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mhr
2021年12月11日 01:33
八時五十分のアラームが鳴る三分前に玄関の鍵の開く音がして、そのままガチャガチャガチャバタンガチャンドサッズリズリズリ…って、屍の這う音をぼんやり聞いているうちに目が覚める。すこぶる不愉快な気持ちで枕元をさぐり携帯を手に取ると同時に、大音量のアラームが鳴り出して私の苛立ちはさらに加速。体がカッと熱くなって血圧の上がる感じがする。起き上がってみると一瞬視界が暗くなって、ああ目眩がしているのだと気づく。