腱鞘炎の鍼灸治療と自宅セルフケア〜鍼灸治療編
神戸鍼灸院
unはさみとおきゅうときどきおはり
《腱鞘炎の鍼灸治療》
前回は、女性が腱鞘炎になりますい時期やなぜなりやすいのかを説明させていただきました。
さて今回は、鍼灸治療ではどうしていくかを書いていきますね。
まずは痛みの出ているところの根本を探っていきます。
根本って、手の付け根でしょ?
そこに鍼でしょう?
腱鞘炎の鍼灸治療の考え方ですが、私の場合はやはり根治を目指した治療をしていくことを大切にしています。(腱鞘炎に限った話ではありませんが)
鍼灸治療は、鍼の鎮痛効果、一時的な血流改善、筋肉の弛緩作用、お灸の熱による白血球誘導作用などにより、一時的に局所の痛みをとっていくことが可能です。
『ギックリ腰が一発で治った!』
と嘘みたいな本当の話を聞いたことがあると思いますが、それはこの鍼灸の作用によるものです。
これは今や西洋医学的にもきちんと証明されていることですが、これは根本治療とは言えません。
なぜなら、普段の生活を始めるときっと痛みが戻ってしまうでしょう。
《触診でみるべきところ》
痛みが局所(親指側の手首)にでているのとは、別に他に痛みの引き金を引いているところが必ずあります。
まず一番に触診、あとは患者様からお話しいただく普段の生活の中での動きや痛みの出る瞬間のお話しなどたくさんの要素を紡ぎ合わせて答えを出していきます。
手首の腱鞘炎の場合、その周辺、遠隔上部に至るどこかに違和感のあるポイントが潜んであることが多いです。
《実際の腱鞘炎の鍼灸治療》
そこを鍼先を当てて治療していきます。
深ければいいというものではなく、そのポイントに鍼先を当てることでしっかりと痛みがとれてくれます。
また患部にお灸の熱をしっかりと深部に行き渡らせることで、鍼の違和感を緩和し、鍼の作用を持続させます。ここでは台座のお灸ではなく、熱がしっかりと深部、患部の奥まで届いてくれるお灸を使うこともポイントです!
的確な【お灸の選定】をするによって、『鍼の効果の持続力』『患部への白血球遊走作用』『深部血流量』が違うため、腱鞘炎への治療効果が変わってきます。
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