少年野球
夏といえば甲子園。
今年(2018年)は100回記念ということもあり、いつもに増して盛り上がっている気がします。
ぼくも野球少年でした。
ぼくの入っていた少年野球のチームは2年連続全国3位になったくらいの強豪で全国大会で小学生のころのイチローのチームと対戦して勝ったこともあります。
ただ、その頃の少年野球の強豪チームといえばほとんどが監督が怖すぎて、ミスをするとぶん殴られるから頑張って勝つというような雰囲気だったような気がします。当然、ぼくのチームにも監督の暴力が横行しておりました。
よく言われることですが、今騒がれているスポーツ指導者のパワハラ問題は昔はほんとに日常茶飯事だったわけです。
さて、今回はそんな少年野球の話。
先述したように、うちのチームは監督が恐怖の大王として君臨しておりました。監督がカラスが白いといえば白い。白熊が黒いといえば、白熊もツキノワグマになるくらいの絶対王政でした。
そんなビクビクした状況で毎日毎日休みなく練習をしておりました。
ある日の土曜日。
いつものように練習を終え、整列をして監督のありがたい御説法を聞いておりました(練習のあとはいつも御説法でした)。そして御説法の最後に明日の練習時間を告げられました。その日なぜか機嫌が良かった監督は、明日の練習は9時から12時。何時に来てもいい。遅れて来てもいいからな。何時に来てもいいけど絶対休むな、と部員達を試すようなことを言って練習を終えました。
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