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クリスタルの残光

FINAL FANTASY ⅩⅣ パッチ5.3を終えた。
5.0からの漆黒のヴィランズという物語が、ここで一旦終わりとなった。
自分はこの1ヶ月にも満たない期間で駆け抜けてしまったけれど、周りの人と比べてどうとか考えないようにしている(これについては一番下に独り言を書いています)

とにかく、パッチ5.3 クリスタルの残光を終えて
いち光の戦士として思った事をつらつらと書きます。

もちろんネタバレなのでクリアしていない人は読まないでください。
5.3を迎えた今、本当に、本当に自分でプレイする事の大事さが強く出ています。
どんな人であれ故意にネタバレを踏む行為はやめてください。



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5.3を終えて、何もかも綺麗に纏まりすぎてしまい、引退するかと思った。
それくらいこの大規模な漆黒のヴィランズという物語とクリスタルタワーというクロニクルクエストの物語がうまく収まったなぁと思った

5.0時点から私の懸念であった水晶公
討伐直後のエメトセルクの笑顔の真相
エリディブスという最後のオリジナルの描写
今後に続く次回予告

何をとっても最高だった。もちろん全て個人的解釈を含みますが、
特にエメトセルクが最後の最後まで憎めなくて、自分の希望を私に託してくれたと分かって討伐戦で涙が止まらなかった。ずるい。
あのエメトセルクはきっと彼が消える前に、彼が仕込んだヒュトロダエウスと同様で生きている訳ではないんでしょうけれど
あの展開になると予想して「自分を覚えていてくれ」と頼んだ”あの人”へ希望を託し、冥界から引き上げてくれた。それだけで彼が闇の戦士にどんな感情を持っていたのかは想像に難くない。
宿屋へ戻ると彼らしきハシビコロウがいましたが、きっとこの先も闇の戦士(光の戦士)を見届けてくれる気満々なのでしょう。
見ていてね、きっと良い世界になるよ。

エメトセルク、憎めないというより、「好きになっちゃう」の方が強いかも。
お互い同じ物を守ろうとしたけれど理解はし合えず、正義を振りかざして戦った敵なので、好きになりすぎてしまうと自分が苦しいと分かっている。
彼と一緒に世界を救う道は無かったのか…と考えてしまう。
もう終わってしまったことなのでウジウジしませんが…やっぱり寂しいなぁと思った。

エリディブスは今回の最後の敵でしたが、彼は自分の座だけを守るために手段を選ばず様々な世界で運命に抗っていた。
いつしか「14人委員会の皆の笑顔が見たい」という本来の願いを忘れてしまうほどに、自暴自棄になっていたのだと思う。
このあたり、ちょっと頭弱いので違ったら申し訳ないのですが…。
最後のインスタンスバトルで今までの仲間と戦わされて、辛い!と思っていたけれど、どこかの考察で「彼なりの一番の苦痛があれだとしたら、中途半端で生ぬるい」と読み、それは確かに!と思った。
もちろん暁やアイメリクやヒエンと戦うのは苦しかったけれど、私ならミンフィリアとかリーンとかオルシュファンと戦わせるもんな(…)
最後、対決の直前がアシエン対人間となり、やはり理解し合えない事が寂しく、悲しかった。
討滅が終わった時も、まるで子供のようなエリディブスを見て(石田の演技が最高だったネ)彼も本来の自分の使命を全うしようとしただけだったのだと気付いたし、エメトセルクという自分にとって最後の仲間を失った事で暴走してしまったのじゃないかと思った。

それにしてもあの展開でWoLが来て叫んでしまいました。
まさかここでFF1の”光の戦士”を持ってくるとは…討伐が光の戦士なのでは?と考察されていましたが彼こそがまさに”光の戦士”たる存在であり、その存在そのものなので。
リミットゲージを攻撃に含めてFF14らしさを出しつつ、これはかの世界での私たちだと突き付けてくるのもすごかった。
ちなみにユールモアで一番最初に突撃してきた光の戦士がFF1のドット絵の光の戦士だったのもなかなかキた。一番が彼なのか…と。

最後のオリジナルであるエリディブスを倒し、いよいよ第一世界を後にする暁の血盟でしたが、リーンがお別れの時に寂しくて一歩踏み出せないと言っていて…寂しくて寂しくて堪らなかった…。
リーンは第一世界の人間であり肉体も精神もこちらにあるので原初世界に行くことは出来ないのだけど…てっきりエデンもあるし(メタ)サンクレッドは残るかと思っていた…
でもサンクレッドが居なくても、この世界で生きていきます!と強く語ったリーンが私の想像以上に成長していて親のような気持ちになり、泣いた。
サンクレッドとウリエンジェと、暁の血盟と、そして闇の戦士と間近で冒険した事で、”ただの器”だった彼女が生きる意味を見つけてくれて本当にうれしかった。
ミンフィリアの想いも、リーンが背負ってくれて良かった。
いっぱい会いに行くからね!と思ったのにクリア後どこにも居なくて「???」となりましたが…

アルバートも最後にセトの元へクリスタルを渡したところ、泣きすぎてもう記憶が曖昧になるくらい泣いてしまった…。
セトに「大きくなったな!」と、きっと彼本来の笑顔で語りかけるアルバートも、「もっと早く言葉を話せたらどんなによかったか」と悔やむセトも、どちらも救いたかった…
アルバートが第一世界から消えてしまったことは悲しいけれど、彼の魂は闇の戦士の中で光り続けているし、これから「英雄」として挫けそうになった時、きっと支えになるのは同じ「英雄」であった彼の存在だと思う。

