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海野まなみ
2021年10月31日 21:32
私とあなたは違う人間なのだから、考え方も違うんだよ。人には向き不向きもあるし、あなたがやりたくないことは、私だってやりたくないんだよ。こんな当たり前のことを、何度説明しただろう。それでも彼は、自分ができることは私もできると思っているし、自分ができないことは、私が無理をしてでもやるべきだと思っている。自分の役に立たなければ、私には価値がないと思っている。自分に従わなければ
2021年10月30日 17:46
心のどこかで、離婚は回避できるんじゃないかと思ってた。1年後なんてだいぶ先のように思えて、現実的に考えていなかった。でも、先日の旅行をきっかけに、私の中で離婚が明確になった。1年後、夫婦関係が少し落ち着いたとしても、またすぐに同じ問題は持ち上がる。それも何度も。その時に「やっぱりあの時に離婚しておけばよかった」と思うだろう。彼は変わらない。むしろ、モラハラはエスカレート
2021年10月29日 20:43
旅行の翌日、まだ疲れ切って言葉も出ない私に、彼は一言「なんか暗いね」と声をかけてきた。それが合図だった。私はもう堰を切ったように、昨日、どれだけ追い込まれて辛かったか、運転中に罵倒されて、どれだけ怖かったか、なんの力にもなってくれないあなたにどれだけ失望したかを一気に捲し立てた。もちろん彼は反論した。彼なりの言い分もあったと思う。でも結局は「オマエが計画して、オマエ
2021年10月28日 12:56
数日前の温泉旅行をきっかけに、私の中でだいぶ意識が変わった。実は旅行中、レンタカーを借りた。始めての場所、慣れない車で、私はとても緊張しながら運転をしていた。しかし彼は。終始不機嫌で無言のままか、私の運転に舌打ちし、時には大声で罵倒するだけだった。道に迷ったり、給油に戸惑ったりしても、彼は一切、助けてくれなかった。旅行最終日。私はもう疲労困憊で、ようやく空港に着いたとき
2021年10月27日 18:46
彼に言われるより前からずっと離婚を考えていたのに、踏み切れなかったのはなぜか。それは「現状を変えたくない」という思いだ。年齢を重ねるごとに、生活の変化に対して抵抗が出てくる。無意識に、今の状態をキープしたいと思うのだ。だって、今のところ、生活は保証されている。自由に使えるお金は少ないけど、贅沢しなければ問題ない。彼のモラハラや、浮気のトラウマは、今まで通りに我慢すればいい。
2021年10月26日 14:53
先日の温泉旅行をきっかけに、自分の中で一気に離婚へと気持ちが傾いた。一緒にいても楽しくない。気を使ってばかりで疲れてしまう。怒られることにビクビクしている。気持ちとは裏腹に、彼の機嫌を取るようなことをしてしまう。・・・こんな状態が続けば、私の神経がまいるのも時間の問題だ。いっそ適応障害にでもなれば、彼は心を改めてくれるだろうか。否。むしろ、私の弱さをバカにして、さらに
2021年10月25日 19:51
「夫婦」って便利だ。ふと思い立っての映画や散歩、買物、旅行。1人だと出掛けるのが億劫な時、友達に声をかけるのに気がひける時、夫婦だと気軽に誘える相手なのだ。でも今や、私たち夫婦は誰よりも「不便」な存在になってしまった。声をかけると睨まれたりするので、できるだけ関わりたくない。文句を言われるのが怖いから、ヘマはできない。家にいるのに隙を見せられない。くつろげない。あて
2021年10月24日 19:57
不機嫌な人と24時間一緒にいると、こっちの気持ちが滅入ってしまい、何に対してもネガティブになる。不機嫌は伝染するのだ。あれから具体的な離婚話は出ていないけれど彼はもう、私への態度は変えないようだし、特に話すこともないのだろう。旅行先でだって無言なのだから。こんな状態であと1年も一緒に暮らせる?私はもっと楽しめることが他にあるんじゃないかな。1人でだって出来ることはたくさ
2021年10月23日 18:08
彼の気まぐれで、温泉地に来ている。現地までの3時間半は私が運転したけど、無言の車内は疲労が倍増した。ただ、現地に着いたら彼も気が緩んだのか、ふと表情が和らいだり、ほんの少し笑顔が見れた。けれどそれはほんの一瞬で、すぐに仏頂面に戻ってしまう。旅先でまで態度を変えないことに逆に感心する。旅行はもちろん楽しくなかった。私は彼の機嫌をこれ以上損ねないため、気を使ってヘトヘトだし、そ
2021年10月22日 20:30
離婚後のことをぼんやり考えた。まずは名前をどうするか。旧姓に戻す方がいいのだろうけど、手続きがものすごく面倒だ。免許証はもちろん、マイナンバーカードやパスポート。銀行口座、カード類の名義変更、保険の切り替え・・・結婚時にも、うんざりしたものを、また繰り返さなきゃならないのか。かと言って、夫の姓を名乗り続けるのは精神的に負担がかかる。どうせなら全部キレイにリセットしたい。
2021年10月21日 20:01
彼は、自分の両親が大嫌いだった。特に実母と合わなかった。過去に大きな事件があったわけではなく、ただただ「性格的に合わない」というだけだった。彼の母親は、確かに少し世間知らずで神経質なところがあった。それに加えて「ワガママで依存体質だ」と彼は言う。子供の頃は過保護に育てられ、歪んだ愛情をかけられた、と、忌々しく吐き捨てた。私はずっと「この親子はそっくりだ」と思っていた。彼の、
2021年10月20日 18:38
私は「結婚」という制度に依存しすぎていたのかもしれない。経済的な安定と、社会的な安心感を手に入れて、甘えていたのだと思う。だから彼の横暴な振る舞いや、モラハラまがいの扱いにも我慢できたし、諦めてもいた。それはトレードオフだと思っていた。ただ、その代償は大きかった。彼の、私への扱いがひどくなるにつれ、私はどんどん自尊心が低くなっていった。いつしか自立心や、向上心や、
2021年10月19日 20:08
私が離婚を躊躇するには大きく2つの理由がある。一つはもちろん経済的な問題。私の主な収入源はパート代。あとは僅かな小遣い稼ぎで、ネットで仕事をもらっている。家賃と光熱費を払ったら吹っ飛んでしまうくらいの金額だ。もう一つは、安心感。誰かがそばにいること。気配を感じること。独りじゃないと思えること。特にこのコロナ禍で孤立するのはとても寂しい。でも・・・分かり合えない人と一緒に
2021年10月18日 19:46
緊急事態宣言が明けて、ふと気が緩んだのだろうか。彼が「温泉へ行こう」と言い出した。こんな状態で楽しめるの?と疑問だったけど、私にNOという選択肢はない。すぐにリサーチを始めた。彼はいつもながら無責任に言い出すだけで、あとは丸投げ。スポンサーは彼だから、それもしょうがないと思っていた。複数のホテルを比較しながら悩む。あと5,000円出せば、この料理が食べられるのにな。でも食に