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東日本大震災の時に思っていたこと

このテキストはマガジン「もっと つまらない話リターンズ」の中に含まれているので、一つ一つ購入せずにマガジンを購入した方が多分安いと思います。

東日本大震災の時のことを大昔に書いたなぁと思って探したらあった。
内容は東日本のヤツのことっていうよりも阪神淡路の方だけれども。
当時のタイトルは「1月17日」。
マガジン「短くてつまらない話」の一つ。
有料マガジンだったので、当時見える状態にしてあった箇所まで今回も見えるようにしておく。

当時結婚していたのだが、その時は家には私しかいなかった。
早朝だったので、私は当然布団の中。
腕の中には黒い猫。
突然、大きな揺れが。
ずいぶん大きな地震だなと思いつつ、猫が外に飛び出すと面倒なことになるかなと思い、猫が逃げられないようにしっかりと抱えこんで揺れが収まるのを待った。
猫は地震に気づかずに寝ていたので杞憂だったのだが。
そして二度寝。
布団から出たのはもう七時ぐらいだっただろうか。
茶の間へ行ってテレビを点けた。
そこには、地震によって倒壊した建物が映し出されていた。
当時、大阪に一人友人が住んでいた。
すぐに電話をかけたのだが(当時は携帯電話なんか持っていなかったし、メールも普及していなかった)記憶が定かじゃないけど、確かようやく電話が繋がったのは翌日ぐらいだったかと思う。
その人の家族や知り合いは基本的に北海道に住んでいる。
もし被災しているようだったら、一番近い距離にいるのは多分自分だろう。
テレビではガスが使えなくなって、カセットコンロがあると助かると言っている。
陸路でカセットコンロを背負って行く覚悟を決めつつ、様子を聞いたところ、周囲の建物はかなりの被害を受けているが、その人が住んでいる建物は頑丈にできているらしく、ほとんど被害がないとのこと。

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