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文学フリマ東京39(2024/12/1)レポ! みなさんありがとう!



文学フリマ東京39に出店しました!

こんにちは。うみのまぐろです。文学フリマ東京という、文学系のオールジャンル同人誌イベントがあります。2024年12月1日(日)に、なんと東京ビッグサイトで文学フリマ東京39が開催されましたので、せ-40 海山文庫 -うみのまぐろ- で出店しておりました。出店するぞの過去記事はこちら。
文学フリマ東京は、第29回まではほぼ皆勤賞で出店していたのですが、最近はコロナ禍やいろいろあり遠ざかっていたのですよね……。今回は久しぶりの出店のレポをしてみたいと思います!

怒涛の来場者数

文学フリマの来場者数ですが、公式発表によると、14967人(出展者:4026人、一般来場者:10941人)! すごい数ですね。昔はTRCでほのぼのやっていた文学フリマ東京も、ここまで大きくなりました。これは、たくさんの人に作品を目にしてもらうチャンスだと思います。

設営は10:30~ 開場は12:00~17:00

まぐろは設営開始から50分くらい遅れて、11:20くらいに会場入りしました。周りにはまだ今から入るよ、という出展者さんがたくさんいたのでまだ大丈夫じゃないかな、と思っていたのですが、完全にブースの設営完了したのは12:20頃……。その間にも本など何冊か売れたので、みなさん時間通りにいって時間通りに設営しようね!

この後、トートバッグやブックカバーの売り場は無くして、全部書籍にしました。

途切れない人! 人! 人!

さすが1万5000人の展示会です。人はずっと途切れず流れています。今回から、文学フリマ東京では、一般入場者は1000円の入場料がかかるようになったのですが、まぐろ的には小さな即売会でも入場料は経費として掛かりますし、その分会場整備・整理の人を雇ったりすることができるので、この試みには賛成。
また、今までは書籍も買わずに、女性出展者にずっと話しかけて文学論をたれるおじさんなどもよくいましたが、そういうのも減った気がします。1000円の入場料がかかるということは、売るほうも買うほうも気持ちが入りますね!

当日のために準備したこと

無料配布本

当日頒布用に、無料配布本のセットを旧作1本+新作2本+サークルチラシで50セット用意していきました。
50セットは開始1時間30分で配り終えてしまって、残りの時間は多めに刷っていたサークルチラシ100枚くらいをお渡しできました。
無料配布本を見て買いに来てくれた方はいらっしゃいませんでしたが、フォロワーが数名増えたのと、各作品のWebのQRコードを載せていたせいか、その後のアクセス数が結構増えました。
今回はチラシ置き場がなかったため、配るためのコミュ力が若干要求されますが、無料配布本は必ず次につながるので、やっておいたほうがいい試みだと思います。

Xでの宣伝

Xで無料配布本と今回の新刊、推し作品の宣伝を1週間前~当日くらいから行いました。こんな感じです。

ただし、フォロワー外でXを見て買いに来ました! という新規のお客さんは少なかったと思います。では全く意味がないかというと、そんなことはなく、作家さんやそもそも読んでくれている読者さん同士のRPやいいねで文学フリマ自体が盛り上がり、来場者数は増えますし、フォロワーさんの中には面白そう! と興味をもっていただき、足を運んでくれるかたがおられました。ありがとうございます!!
うみのまぐろは久しぶりの出店だったので、古くから読んでくださっている方に、「あ、今回まぐろさん出店するんだ」とお知らせすることができました。たくさん来ていただいて、本当にありがとうございます!
また、文学フリマは作家さん同士のつながりを深めていく場でもあると思いますので、似たジャンルの方や、方向性が合うな、という方は、積極的にハッシュタグなどからフォローして事前の会話などしておくといいかもしれません。

Webカタログ

文学フリマ公式のWebカタログを、以前よりも充実させてみました。これに意味があるかというと…「Webカタログを読んで気になりました」という方はいらっしゃらなかったので、意味はあんまりないような気がしますが、Webカタログは次回の文学フリマでも使い回せるため、長期を見据えて整備しておくのはいいかと思います。サークルページ自体はRPでそのまま宣伝にも使えます。

海山文庫 ーうみのまぐろー [文学フリマ東京39・小説|ホラー・怪奇] - 文学フリマWebカタログ+エントリー

参加表明

12/1(日) 文学フリマ東京39 に せ‐40 で出店します!!|うみのまぐろ(小説垢)

参加表明は、わりと早くからしていました。正式な記事を出したのは11/20で二週間くらい前ですが、出展者に会いたい! という気持ちから、遠方から足を運んでくださる方もたくさんおられます。なので、予定の調整がつく1か月~2週間くらい前には、きちんとしたお知らせができるとみんなハッピーだと思います。核となるページを二週間くらい前に作っておくとのちのちいろいろ使えて大事です。

