「あれは後世の作り話ですよ(笑)」・日本史研究者あるあるを探る(1)「日本書紀」「令集解」は作り話じゃない?

NHK「3か月でマスターする江戸時代①」に東大教授・牧原成征氏が登場。家康と秀頼の会見におけるエピソードを後世の作り話であるとした。しかし、後世の記録が作り話というのであれば、その記述内容に疑義があるとされる「日本書紀」や後世に律令の内容をまとめたとされる「令集解」などに全幅の信頼を置いて記述されている日本の古代史はいったいどうなるだろうか?
 会見の史料とされる「明良洪範」のリンクを下に貼っておく。一部引用すると、これは徳川氏と関連のある武将、家臣の事績を中心に、武士の心構えとなる話などを収録。著者は僧で兵法家の真田増誉(さなだぞうよ、?-1707)。資料には、秀頼との二条城会見を終えた家康が、重臣の本多正信を召して、「秀頼にハかしこき人なり」と述べたことが記されている。全12冊。だそうだ。
 つまり会見の約百年後に書かれたものだ。もし、これを作り話とするのであれば、日本の古代史における「日本書紀」をはじめとした史料はどうして信頼に足るのか?説明してほしい。


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