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原因不明の腹痛の原因に至った話
※個人の体験談です。アレルギー診断、対応などの一切の責任は負えませんので、自己責任にてご判断、ご参照ください。
プロフィール
・20代後半
・女
・会社員
・既往歴なし
・比較的虚弱体質、免疫弱め
・アルコール弱い
数年にわたり、原因不明の腹痛に悩まされ
最近ようやく原因と思われるものに至ったので
記録を兼ねてそれを綴りたいと思う。
数年前からのことで、記憶が不確かな部分もある。お薬手帳や記録を元に書いていくが、了承いただければと思う。
■初期~原因判明まで
・初期の自覚症状は胃痛だった。
仕事のストレス、長時間の残業が続いており、精神的なものが原因かと考えていた。
・内科を受診し、胃薬を処方される。
・徐々に症状が腸へ。お腹を下すようになる。
食事をとるとほぼ確実に30分~2時間以内に腹痛になりトイレにこもる。
・腹痛が悪化。
どのくらいの痛みかと言うと、
⚪冷や汗が滲む
⚪手足から血の気が引く(寒いのでトイレにヒーターを置いていた)
⚪上半身を前に折り畳む
→更にひどいと便座に座っていられず、床に転がる
⚪痛みで吐きそうになる
⚪嘔吐する
⚪気絶しそうになる
⚪廊下で一歩も歩けなくなり、トイレにすらたどり着けない
など。
・意を決して胃カメラを受ける。
が、何の異常も無し。とても綺麗な胃と言われる。
原因不明のため、過敏性腸症候群の診断がつく。
(この時大腸カメラは下剤が辛いイメージで受ける勇気がなかった)
・ある料理家さんのブログで「迷走神経反射」を知る。腹痛の感覚、痛み方としてはとても近かった。ただこちらは治療法がないとのこと。
・いくつかの内科、胃腸科を受診。
ある病院では、まともに話を聞いてもらえず、診察が1分で終了し胃薬だけ処方されることもあり、大変に気が滅入った。
その他の病院でも、結果としてはさまざまな胃薬が処方されるだけだった。
症状の出始めから、ここまで2~3年が経過していただろうか。
この頃は食事をとるのが怖かった。外食で症状が出るとお店のトイレに篭るしかなく、トイレが1つしかないお店などだと非常に緊張した。
旅行に行っても楽しめない。入れるトイレが近くにあるか常に心配。
そんな時、原因について調べていた際だったか、「遅延型アレルギー」を知った。
遅延型アレルギーでは、即時型アレルギーとは異なり、症状が現れるまでに時間幅がある。即時型アレルギー検査では反応の無い物質が、遅延型アレルギーで反応することもある。
調べている中で否定的な学会や医者も多数いることも知った。自己診療のため、検査代も高い。だが駄目元だとしても、最早この辛さから逃れる糸口が見つかる可能性があれば、と受診を決めた。
幸い、近隣でいくつか取り扱っているクリニックがあった。検査の種類を電話で確認し予約。(●●社の物か、と確認した)初診で血液採取してもらい、採取された血液は検査のためにアメリカへ送られる。何週間後かに検査結果を聞きに行った。
検査結果は、少し驚きだった。反応物質が予想よりもかなり多かったのである。
・とうもろこし
・小麦
・大豆
・牛乳
・卵白
・アーモンド
・オレンジ etc.
ちなみに、私は即時型アレルギーでは花粉のみ(長年花粉症)、食物アレルギーは無い人間である。
遅延型アレルギーでは、反応の出た物質を数ヶ月完全除去し、その後1品ずつ少量から試すことで、許容量などを調べるらしい。
とはいえ、私の場合、小麦・牛乳・卵・大豆を封じるというのはかなりハードルが高かったが、とりあえず3ヵ月、と思って取り組むことにした。
従来、米はほとんど食べない小麦大好き人間だったため、最初はややしんどかった。パスタ、うどん、そうめん、冷麺、ラーメン、コーンフレーク……全部NGである。加えて代替食品である大豆、豆乳、アーモンドミルクあたりも封じられる。
後述するが、なんとかおにぎりやその他米中心に、添加物も極力避けて3ヶ月。なんと、腹痛は治まりつつあった。
あんなに毎回食事の度に痛かったのに。
そして少量ずつ反応物質を試し始めた結果、なんとなく分かってきた。
反応が大きいのは主食の小麦。
パスタ、うどんなどを食べると、頭痛・腹痛などの症状が出る。
衣や添加物程度であれば、ほぼ大丈夫。
蕎麦も十割以外でもそれほど症状はでない。
牛乳はやや反応あり。(しばらく摂取していなかったので乳糖不耐症もあるかもしれない)
ただ、ヨーグルトやチーズなどはほぼ大丈夫。
大豆は、納豆、豆腐などを食べているが自覚症状はでない。
こうして、3~4年以上にわたる腹痛問題から解放されつつある。
たまに試したくなって何度かパスタなどを食したが、前ほど美味しく感じられず、更に腹痛に襲われるため、そろそろ諦めたい。
※補足
