誰のために生きてるか?
ゆりこちゃんが「仕事がうまくいっていないと、社会から必要とされなくなっちゃうという焦りを感じる」と言った。ゆりこちゃんにとって「仕事」はとても大切なんだということがわかった。そして、「社会から必要とされること」がとても大切なんだ。わたしの考えは、ちょっと違っている。
わたしにとって「仕事」はかなりどうでもいいことなんだよなあ。わたしの生活の中に占める重要度の割合は、10%以下くらい。なぜなら、「働いた対価としてお金をもらう」それだけのものでしかないから。例えどんな仕事をしようと、「働いた対価としてお金をもらう」、これはどんな仕事だって同じでしょう。わたしは仕事に対してそれ以外のことは求めてないし、全く期待してない。もし、それに加えて職場の人間関係が良好で、仕事内容が自分に合っていて、評価されれば、それはとても素晴らしいことだと思う。でも、あくまでプラスαで付いてくる「ラッキー」という考え方である。じゃないと、仕事は結構きついんじゃないかなあ。わたしはどういう訳かはじめからこの考え方だから、正直職場に不満が全くない。
残業もしないし、人間関係は良好だし、評価もされてる。入社1年目で全社の年間MVPにもなった。でも、わたしにとって仕事は「働いた対価としてお金をもらう」だけのもので、どうでもいい。というか、誰だって働かなくていいって言われたら働きたくないよ。湯水のように使っていいお金があったら、働かないよ。おしゃれで暇なカフェでバイト、くらいがいい。気晴らし程度にのんびりがいい。わたしには「仕事」よりもずっと大切なことがある。大好きな人との日々の生活、妹との電話、友達とのご飯、ネトフリを見ながらだらだらする時間。こういうことが、今日もわたしの幸せを作っている。
わたしたちは「社会から必要とされる」ために生きているんじゃない。例え仕事を頑張ったとしても、会社がわたしの将来の幸せを保証してくれるわけじゃない。会社を通して社会貢献しても、社会がわたしの将来の幸せを保証してくれるわけじゃない。わたしたちは何のために、誰のために生きているか。わたしたちは世界の平和のために生きているわけじゃない。社会貢献のためでも、会社のためでも、家族や友達のためでもない。そして愛する誰かのためでもない。わたしたちは、自分自身のために生きている。自分の幸せのために生きている。自分を幸せにできるのは、自分しかいないんだよ。自分以外の誰も、自分を幸せにはできないんだよ。だから、「仕事がうまくいっていないと、社会から必要とされなくなっちゃうという焦りを感じる」、こんなこと、考えなくていいよ。仕事はお金をもらうためのもので、重要じゃない。社会から必要とされるかどうかは、あなたの価値を決めるものじゃないし、それによって幸せなんか保証されない。
何をしてると幸せを感じる?
思いついたことは、あなたにとって大切なことだから、それに重きをおこう。
何をしてるとしんどくなる?
思いついたことは、あなたにとって価値のないことだから、遠ざけよう。
あなたはあなたのままで本当に素敵だよ。
ゆりこちゃんは、電話越しに少し黙って、それを噛み締めるようにしていた。
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