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時代のスピード感、への思い込み

古い時代(それはたとえば平安時代、またはたとえばルネサンス)に対して、何かゆったりとした時間が流れているという思い込みが、私にはある。

おそらく、本やメディアの影響だ、と思っている。
ゆったりとした文字組みがされていたり、余白が多かったり、雅でゆっくりとしたテンポの音楽が流れていたり、みたいなこと。
その時代への憧れ、みたいなものが、スピード感を歪めているのでは、とふと思った。

別に私自身はどの時代にも憧れているわけではないけれど、
私は印刷加工に興味があるから、印刷技術が発明されたばかりの頃は、楽しかっただろうなぁと思い浮かべることがある。

でも変化が激しすぎると、楽しむという感覚ではないのかな。
今インターネットが猛スピードで発展しているように。
(あぁでも、インターネットの発展スピードは、昔とは比べられないほど速いから、比較対象にしてはいけないか、)

いつの時代も新しいもの、変化の速いものに抵抗感を示す人はいたはずで、当時の人たちにとって印刷は最新技術だったのだから、少なくとも今の感覚と同じではないんだろうな。

なんとなく印刷を例に出したけれど、
いずれパソコンやスマホがアンティークになる日がくるのだ、と思ったら、
今の時代を謳歌して、最新技術も楽しんでおこうと、思った。

いつか自分の何かが発掘されたときに、「この時代に行ってみたいな」、と考古学者に憧れられるように。

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