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海野まなみ
2022年7月31日 14:28
今からちょうど1年前。新型コロナウイルスの中でも強力だったデルタ株が、猛威を奮っていた時期だった。彼は既にリモートワークに切り替えていたけど、傍目から見てもストレスが溜まっていたのがよくわかった。器の小さい彼は、ストレスが処理できなくなると、私に八つ当たりするからだ。自分のためにも、ここら辺でガス抜きさせた方がいいかな。遠方への旅行は厳しいけど、自家用車での移動なら大丈夫なはず。気
2022年7月30日 16:17
認知科学者でもある苫米地英人さんの本から。今、「あの時、ああしておけばよかった」と後悔していることが、10年後には「失敗したと思っていたけど、本当は大正解だったんだなぁ」に変わることもある。結果というのはいつでも流動的なもの。本人が満足できるかどうかは、死ぬ間際まで分からない。・・・ああ、確かに。今回の離婚に限らず、人生には後悔で苦しむことがたくさんある。でも、ほとぼりが覚
2022年7月29日 16:27
口約束で、今ある車は私のものになった。これは立派な財産分与として認められるはず。ホッとしたのも束の間、彼は自分名義の保険を、新車の方へ切り替える手続きを進めていた。期限は1週間後だった。1週間後には、私の車は無保険になってしまう!まだ所有権も移してないのに!慌てて所有権の移行手続きを進め、すぐさま家に戻って、自動車保険について調べる。車については彼に丸投げだったから、ほとんど
2022年7月28日 17:06
家電の配分が済んだら、次は車だ。今までは1台を二人でシェアしていたけど、彼は新車を購入するから、今の車は私のものになる。この時も彼は「マナミに今の車をやるよ。タダでもらえるんだからラッキーだろ」と言った。タダで?これも財産分与に値するんだけど。お情けでくれてやる、みたいな言い方をされてカチンときた。けれどやっぱり、ここで騒いで彼の機嫌を損ねると、また振り出しに戻って大げんかだ。
2022年7月27日 15:40
念の為に調べたら、現金、預貯金、車、家、生命保険の解約返戻金などは財産分与の対象になる。もちろん、結婚後に得たものであることが大前提。家電についてもその対象だけど、これが結構難しい。方法は2つ。1. 話し合いで、一つ一つ所有者を決める。2. 売却して得た現金を分ける。私たちの場合、それぞれがひとり暮らしを始めるのだから、1.のやり方で所有者を決めるのが理想的だけど、話せばケ
2022年7月26日 15:18
突然だけど、引っ越し先を決めた。そこは古くて狭いけど、自分の再スタートにふさわしい場所に思えた。家賃も格安なのがありがたい。最初はとにかく、固定費を抑えなければ。その夜、彼に伝えた。「引っ越し先を決めたので、来月いっぱいで出ていくよ」「俺も引っ越しするよ。それならこの家の契約は来月いっぱいだな。 家電はいくつかマナミにあげてやってもいい」あげてやってもいいって、どういうこと
2022年7月25日 16:42
この時期に、彼の友人に会いたくはなかったけど、実際は会ってよかった。しばらく忘れていた奥さんのことや、彼女の死についても考えられたからだ。死んだら終わり、なんだ。そして大切なものは、無くなってから気付く。もう、どっちが正しいとか、間違っているかとか、そんなジャッジは無意味で、とにかく、元気なうち、生きているうち、後悔しないように生きることが何よりも大切なのかもしれない。そん
2022年7月24日 18:34
奥さんを亡くした旦那さん。彼は一気に老けて、生気が無くなっていた。「いまだに奥さんの夢を見るんだよ。 忘れたいけど忘れたくない。後悔も多い」そりゃあそうでしょう。奥さんは、あなたの浮気に気がついて、苦しんでたんだよ。「老後は一緒に旅行したりしようと思ったんだけどね。 まさか独りぼっちになるとはね」奥さんは、離婚したいって言ってたよ。「老後は奥さんに介護してもらおうと思っ
2022年7月23日 18:24
奥さんが亡くなってしばらくして、今度は自分の夫の浮気が発覚した。その時に、奥さんを思い出した。ああ、もし今、彼女が生きていたら、一番に相談したのに!けれどもし、彼女が生きていたら、自分の旦那に、浮気のことを告げただろうか。離婚覚悟で、戦っただろうか。それとも一生、言わなかっただろうか。今となってはもうわからない。そもそも、こんな形で人生が終わってしまうなんて、1ミリも思わなかった
2022年7月22日 16:31
友人の奥さんは、自分の旦那の浮気に気がついていた。いつかギャフンと言わせてやるわ。絶対に許さない!生前、そう言っていた。けれど、それを告げることなく、亡くなってしまった。奥さんのお葬式に参列した時、当然のことながら旦那さんは、とても落胆していた。「これから一緒に老後を過ごそうと思っていたのに・・・」そう言って、肩を落としていた。私はお悔やみの言葉を伝えると同時に、「でもあなた
2022年7月21日 18:01
彼の友人と昔話をしてしまったために、いろいろなことを思い出してしまった。一時期、彼の友人とは、家族単位で仲良くさせてもらっていた。一緒にバーベキューもしたし、日帰り旅行もした。彼らの子供は私に懐いてくれて、よく面倒も見た。奥さんは、私よりだいぶ年上だったけど、世話好きな人で、私とも気が合った。ある日、奥さんがこっそり、私に打ち明けたことがあった。「うちの亭主、数年前に浮気してたのよ
2022年7月20日 18:47
予定通り、彼の友人が遊びに来た。最初は会わないつもりだったけど、挨拶だけすることに。玄関先で済ませようと思ったのに、家に上がられてしまった。そこから始まる昔話。「一緒にみんなでよく飲みに行ったよね」「君たち夫婦はいつも一緒だよね」「今年はどこかに旅行に行くの?」作り笑顔で対応する。ああ、昔のことなんて思い出したくないのに。私たちに未来はないのに。彼は夫の友達だから、私か
2022年7月19日 17:59
引き続き、アンソニーホプキンスの言葉。最後の部分です。ぜひ繰り返し、何度も何度も読んでみてください。・・・自分の人生を、自分と「相性のいい人」しか入れない、安全な場所にしましょう。あなたは誰も救う責任はありません。相手を説得して改善させるのも、あなたの責任ではありません。人のために存在し、自分の人生を捧げるのがあなたの仕事ではありません。あなたには、健全で豊かな人々との
2022年7月18日 18:07
昨日シェアした、アンソニーホプキンスの言葉。その続きです。・・・・だからこそ、友情や愛情が一致する人を見つけると、とても特別なものになるのです。そうでないものを経験したからこそ、それがどんなに貴重なものかがわかるのです。この地球上には何十億という人々がいて、その多くはあなたの関心とコミットメントのレベルで見つけることができます。たぶん、あなたが姿を見せなくなったら、相手はあな