#理想の家族についての発散思考
まず、「理想」はおいておいて気になる参考情報をどんどん挙げる。
・新約聖書 使徒行録 第2章44-45 「信者となった者たちはみないっしょにいて、一切のものを共有にしていた。そして、資産や持ち物を売ってはそれぞれの必要に応じて、皆に分配していた。」原始キリスト教コミュニティー
P.249「二つの提案をしたい。性的家族に対する法的支援の廃止と、『母子』対に体現されるケアの担い手と依存者とからなる養育家族単位nurturing family unitに対して保護を講ずること」「法的カテゴリーとしての婚姻を廃止し、それにっともなって、性関係に基づくいかなる法的特権をも廃止すべきである。私はここで、あくまでも婚姻の法的合意のみに言及している点を強調しておきたい。そうすれば現在、家族法にみられるような、夫婦間の関係を管理したり、婚姻状態の帰結を規定するような特別な法律はなくなるだろう」「こうした改革によって、性関係においても、また他の分野でも、なかなか実現しにくかった男女間の平等が主張され、当然のこととして受け入れられるようになるはずだ。その彼らが自ら望んでもいない合法性の足かせなどなしに、相互交渉が可能になる。」
p.254「私があらたに再定義した家族のカテゴリーのもとでは、依存の必要な弱者をそのケアの与えてに寄りそって位置づけている。ケアを与える家族を保護された空間とし、国家から特別に優遇される処遇を受ける権利を持つものとする」
P.196「『家族なんだから家族だけで何とかしなければならない』という呪いに縛られていると、夫婦共倒れのリスクがあります」
P.199(古代において家族は)「必ずしも同じ場所で寝食を共にする必要はなく、血縁または契約(夫婦にも血縁はない)で結ばれていればよかった。」
P.200 「同居することだけが家族ではないのです。ここにこそ、家族を消滅させない1つのヒントが隠されています。 」「夫婦と子の家族も独身もシングルマザーも配偶者と死別した高齢者も、同じ屋根の下、互いに子育てなどの面倒をみながら過ごすというのは、これはこれで需要があると思います」
・シャチ、ハイエナなどは母親から娘に縄張りを引き継ぎ、子育てに良い環境を確保していく。
・ゾウ 三洋化成ニュース No.503号
「社会生活の営みは最長老のメスをリーダーとし、その娘が数頭とさらにその子どもたちで一家族を形成する。行き先を決めたり、外敵が現れた時に真っ先に立ち向かったりするのがリーダーの役目でもある。家族の絆は深く、例えばリーダーがハンターに銃で撃たれると、群れの仲間が危険を顧みずに助けに来るという。頭の良いゾウのことだ。どういう状況にあるのかを理解しているはずだが、それでも助けようとするのは、我々と共通する何かがあるということではないだろうか。
オスの子どもは10歳を過ぎると性成熟し始めるが、実際に交尾にいたることはなく、15歳頃に群れを離れ、放浪するようになる。
いっときは若いオスだけで集まり行動することもあるが、オスは基本的に単独で行動する。一年周期で訪れるメスの発情期になると、オスは群れを渡り歩いて交尾可能なメスを探す。そのため毎日広範囲を歩き回る必要がある。体の大きいオスは体力があるので長距離を歩くのに向いており、交尾できるチャンスも多くなる。必然的に体の大きな強いオスの遺伝子が継承されるというわけだ。」
・福建土楼(客家)https://www.hankyu-travel.com/heritage/china/tulou.php 大きな円形の集合住宅のようなところに一族が固まって住む。集合住宅というよりむしろ一つの村のよう