さ~、ここまで感想を書き連ねましたがここから本番といっても過言ではない。私が5.3時点で一番、一番救いたかった人がいます。
それは、水晶公、そしてグ・ラハ・ティア。
第一世界を救った者であり、第八霊災を防いだ者であり、暁を、そして闇の戦士を運命の反逆者にしてくれた人物です。

第一世界で共に戦った水晶公は第一世界の英雄として眠りにつきました。
最後は水晶公として、クリスタリウムの民たちに堂々と二つの足を地に付けた姿でクリスタルタワーの一部となってしまった。
もちろん水晶公という一人の人間だと思っていたので、とても悲しく、切なく、苦しかった。(その後のライナを始め、クリスタリウムの民を思うと猶更)
それでも、”水晶公としてやるべきことを終えた彼” が、救われて本当にうれしい。

漆黒入りする前、ぬんちゃんと共にクリスタルタワーのつよニューに行った。私がクリタワに行ったのは4年前だったので、ストーリー全部は覚えておらず、グ・ラハもなんとなく覚えていた程度だった。
ストーリーを改めて確認した事で、グ・ラハに対する解像度がぐっと上がった状態で漆黒を体験する事が出来たし、公=グ・ラハだなって早々に気づく事もできた。つよニュやってよかった、本当に。

5.0では共に走り回り、戦い、時には支え合い、第一世界を救った。
彼が居なければ原初世界も救われる事もなく、第一世界も統合されてしまったと考えるだけでどれだけの功績だったことかを改めて実感する。
だが、彼からするとそれは「たったひとりの英雄を救うため」であり、もちろん世界を救う事がその踏み台になっている訳ではないけれど
「世界を救おうとしたアルバート」や「元の世界を再現しようとした」エメトセルクやエリディブスが救われなかった事と対比しているようだなと思った。

私は5.0の終り際、グ・ラハ・ティアとして目覚めた(自覚する事が出来た)
彼の笑顔を見て、心がぎゅっと掴まれてしまった。
メインストーリーをプレイしている時から可愛いなあと思ってはいたけど、日を追うごとに彼の背負っている物の重さや、想いの強さ、彼の全部を思い返してどんどん好きになってしまった。

加えて私は新生の頃から、ずっと暁の血盟が好きだった。
本当に、ここまで歩んできた道全部が大好きで、全員が大好きなんだ。

去ってしまったムーンブリダとパパリモの覚悟も、
暁を一番に想い、その大きな使命を背負って犠牲になったミンフィリアも、
全ての想いを乗せた暁の血盟と、その賢人たちが大好きだ。
第一世界では暁の皆と一緒に冒険が出来る事がとても楽しく、懐かしく思えた。新しいキャラの干渉が少なく、基本的にずっと暁との冒険だったのが、初心に戻ったような気がして私個人的にはすごく良かった。(もちろん蒼天と紅蓮を貶している訳ではありません)

その、私が大好きな暁の血盟に、グ・ラハ・ティアが加入しました。

夢かと思った。
短い間ではありましたが5.0~5.2のプレイ期間、ずっと考えていた。
彼が「これが終わったら”あの人”と冒険がしたい」と口にした瞬間から。
ここまでの街を作り上げ、指導者として100年もの間、民を支え、原初世界と第一世界、なにより英雄を救うために無理をしていた水晶公の、そしてグ・ラハ・ティアの願いを叶えてあげたかった。
それは同時に私の夢でもあったのだけど。双方の想いが破れる事無く、最高の形で叶ってくれてこれ以上望むものは無いほどに幸せな気持ちになった。

何度も何度も石の家に行き、テレポを繰り返してもそこにいる。
現実かなあ、夢かなあ、なんて笑い合いながら友人と幸せを噛み締めた。
原初世界ではまだまだ戦争は続き、グ・ラハも安定している訳ではないし、本当にたくさんの課題が残っているけれど、彼は今日も我が英雄と一緒に、心地よい風を受けながら、エオルゼアを走り回っていることでしょう。ず~っと笑顔でいてほしい。

漆黒のヴィランズ、本当に本当に大好きで、人生でかけがえのないゲームになりました。
全てのスタッフ、全ての世界の人たち、そして友人、フレンド
全部が繋がって私だけの物語となりました。本当にありがとう!

以下ひとりごと

私は漆黒のヴィランズを2020年の7/22からプレイし
この1ヶ月にも満たない期間で1年間のパッチをクリアしてしまいました。
回りを見ると、数年間ずっとFF14を追いかけた人、漆黒をアーリーアクセスでプレイした人、1年間推しの動向で心臓が張り裂けそうだった人たちがいて、
自分は休止していた身だったので少し肩身が狭いなあ、なんて思っていましたが
5.3を終えてみて、改めてこのタイミングでプレイが出来て良かった、と思う事が出来た。
IDはフェイスで行く事が出来るし、エリアには人がごった返し程はいない、でも回りを見ると同じような進行度の人は数人いるようで微笑ましかった。
もちろん、アーリーアクセスのお祭り騒ぎや、今回5.3を初日に迎えた時の”走っている”感覚はすごく楽しく、胸躍る感覚で大好きだ。

でも、今回はそうではない楽しみ方をする事ができた。
ゆっくりエリアを歩き、サブクエストも受けて回り、景色を楽しみ、風脈を取りながらストーリーとキャラクターたちに寄り添う事ができた。

ここまで漆黒のヴィランズを自分のペースで楽しめたのは、最後までネタバレを回避するよう教授してくれた回りのオタクたちのおかげです。
本当~にありがとうございました。(StayHome水晶公を眺めながら)

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