馴染いるけど……いや、今はそんな話いっか」
キョウノはそう言うとやっと口を閉じたようだ。
ナギサも紅茶に口を付けてから、口を開いた。
「理由はわかったわ。つまり、これから彼らと一緒に、その代理人とやらの仕事をすればいいのね?」
「早い話な。とは言え、ナギサはダークが嫌いなままだし、どうしていこうか?」
キョウノの言葉に、ナギサはぐっと眉を顰め、あからさまに不機嫌な表情をした。
「別に、どうもしなくて結構よ。仕事でしょ?それなら上手くやるわよ。子供じゃないんだし」
ふんっとした態度で言うナギサに、「それならいいけど」と疑心の目で見るリキと、「まだ未成年じゃん」とあっさりツッコむキョウノ。

三人で何となく話しながらお茶をしていると、リキがぽんっと手を叩いた。
「そうだ!ナギサ、忘れてたんだけどさ、聖力の暴発の件。一応、調べてさ」
そう言って、カイから資料を受け取ったリキは、テーブルに資料を広げた。
「ああ、サガナもそんな話してたな。聖力が高すぎるせいで、体調に出ちゃうんだっけ?」
「ええ。私もあまり覚えていないのだけど、気を失ったみたいで。成長と共に治るって言われたけど、不便でしょう?」
ナギサがそう言うと、リキは眉を寄せた。
「うーん、成長すれば治るって言っても、ある程度コントロールできないと意味ないからな。ナギサの場合、次期大神として元々異常なほどに高い聖力を持っていて、この行き場がないから体調に出るんだけど」
そう資料を追いながら言うリキに、ナギサとキョウノは同じように資料を目で追った。
「行き場がない、か。つまり、定期的に放出をしなきゃいけない。とは言え、ナギサの場合、その量が多すぎるってことか」
キョウノが資料に手をかけながら言うが、ナギサが困惑した表情で問うた。
「どういうこと?普段から聖法使っていた方が良いってこと?」
「そうだけど……日常生活で、そんなに聖法使う場面ってないだろ?いくら、ナギサが代理人として今後、戦闘が増えるとは言え、消費できる量じゃないと思うし、逆にこれだけ多いとデカい聖法ぶっ放したら、自分への反動もすごいと思うな」
キョウノの言葉に、ナギサは開いた口が塞がらない。
意外と二進も三進もいかない状況で、ナギサは思わず頭を抱えた。
しかし、キョウノは「あっ!」と突然声を上げた。思わず、ナギサとリキが見るが、キョウノはにこにこしながらナギサを見た。
「そう言えば、サガナに聞いたんだけど、剣術を習い始めたんだって?」
「え、ええ。剣術だったら幼い頃に習っていたし、いざっていう時に使えると思って」
ナギサがそう答えると、キョウノはびしりとナギサを指差した。
「それだよ!剣術……この際、体を使うような武術なら何でも良いと思うけど、それを利用すればいいんじゃない?」
「どういうこと?」
言っている意味がわからないとばかりに、キョウノを見つめるナギサだったが、それよりも早くリキが手を叩いた。
「あっ、そうか!剣術……つまり、武術関係は肉体を強化することが大切だけど、そこに聖力を使えばいいのか」
「筋力とかを聖力で高めるってこと?そんなことできるの?」
リキの言葉に、ナギサが問うが、キョウノは「できるできる」とあっさり答える。
「強化法術とかあるけど、それを無意識にやれば普段から消費できる。そんな華奢な体系でも、重い物をひょいっと持てると思う」
キョウノの言葉に、ナギサはうんと考えた。
確かに、王女としてドレスを着ることも多く、あまり筋肉を付けるのも憚られる面もある。
「少し時間くれれば、その辺りの理論を纏めて渡すから、参考にしてよ」
「え?いいの?そこまでしてもらって」
「あったりまえだろー。これから一緒に仕事するんだしさ。俺の武器は鞭で短距離、ダークは銃で中距離だから、ナギサが剣で接近戦してくれると、俺たちも助かるもん」
そう言いながら、ナギサの背中をバシバシ叩いてくるキョウノ。

