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繭を切る

直接繭を突き破って蛾が出てくるのを見たいという方はこの作業は不要。
繭を切ってしまうと糸を取れないので、糸を取りたい人もやらないように。

とても固く繭を作ってしまったカイコが自力で出られないということもあるので、繭から出してしまえばそういう心配もない。
私は目と頭が悪くてオスとメスの区別がつけづらいが、蛹を見ればオスメスの判別もつくので、産卵させる場合でも管理がしやすくなる。
ということで、私は全部の繭を切ってしまうことにしている。

繭を切るのにいいタイミングってのがある。
早すぎるとまだ繭を作り終わっていなかったり、蛹になっていなかったり。
繭を作り終わって数日で脱皮をして幼虫から蛹になるので、キッチリ蛹になった当たりで切るのが最適。
タイミングが遅すぎると切ろうと思った時にはもう蛾になってしまっていたりということも実際にあった。

オスの方がメスよりも二日間ほど羽化が早い。
でも品種によってはそのあたりのタイミングが結構いいかげんだったりする。
一代交配種か否かみたいなことも関係してくるかも知れず。
気温が高めの方が羽化も早い。
通常、繭を作り始めてから二週間前後で羽化する。
私は繭を作り始めてから一週間後ぐらいに繭を切ることにしている。

安定感のある机とかテーブルの上に新聞紙などを敷く。
どうしても繭の中でお亡くなりになっているものが発生してしまうので、そういうのを切るととても汚れるので。
だからティッシュみたいなものも用意しておいた方がいいと思う。
私はカッターナイフを使って切っている。

まぶしなどから外した繭の周りにはポヤポヤとした「毛羽」が付いているが、切る時に邪魔になるんで取っておく。

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はずした毛羽

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毛羽をはずすとこのようになる

繭の中には蛹が入ってるので、優し~く軽く振るとカラカラと中身が動く感触があるものと、全く動かないものがある。
動くヤツは中身に刃が当たらないように中身を切り込むのと逆の位置に行くようにして端の方を蛹が出る程度に切り込みを入れる。

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右側のヤツが蛹になる時に脱いだ皮。
繭の中には蛹と抜け殻が入っているのだ。

で、先ほどカラカラ言わなかったヤツですね。
大量に繭があるなら黙ってそのまま捨てることを推奨します。
たいがい中で死んでいるので。
繭を切って中を出しても中はすごく汚くなってしまうので、たいがい繭はもう利用できないし、見て気持ちのいいものではないので。

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