小さな変化
こないだ、引っ越し先を見るために小田原に行ってきたのです。
小田原、いいところでした。
あの辺まで行くと海はかなり綺麗ですね。
具体的な引っ越し先は見つからず、次回に持ち越しとなりそうですが。
今、テレワークの影響で都心から離れたところに住む人が増えているというのはよく聞きますが、小田原も例外ではなく結構東京から移り住んでいる人が増えているとのことでした。
小田原のとあるお店でお箸を購入しました。
京都で作られているお箸なので、小田原とは全く関係ないのですが
先端がめちゃくちゃ細くなっているお箸で
先の細いお箸が欲しいなぁとなんとなく思っていたところ
お手頃な値段でいいものが見つかったので軽い気持ちで購入したのでした。
お箸を買ってみると不思議なもので食生活が変わってきました。
先の細いお箸なのでなんとく気分も繊細な感じになっていくからなのでしょうか。
硬くて大きいものが食べづらいからなのでしょうか。
イカと里芋の煮付け
きんぴらごぼう
ぶり大根
ブロッコリーと牛肉炒めなどなど
味噌汁各種やわかめと卵のスープ、きのこスープなどなど
実に地味な、そして滋味溢れるメニューです。
毎日毎日一汁一菜を作って、、というのを繰り返して
たまにテイクアウトで持ち帰ったりもしますが
その際も昔だったら買ってきた皿のままで食べていましたが
今は器に移し替えたりして、、、。
細い箸を中心に食生活が変わってきたのです。
そして食事が変わってくると暮らし全体も微妙な変化が起こってきました。
なんだか柄にもなくキビキビしたり、
生活がやたら規則的になったり、
多少脅迫的ではありますが
やらなければいけないことに関してすぐ動く、、、みたいな。
(ま、これはコロナに罹患したこともおおいに影響しているのかもしれませんが)
これってアレかな。
丁寧な暮らし??
小田原でお箸を購入したときは
そんな風な暮らしになるということは全く考えていなくて
ただ単にお箸を購入しただけだったのですが、
食事を行う際の感触や作法というものは
暮らしに多大な影響を与えるのかもしれませんね。
とても文化的なことです。
金属のフォークとナイフでの食事、使い捨てのフォークやスプーンで食べる食事、インドの人のように手で食べる食事、世の中には色々な食べ方がありますが、
それぞれが生活に微妙に関連しているのであれば、それはそれで面白い。
箸ひとつとってみても
割り箸や定食屋さんにあるようなプラスチックのお箸、テレビなどで見かけるお寺の食事で使うちょっと大きめのお箸。
それらを使うことで生活や暮らしに変化があるのかもしれません。
余談ですが、よく考えて見るとお箸ってよくできてますよね。
1本(2本?)で切ったりつまんだり挟んだりと実に合理的なことができる。
たいそう優れておりますな。
これまた余談ですが、
江戸時代はいまでいう机のようなものはあるにはあったようですが
食事は床に御膳を置いて食事をしていたようです。
さすがにこれは今の家の造りからしてできないと思うのですが
こういうことでもまた生活の変化があるのでしょうね。
お箸一つで大袈裟な、、、とボクも思っていたので少し驚いておりますが、
意外とまだ触れてないちょっとしたことで
これからの人生や生活が変わる可能性はありますね。
と同時にまたひょうなことからもとの暮らしに戻る可能性もおおいにあります。