一齢幼虫を育てる
卵から孵化したばっかりのヤツね。
数にもよるけれども、小さいケースに入れて飼う。
卵が産みつけてあった紙からエサを入れたケースに移すのは、筆みたいなものでやるっていう話だけれども、どうもやりづらいので、つまようじだと先端が鋭利で刺さりそうだし、ピノの棒を使って移動させていた。
人工飼料だとピッタリフタを閉めていいけれども、桑の葉だとちょっと隙間があった方がいいかな。
私はコロッケとか惣菜が入っていたケースを食器用洗剤でよく洗って、洗濯ばさみで閉じて使うことが多い。
2~3日で一回目の脱皮をしてツルりと毛のない姿になって二齢になる。
毎回脱皮の前には「眠(みん)」という動かない状態になるのだけれども、最初のうちは眠も短いんで、いつが眠だったんだかよくわからない感じで気づくと脱皮している。
温度は20℃代後半程度かな。
人工飼料の方が1~2℃ぐらい高めの方がいいそうだけれども、それでも30℃は超えない方がよろしいかと。
あんまり温度が低くても高くても死ぬので、私はケースの中に温度計を入れて管理していた。
最初は「本当に喰ってんのか?」って感じだけれども、よく見るとちゃんと喰っている。
人工飼料は一日一回、乾燥させないようにカビを生やさないように気を付けつつ与える。
最初はそんなにたくさんは食べないんでエサも少しでいい。
桑の葉は、「最初は刻んで」って話もあるけれども、刻むとすぐに乾燥しちゃうからね。
なるべくやわらかそうなところを与えてみているけれども、普通のでも喰える気がする。
初日は桑の葉でも一日一回ぐらいでいいと思う。
柔かい葉だと乾燥しやすくてパリパリになっちゃったりするので、そうなると多分もう食べないから新しいのを入れた方がいいかも知れず。
で、古いエサの近くに新しいエサを入れると勝手に移動しますって話だけれども、移動するヤツもいるけど一向に移動しないヤツもいるんで、私はピノの棒でどつきまわして移動させる。
新しいエサを近くに置いて暫く放置して、それでも移動しないヤツだけ人力で移動させるんでいいかなと思う。
人間の体温って高いから、カイコにとっては熱いのだ。
だからなるべく触っちゃいけないのだ。
よく手のひらの上にカイコを乗せたりするけれども、あれはカイコ的には「熱いんだよ!」ってことではないかと思われ。