・妻問婚。Wikipedia 日本に置いて妻問婚は、飛鳥・奈良時代に先立つ古墳時代に一般的であったと考えられている。妻と夫はそれぞれの氏族で居住し、妻の財産は妻方の氏族が、夫の財産は夫方の氏族が管理した。求婚は「ヨバヒ」といい、女が許せばその場で結婚が成立した。ヨバヒには戸口などから女を呼ぶだけといった形から、歌の贈答を経るものもあったらしい。族長クラスになると媒が入ることもあったが、基本的には本人同士が気に入るかどうかであった。結婚が成立した後、女がオヤ(族長)に告げ、認められれば公式の婚姻となる。この頃の住まいは、大家妻屋式集落と呼びうるもので、大屋=母屋、中つ屋というトジ・トネ、長老たちの詰め所であり、共同祭祀や会食の場となった建物を中心に、ヘヤ、クルワ、マキなどと呼ばれる妻屋群が存在したと考えられている。妻屋群は、倉庫、産屋、若者小屋に加え、娘たちの婚姻用、母たちの育児用の建物が含まれていた。子の養育は母の一族が行うものであり、夫方の一族が介入することはできなかった。離婚も簡単で、夫が妻方に通わなくなったら「床去り」「夜離れ」といって離婚となった。また通ってきた夫を妻が返してしまえばやはり離婚となった。従って、何らの宣言も届け出もない古代の離婚は大変あいまいなものであった。そのような状況なので一夫多妻はもとより多夫多妻となる婚姻も珍しくなかったらしい。妻問婚は平安時代まで継承され、これが摂関政治成立の原因のひとつとなった。藤原氏を妻に持つ天皇の子は、母の一族である藤原氏のもとで養育され、その子が長じて天皇になった場合に、藤原氏の意向に従う存在となるのは当然の帰結であった。しかしながら平安時代中期より制度に変化が見られ、生まれた子供の養育を父の一族で行う慣例となり、これが後三条天皇以降の摂関政治の衰退の原因となる。
・ダレン・シャン バンパイアは死なないから期間を区切って結婚し、更新時期が来たら続けても良いし、解消しても良い
・オタク女子が、4人で暮らしてみたら
シェアハウス。性的関係は別の話。ともに生活を楽しむ人達の生活共同体
・女7人おひとりさまみんなで一緒に暮らしたらhttps://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20181228
高齢になっての友達近居という形
・My very extended family https://www.bbc.co.uk/programmes/m00084n8
同じ精子提供者から誕生した若者たち。こういうつながりもありえる。
・生き心地の良い町
挨拶する程度の緩い繋がり、でも困った時には遠慮せず助けを求められるのが自殺の少ない町の特徴。うるさくないけど、いざって時は頼りになる。
・托卵。良い預け先探すのも親の在り方の一つ。
・ヒューマニエンス 出産 https://www.nhk.jp/p/ts/X4VK5R2LR1/episode/te/Y3224XZZL6/
ママたちが非常事態
https://www.nhk.or.jp/special/mama/archive1.html
おばあさん仮説 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/59146
人間は生まれる瞬間から極めて無防備で母子を守ってやらないと生き延びられない動物。人間本来の子育ては群れで。安心して産み、育てられる環境が必要。
・母校 - 育ててもらうところ。卒業するけれど戻ると恩師がいて話を聞いてくれたり成長を喜んでくれたりする
・駆け込み寺 そこに逃げ込んだら安心
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こうやって自由に妄想すると、私の考える理想の家族、というより、ホモサピエンス生活集団は以下みたいな感じか:
・比較的大きく緩いコミュニティー。
・大きな円。中心近くには赤ん坊、高齢者、障碍を持った人など保護の必要な存在が位置する。弱いものが守られる。
・縛らない。中心から離れるほど保護より自由の必要な人々が位置する。ハイティーンの若者とか。
・多様。安心安全を守るための決まりごとは必要だが、特定の在り方を強要しない。
・助けっぱなし、助けられっぱなし。負い目を感じることがない。
・戻って来られる。人生にはいろいろな時期がある。離れてまた戻って来られる
・経済的には他の構成員に依存するのでなく、基本はベーシックインカムのような国レベルの個個人に対する最低限の保証。それ以上は各々好きに稼ぐ。
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