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1日4食は多すぎだよ、まことくん

夜、いつものランニングから帰ってきたまことくんはなんだか機嫌が悪いみたいだった。そういう時のまことくんは、自分では気づいていないかもしれないけれどすごくわかりやすい。上瞼がいつもより下がってて、口がちょんと前に出ていて、何より口数が少ない。
そしてまことくんが言ったのは、「俺一日4食くらい食べたいんだよね」ということ。お腹が空いていて元気がなかったのか〜。朝昼夜の、昼と夜の間に「もう一食」食べられるものがあったらなあ。というので、じゃあいつもスーパーで買い物するときにパンとか買ったら?と言ったら、「そうか〜パンを買えばいいのか。それいいね。」と言って、そこから元気を取り戻していた。まことくんはお腹が空くと元気がなくなって、ソワソワする。そして、次の日にもお腹が空いてソワソワすることを想像して、心配になって、嫌になって、機嫌が悪くなる。でも「パンを買えばいいのか。」という解決策が見つかれば、お腹が空いたときに美味しいパンを食べている自分を想像して元気になっている。「どんなパンを買おうかな〜。バターロールもいいよな。」と楽しそうに考えていた。きっとまことくんは好きなだけパンを買うことはしないだろうけど、パンのことを考えてご機嫌に夕食を食べるまことくんを見ながら今日も平和だな、とわたしも一緒にご機嫌になった。


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