営繭(多い数の時)
カイコが何百匹とか何千匹とかになることがある。
ならないほうがいいけれども。
業者だと一度に大量に繭を作らせることができる木製のまぶしなんかを使うようだけれども、業者じゃないんだから置くスペースだってないし、そんなものを買っても仕方がない。
ってことで長年にわたり大変苦労しつつ編み出した技?みたいな。
新聞紙で輪っかを作って、ソイツを水きりネットの中に入れて洗濯ばさみでカイコが逃げないように止めるっていう。
新聞紙だと出来上がった繭を外すのもすごく手早くできるので人間の都合はいいけれども、カイコの都合を考えるともっと固いものの方がいいんだろうなと思う。
だから気休めではあるけれども、普通の新聞紙よりもちょっと固い材質の広報誌みたいなヤツの紙で作ったりする。
用意するもの
・新聞紙
・水切りネット(三角コーナーとか排水溝にかぶせる、ネット状になった袋)
・セロハンテープ
・大きくて浅い箱
・洗濯バサミ
1.カイコを入れる筒を作る
新聞紙を半分に折っては切り折っては切りして1/8の大きさまで切る。
それを二回折る。
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(行間詰められないからうまく描けないなぁ・・・)
コイツを輪っかにしてセロハンテープで止める。
1~2cm重なる感じにして止めるといいかなと思うけれども、カイコが大きめだったらちょっと大きめに、カイコが小さめだったらちょっと小さめだといいかも。
で、このまま使うと潰れやすいので、端をちょっと折っておくと多少潰れにくい感じになる。
基本的に一匹に一つなので、カイコと同じ数が必要になる。
2.箱に新聞紙を敷く
カイコがすげぇ数の時は、箱をいくつも積み重ねる必要が出てくるので、先ほどの紙を立てて置いてまだかなり余裕がある程度の深さがないとまずいけれども、そこまでの数じゃなければ浅い箱でいい。
幼虫を入れていたプラスチック製のケースなんかでもいい。
まず箱の底に新聞紙を二枚重ねくらいで敷く。
その上に蛇腹にした新聞紙を置く。
桑の葉で育てたカイコでも蛾尿をするのでかなり湿気る。
梅雨時だったりしたらかなり湿気るし、人工飼料だとすげぇ湿気る。
だから、蛇腹にしたのを置いておかないと繭が湿気って底が抜けたりする。
3.筒をネットの中に入れる
ネットは百円ショップなどでも売っている。
先ほどの新聞紙で作った筒をネットの中に隙間なく詰めていく。
端を洗濯ばさみで止めるので、ネットの大きさにもよるけれども一袋に10~15個かな。
筒の中に一匹ずつ、繭を作る気になったカイコを入れていく。
ネットがいっぱいになったら端を洗濯ばさみで止める。
ホチキスで止めてみたりもしたけれども、変なところで繭を作ろうとしたり、一つの筒に大量に入ってしまったりすることがあったので、いつでも開け閉めできる洗濯ばさみが使いやすかった。
ネットにカイコを入れたら、先ほど用意した箱の上に並べていく。
カイコの数が数百匹になると、箱をいくつか用意してもすぐに足りなくなってしまうので、先に繭を完成させてしまったカイコは逃げないので、筒ごと他の容器に移動させる。