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離婚まで365日

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2022年3月の記事一覧

離婚まで169日

離婚まで169日

修羅場は3時間以上、続いたと思う。

最初はとぼけていた彼も、
次第に冷静さを失ってきて、
私に罵詈雑言を浴びせ始めた。

それは浮気とは全く関係のないことだった。

「俺の金で暮らしてるくせに!」
「誰のおかげでこんな生活ができると思ってるんだ!」

しまいには、
「俺のプライベートに口出す権利はない!」
と無茶苦茶なことを言った。

巧みに論点をずらし、相手を追い詰めていく。
彼のよくやる戦法

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離婚まで170日

離婚まで170日

2回目の裏切り。
これをどう表現したらいいだろう。

彼を信用していたわけではなかったが、
いくらなんでもそこまでバカじゃないだろう、とも思っていた。
彼はバカだった。

私はもう、精神的に限界で、後先を考えずに彼に直接言った。

「まだ、あの女と付き合ってるんだね」

「・・・なにそれ。どういうこと?」

「偶然、あの女のSNSを見たよ。バカ丸出しだね。
 あなたから聞いたスケジュールと、行き先

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離婚まで171日

離婚まで171日

彼はまた浮気をしている。
もしかしたら、浮気相手と切れていないのかもしれない・・・。

彼の自爆によって、はっきり判明した女の存在。
その時に、フルネームや年齢、住んでいる地域などがわかったから、
ネットで調べるのは簡単だった。

女は脇が甘いのか、自分の行動をSNSでアップしていた。
あとはもう、彼のスケジュールと照らし合わせるだけ・・・。

結果はもちろん。

ビンゴ!

だった。

自分のカ

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離婚まで172日

離婚まで172日

浮気が発覚してからしばらくは、
彼もおとなしくしていたと思う。

私もしばらくは塩対応だったけど、
日常に流されてだんだんと緩やかになり、
一緒に食事に行ったり、旅行を楽しんだりした。

ただもちろん、そんな簡単に傷は癒えるわけでもなく、
「終わったこと」として、
彼を責めないようにするのが精一杯だった。

それから数ヶ月経った頃だと思う。
私の中で「何かがおかしい」と感じたのだ。

彼の、私に対

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離婚まで173日

離婚まで173日

浮気がバレてから、しばらくの間、
彼はとても気を使っていたが、
私は顔を見るのも嫌な時期が続いていた。

離婚も考えなかったわけでではないが、
当時は無職の専業主婦で、選択の余地はない。

浮気なんてよくある話で、
この程度で済めばいいのかもしれない。

むしろ彼も、自爆したことで反省し、
私を傷つけたことを後悔しただろう。

そんな風に思わなければ、私の傷は癒えなかった。

けれど、現実は、そん

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離婚まで174日

離婚まで174日

突然の浮気相手からのメッセージを目の当たりにし、
私は茫然自失。

彼は言い訳のオンパレードで、まともな話し合いにならない。

私はそれ以前から、彼の浮気を知っていて、
いつ、その事実を突き付けようかとずっと考えていた。
けれど、まさかこんな風に、向こうが勝手に自爆するとは思わなかった。

だから、私は知らなかったフリをした。
初めて知って、とても傷ついた。というフリをした。

いや、もちろん十分

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離婚まで175日

離婚まで175日

それからすぐにカフェを出て、
無言で家まで帰った。

「ちゃんと話そう」と言ったのは、彼の方だったと思う。

それは言い訳のオンパレードだった。

彼女は気の合う女友達の1人で、やましい気持ちはない。
来月は出張ついでに彼女と遊ぶ約束はしてたけど、ホテルは2部屋取った。
ただ、誤解されるようなことになったのは悪いと思っている・・・。

最初は冷静に聞いていたものの、
あまりにも馬鹿馬鹿しい言い訳ば

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離婚まで176日

離婚まで176日

私の目の前で、彼の携帯に、
浮気相手の女からメッセージが届いた。

その時、私たち夫婦はカフェにいた。
ランチを済ませ、それぞれが本を読んだりスマホを見たりして、
くつろいでいたと思う。

もうその辺の記憶が曖昧だが、
確か彼が、「このニュース面白いから読んでみてよ」と言って、
自分のスマホを私に手渡した。

その時だった。

「来月のホテル予約したよ!楽しみ!」

という、ハートマーク付きのメッ

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離婚まで178日

離婚まで178日

必要書類を順番に処理をしながら、
Xデーに向けて準備を進めている。
見通しが立ってきたせいか、最近は彼の機嫌がとてもいい。

相変わらず会話はほとんどないけれど、
無愛想ではなくなったし、
家事も積極的に手伝ってくれている。

そうなると、私の心境もまた変化する。
また、結婚生活に未練が出てくるのだ。

あれだけ酷いことをされたのに、
喉元過ぎたら忘れてしまう。
けれど、忘れないと辛くて生きていけ

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離婚まで179日

離婚まで179日

それでもまだ、私が会社員として働いていた時は、
バランスは保たれていたような気がした。

給料から生活費を入れていたからだ。

彼の転勤に伴って仕事をやめてからは、
パート仕事の繰り返し。
決して納得していたわけじゃないけど、
彼のライフスタイルに合わせて生活をしてきたので、
自分から変えることが出来なくなってしまった。

もし、私に経済力があったら、
夫婦仲はもっとよくなっただろうか。

もちろ

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離婚まで180日

離婚まで180日

出会った時、彼はすでに起業家として活躍していたから、
私には、それがとても眩しく見えた。
当初、彼への感情は「尊敬」が先だったのだ。

だから「あれ?ちょっとおかしいな?」と思うことも、
「私よりも成功しているんだから、きっと彼の方が正しいのだ」と、
無理矢理、自分を納得させることもあった。

リーダーシップや決断力は、簡単に「自分勝手」に転ぶ。
仕事モードを家庭に持ち込まれたら、
夫婦関係は、上

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離婚まで181日

離婚まで181日

たまに
「そんな男と結婚したのは自分自身。自業自得でしょ」
という言葉を見かける。

確かにその通りだけど、
結婚前にその人の本質を見抜けるわけがない、と思う。

結婚前は誰だって、相手に好かれたいし、嫌われたくない。
必要以上に自分をよく見せるし、
相手の欠点も見て見ぬふりをする。

現実の結婚生活が始まってからようやく、
お互いの化けの皮が剥がれるのだ。

彼の場合、出会った時にはすでに起業し

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離婚まで182日

離婚まで182日

先月は結婚記念日があった。

今更、祝う気もないので黙っていたけれど、
もちろん彼からも何も言われなかった。ただこれは毎年のこと。
例年は私から予定を聞き、
レストランで食事をするのが恒例行事だった。

入籍日のことは今でも覚えている。
区役所に届け出を出した後、
予約していたレストランで食事をしたのだ。
それからずっと、この日の外食は恒例行事になった。

1年前はコロナ禍真っ最中だったから希望の

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離婚まで183日

離婚まで183日

彼に、離婚後もここで1人で住んでみたい、と伝えた。

「あ、そう。それなら俺も物件を探すから。
 いいところがあったらすぐに引っ越すかも」

それならそれでいいのかもしれない。
まずは別居。
それから離婚の話し合いの方がスムーズに行きそうだ。
弁護士にもお願いできるかもしれない。
経済面での不安は残るけれど、遅かれ早かれだ。

彼の会社ではリモートワークが定着したため、
出勤することがほとんど無く

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