時系列は前後するが、完全除去している3ヶ月の間に、会社の健康診断で便潜血が引っ掛かり、意を決して大腸カメラを受けたのだが、こちらも全くの異常無しであった。
■お世話になった食品たち+α
本当にありがとうありがとうと言いたい、そんな食品たちをご紹介。
開発してくださっているすべての方に感謝である。
・日本ハム Table for all
感動した。
基本、特定原材料を使用していない商品が多い(詳細は各自確認してほしい)のだが、それなのにこんなに美味しいのかと。
子供向けが主軸のようだが、アレルギーのある大人だけでなく、グルテンフリーを心掛ける方にも良いと思う。
使っていないが、栄養相談などのサポートも充実しており、私の中で企業イメージが爆発的に上がった。もっともっと広く知られてほしい。
特に気に入っているのは、ホットドッグ、フォカッチャ、まあるい米粉パンあたり。
切実にスーパーで売ってほしい。あと、できればパッケージにレンジの加熱時間をもっと大きく記載してほしい。
・スーパー麺
美容家さんもおすすめする、スーパー麺。玄米から出来ている。
小麦アレルギーのお子さんのために開発した、というストーリーにも共感。
小麦以外のパスタは、えんどう豆、米粉などいくつか試したが、匂い・食感にいまひとつ納得できなかった。
そんな中で唯一これは食べられる、と感じたのがこのスーパー麺。
平麺と細麺があるが、自分は細麺派。(平麺は噛みごたえがあっておいしい。好みだと思う)
今は添加物はOKとしているので、市販のソースで食べている。パスタ欲がだいぶ満たされる。
麺を茹でる気力はないので、レンジでいけるのもありがたい。
・フォー
もともとフォー好きなのもあるが、カルディで出会ったお湯で戻せる麺が最高。仕事終わりの夜は麺を茹でる気力はない。別売の粉スープ、乾燥パクチーを買えば、お湯だけでフォーの完成である。
・オーツミルク
牛乳、豆乳、アーモンドミルクがNGの時に唯一飲めた乳、それがオーツミルク。オーツ麦から作られている。
最近はスーパーでも大抵取り扱っているし、スタバならミルク変更が可能。カフェだとほぼコーヒー一択になってしまうため、オーツミルクラテにはだいぶ助けられた。(チャイラテなどのラテ系、ココアのミルク変更も)
・十割蕎麦
冷凍麺がいまだ見つけられず、乾麺か半生(カルディで売っている)になるが、時々お世話になっている。
・冷凍おにぎり
各社の冷凍焼おにぎり、セブンの冷凍根菜おにぎり。お手軽。
・グミ
大体のお菓子も駄目なのだが、グミはOKなものが多い。
・ドライフルーツ
カルディでいろいろ入手。
・和菓子
お団子、大福、羊羹など。
和菓子の偉大さを知る。
・タナベ胃腸薬
病院で胃腸薬しか処方されない→全く効かないことが続き、最早病院に行くのもしんどくなった頃、市販薬も試したことがあった。
その中で最も効いた感覚があったのがタナベ胃腸薬だ。
供給の問題か、一時期ドラッグストアで品切が続いていたが、最近は在庫が安定しているようだ。
今もお守りのように常備し、持ち歩いている。
ありがとう田辺三菱製薬さん、関係者の方々。
また思い出したら書き足すかもしれない。
とにかく自分が除去食に直面した際「一体なにを食べたらいいんだ???」状態だったので、なにか参考になるものがあれば嬉しい。
■もうひとつの原因(仮定)
もうひとつ、遅延型アレルギーとは別で
この間に原因かも、と思ったものがある。
「ワイン不耐症」だ。
これは自分が詳しく調べきれていない(かつ情報が少ない)のだが、要は添加物不使用のナチュールワインが合わない体質を指すらしい。
もともとアルコールに弱く、度数の弱いチューハイ1本で顔が赤くなる下戸なのだが、ある時食事中にやたら肌がまだらに赤くなったのが気付いたきっかけである。
それまでは飲み会後に「今日はやたらまだらっぽく赤くなるな、疲れてるのかな」と時々思っていたのだが、その日はナチュールワインしか飲んでいなかった。
そして思い返すと、やたらまだらになったり直ぐに嘔吐したりした日は、確かにナチュールワインを飲んでいたり、定かではないがワインにこだわりのある店だった。(いかにもナチュールワインを出しそうな)
不思議なのは普通のワイン(添加物使用)であれば、赤くはなるが問題はないということ。
このことに気付いて以来、ナチュールワインは避けており、そのおかげか今のところはワインを飲んでも大きく体調を崩していない。
■おわり
まとまりの無い文章になってしまった。
これで今書ける体験談は終わりである。
腹痛に苛まれている頃は、とにかく食事が恐怖で、旅行も楽しめず、辛かった。
調べても調べても原因も分からず、一生このままなのかと考えた。
上記は私のケースなので、全く当てはまらない人も多いだろうが、もし、もしも誰かの役に立つならば、と思い書き記したものだ。
もし役にたちそうな部分があれば、半信半疑くらいで参考にしていただけたら嬉しい。
終