「じゃあ、私もう行くわ」
ナギサがそう言って立ち上がると、キョウノも慌てて立ち上がった。
「おっと……じゃあ、俺も行くよ。送るよ、ナギサ王女」
「ちょっとやめて。ナギサでいいわ」
ナギサがじとっとした目で答えるが、キョウノは「え?いいの?」と答えながらも、ナギサの肩を抱いて部屋を後にした。
完全に相手のペースすぎて、ナギサが頭を抱えるが、来た時に案内してくれた執事長が現れた。
「ナギサ様、キョウノ様、お帰りですか?」
そう聞かれて、ナギサが返事をしようとするが、それよりも早くキョウノがナギサの肩を強く抱いた。
「うん、そうだよ。途中まで送って行くよ」
その様子を見て、執事長がくすりと笑った。
「そうでしたか。お二方とも、お気をつけて。あと、伯爵殿。年頃のお嬢さんをそう扱ってはダメですよ」
そうくすくす笑いながら去って行く執事長に、「相変わらずだなー」と不満そうにぼやくキョウノだったが、ナギサがキョウノを見た。
「え?伯爵?」
その問いに、キョウノは「うーん」とぽりぽりと頭をかいた。
「その昔、それはもう数百年前の話、冥界に爵位制度があってさ、ウーフ家は伯爵位を賜ってたんだよ。今でこそ爵位なんてないけど、名残で呼ぶ奴多いんだよね」
バツが悪そうに言うキョウノだったが、今度はナギサがにやりと笑った。
「へえ、そうなの。じゃあ、私もそう呼ぶわ。キョウノより呼びやすいし」
「え!?キョウノの方が呼びやすくない!?俺、貴族じゃなくて、ただの領主なんだけどなー」
「大して変わらないわよ」
ナギサがそうツッコむが、キョウノは納得いかないようだった。

そんな言い合いをしている間に冥殿の出入口まで来たため、ナギサはさっと身を翻した。
「じゃあ、ここで結構よ」
「え?そう?ギリギリ月界まで行くよ?」
キョウノがそう言えば、「大丈夫よ」とあっさり断られ、苦笑いしか出て来ない。
「悪いけど、聖力の件に関してはまた連絡をちょうだい」
「ああ。今度は魔界に呼ぶから、サガナに連れてきてもらいなよ」
キョウノの言葉に、ナギサはすごい嫌そうな顔をし、キョウノを睨む。
「えー、怖いー。そんな睨まないでよ。資料とか、俺の家の方があるし、来てくれると嬉しいのにー」
「……わかったわ。嫌だけど行くわ」
ナギサが頭を抱えながら言うと、キョウノは嬉しそうに笑った。

帰って行くナギサの背中を見送った後、キョウノは大きな溜め息を吐いた。
「ほんと、予想以上にお転婆姫だな。……ね、ダーク」
そう呼びかけると、物陰からムスッとした表情のダークが現れた。
「まあ、そういう意味でいくと、ダークも困った子だよね。ストーカーは嫌われるからやめておきなよ?」
「違う!ストーカーじゃない!たまたま来たら、お前たちがいただけで!」
そう声を荒げるダークに、「はいはい」と答えるキョウノだったが、すぐににやっと笑った。
「でもさ、今度魔界にお誘いしたから、その時はおいでよ」
「行けるか!」
「えー、いいじゃん。紳士的な対応すれば、意外ところりといくかもよ?」
「そんなにバカじゃないだろ、あいつ!」
ダークが叫び声に、キョウノはダークの肩を抱いた。
「じゃあ、リキのところに戻って、俺たちでナギサとどうすれば仲良くなれるか考えてあげるよー」
「やーめーろー!」
「いいじゃんいいじゃん。幼馴染なんだし、いくらでも相談のるって」
「相談って……お前らの場合、ただただ楽しんでるだけだろ!?はーなーせー!!」
ダークの叫び声も虚しく、いつもの幼馴染会しようと、引き摺られる形でリキの元へと向かうのだった。

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