カウンセリング
うつ病だと診断される少し前から、心理カウンセリングに通っている。
カウンセラーさんはかなりのおばあさんで、自分もうつ病になったことがあると言っていた。
ゆっくり話してくれる人で、笑顔が素敵だった。
わたしは、はやくうつ病から抜け出したかった。
何故自分がこうなってしまうのか。どうしたら悲しくならないか。忘れることが出来るのか。元気になることができるのか。
話を聞いて欲しい、というよりも自分の欠点や弱さにどう向き合えば良いのか知りたかった。
しかしどうやらそこがいけなかったらしい。
会話の途中で、「本来であれば...」とか「これだと依存になってしまう」とか、そんな発言を指摘された。
自分を責めたくなる気持ちは分かるけれど、そうすると元気じゃなくなってしまう。
悲しいときは悲しいって思って良いし、寂しいときは寂しと感じても良い。そう感じるのは自然なことだもの。
そう言われて目が覚めた。わたしは、わたしがなれないわたしを目指しているから苦しいのか。自分を受け入れられないから苦しいのだ。
ありのままを受け入れた方が、傷は癒えるのかもしれない。そう思った。