起業して一年、移動できる空間ができました
三人で会社を作り、1年以上が経ちました。
有難い限りで、立ち上げ間もない会社に、様々な大切な機会をいただき、アイデアやデザインを考えることを実践させてもらえてます。本当にありがとうございます。
私自身は建築士の資格をもち、企業(日建設計)で13年間、大中小様々な用途の設計をし、起業した現在も設計、デザインを中心にしてます。
建築設計の職は古来よりある生業の一つであるからこそ、
自身で変化を作りたい
想いがあり、起業した経緯があります。
自身の生活を振り返ると、
学生時代は陸上短距離と山にこもってスキーをする、大学は1/3スキーしてました。
社会人になり自転車と山。。。
室内にいる時間も設計の糧に大切にしながら、外の空気を感じることができる時間をできるだけ確保してました。
その気質は今も変わらず、東京と名古屋をベースに、
最近はPJで神奈川、静岡を移動しながら多拠点生活を目指し、
その感覚を事業や設計にフィードバックできないかと実践してます。
「はて、何でこんな生活をしているんだ!?」
と改めて考えてみました。
移動すること、移動中の無心な時間、考える時間が好きなことはもちろんのこと、移動すると
空気が変わり、自分が変わり、会う人もかわる
人と会うこと、変化が好きなんだと感じてます。
学生時代、雪山で終わらない建築設計の課題を設計する中、プロスキーヤーとして生きる方にもらった言葉
「俺は俺の名前で生きているから」
それを聞いた時間が心に残っていて、雪山で図面を描いている自分に、プロが何を伝えたかったか。
東京で生まれ育ち、親族も東京、都会の生活だけではそのような会話の時間はなかったので、当時かなりセンセーショナルでした。
そんな「ハッと」させられる瞬間が
移動しながら生活していると、
出会えます。
移動をする生活の中で
建築ももっとフレキシブルになれないか
もっと軽くなれないか
そのずーと感じていた想いを実践できるチャンスをいただけ、動かせる建築を作ることができました。場所や人に合わせて作る空間、style cabinです。
これまでの考えを色々と変えてくれました。
動かすからには軽く
動かすからには動いても良いようなディテールで
動かすから設計図では完結しない
自然の摂理のプライオリティが一番高い、プロダクト。
むしろ建築の原点に近い設計のような気すらしてます。
道路を走れる規模なので、敷地には十分な余白を作りつつ、その存在感を発揮できますし、
ちょっとお皿の横に沿える、付け合わせのような存在にもなれます。
主役にも脇役にもなれる、そんな規模感とフレキシブルさが非常にしっくりきています。
日本には風光明媚な場所、ステキな瞬間がタカラの山のようにたくさんあります。
その瞬間を感じることができるだろうスペースの作り方は、建築設計者が一番分かっているはずで
理屈でなく、その嗅覚をもつことが一番大切と思ってます。
それを探しつつ、自分たちが社会に投げかけれる設計をしていきたいと思います。
チャンスを与えてくれた方々から、現地でモノづくりの最終地点まで丁寧に作ってくださった方々、運営に携わって下さる方々と、一つになって全てがプロダクトにつながっており、一つとして欠けることができないこを肌身で感じてます。
そしていつもストレートに、多種多様な交渉から力作業まで何でも協力し合える仲間と仕事できることが何よりも心強い!
出会う人の縁を大切に、建築の可能性は無限大!
最近本当に想像しなかった方達にも出会えて、二年目も楽しみです。
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