不完全燃焼、誰がためにフィルムは回る【スーサイドショップを見て】(27日目)
*注意
今回ご紹介する映画はセンシティブな内容を含んでいます。
精神状態が良くない方はこちらの記事をご覧ください。
スーサイドショップというかなり物騒な映画。
自殺用の器具を売る一家の話。
人生に疲れて目が死んでいる人。
苦しみから逃れると胸を弾ませている人。
そんなお客で賑わう店内は不気味な雰囲気をしている。
もちろん、お店を経営している一家は常に喪に服している。
楽しいこと禁止が家訓の我が家に赤ちゃんが生まれた。
困ったことにこの子めちゃめちゃ笑っている。
本当に元気な男の子。
とにかく明るいこの子のせいで一家が徐々に変化していく。
設定はよかったんだけど、もうちょっと男の子に振り回して欲しかった。
絵が子供向けっぽいのに性的描写があった。
かと思えば幼い曲調の歌が入ってくる。
そんなわけで少しチグハグな印象を受けた。
個人的には、最後のパパが許せない。
せっかく男の子のおかげで助かった人を殺しちゃった。
その直後に人生を楽しもうぜって言われても説得力にかける。
設定は本当に気に入ったので原作を読んでみることにした。
暗い我が家に明るい子が来てどこか元気になりそうな雰囲気があるけど不完全燃焼に感じた。
なので、暗い時に見る映画としてはおすすめできない。