ほしいものリスト

好きなものが似ている人と出会った。似ているところを数えていたら、夏が終わった。夏が終われば、秋が来た。スカーレットみたいに腰を絞った、ハイウエストのロングスカートを履いた。パープルのパンプスで、背を伸ばした。

あのとき投げつけられた言葉、あのとき一人ぼっちだったこと。私はゴミみたいだった。だから、燃えるゴミの日に自分をゴミとして出せばいいと思っていた。記憶が今の自分を脅かす。人生にこんな機能は必要としていない。

経年劣化の欠陥商品。納得さえできれば何でもいいとは言えない。私は納得したい訳じゃない。私が必要としているのは、説明でも言い訳でもなく、保証なのだ。何があろうと傷つけないという保証をください。それさえあれば、幾ばくかの愛情を地面に叩きつけてあげる。ほしいだけ拾えばいい。ずっとほしそうにしていたでしょう。這いつくばって拾えばいい。最後には焼き払いたくなる、今この瞬間には何よりほしいもの。

過去によって定義されたものを、現在によって再定義するために、私はあなたに出会ったと思いたい。出口はないのに、入口はある。入口から出られないのは、時間が不可逆だからだ。眠ってしまえば、嘘みたいに消えてしまうだろう。残したければ有料。

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