A3ポスター

文学フリマ東京の会場はとにかく広く、どこがどこのサークルか何もせずに視認することはほぼ不可能なので、一番今回自信のある作品の表紙などでポスターを作って高さを出して表示しておくとよいでしょう。今回はVtuberの絵師、紅イングリットさんに描いていただいた表紙絵をそのままポスターにしました。

A3です

やっておけばよかったと思ったこと

作品を一目でわかってもらう帯などを作る。

文学フリマ東京は、来場者数が1万5000人です。これからもどんどん増えていくことでしょう。ものすごい勢いで人が流れていきます。そして、アピールしようにもサークルスペースは限られています。そのなかで、ぱっと目について手に取ってもらうには、大きな文字で、ざくっとどんなことが書いてあるのか理解できる帯などがあればいいかな、と感じました。

無配本、フリーペーパーの配布は受け取ってもえた方は、1/5くらいの確率でちょっと手に取ってくれたりお話を聞いてくれたりします。そこで、自分の作品の良さをざくっと要約してアピールしましょう。物書きならできるはず。第二人格を作るといいです。

とにかくなんとなくわかりやすく見せて、見つけてもらって、手に取ってもらうことが大事です。作家が作り出した作品は、作家にとっては子供のようなもので、自慢の作品のはずです。だから、遠慮せずにここがすごいんだよって伝えましょう。それが作家が作品に込めた思いを誰かに伝える一番の近道です。「自分の作品はいい作品だから、勝手に売れるはず。腕組みして座っていればいい」のような考えは捨てましょう。

大きいお品書きを作る

シリーズ物など、取り扱う作品数などが増えてくると、どうしても作品の宣伝が発散しがちになります。隣のサークルさんが見開きA3本サイズのお品書き本を見せて接客されていたので、とても分かりやすくていいなと思いました。省スペースにもなります。

5W1Hを明示する

また、これも隣のサークルさん せ-39 の「伊勢ねこ」様を見ていていいなと思ったのですが、

宣伝で作品の5W1Hを明確にするというのはとても大事だと感じました。「伊勢ねこ」さんは伊勢の商店街を舞台とした小説やエッセイなどを扱っておられましたが、初見の方でも、「私、伊勢出身なんです」といった方が足を止めておられるのを何度も見ました。まぐろも最近伊勢に行ったことがあるので購入しました。
作品と、目にとめてくれる人のつながりとなる具体的なキーワード。それを受け手がすぐに理解しやすいかたちでお伝えする、というのはすごく大事だと思いました。
「伊勢ねこ」さんの方々とはなんかすごく仲良くなりました。

大判の薄い本のほうがいいとは思うけど……

とにかく売りたい! という方は、大判の薄い本で、mathに受けそうなかっこよくて今風な装丁で刷るべきだと思います。ただ、まぐろは本棚にずっと並べてもらえるように、文庫サイズを出し続けたい、という思いがあるのでこの手法は採用しません。でも大判の本かっこいいと思うよ!

想定外によかったこと

見本誌コーナーを甘く見てはいけない

今回は3作品まで見本誌コーナーに置いてOKとのことでいしたので、まぐろは新作の2作
怪話型AI子は愛しのお姉さまとメフィストフェレスの夢を見るか
一人百物語
と、最後の1冊を迷った結果、なんとなく

From Hell  うみのまぐろ短編集

などを置かせていただきました。
そしてなぜか「From Hell」はほぼ一見さんで完売しました。フォロワーさんというわけでもなく、「どうして買いに来てくれたんですか?」とお尋ねしたところ、「見本誌を見て面白いと思ったから」といううれしいお言葉をたくさんいただきました。
「From Hell」の巻頭には、文芸思潮新人賞でも佳作をいただいた、「神無月のウソ」というまぐろの中でも自信作が収録されています。それを見て買いに来てくださったのだとしたら、とてもうれしい限りです。
なので、これからは適当に見本誌を置くのはやめようと思いました。帯とかをつけて、どのような話なのか分かるように、一目で手に取ってもらえるように、せっかくの目に入る機会を有効活用しようと思いました。

結果は

【完売】
新刊
怪話AI子は愛しのお姉さまとメフィストフェレスの夢を見るか』 15部
一人百物語』 15部
旧刊
From Hell  うみのまぐろ短編集』 10部
聲寄せ少女の、さよならと、始まりの朝の歌』 3部

ほか 旧刊15部程度

と、用意していた新刊はすべて売り切ることができました。すごく助かりました。ありがとうございます。お手に取ってくださって、本当にうれしかったです。

嬉しかったこと

今回嬉しかったことは、文学フリマ自体に出展者としては久しぶりの参加だったのと、2年くらいまともな新作を出せていなかったこともあって、大丈夫かな、という不安がとてもありました。遠ざかっていた経緯は別の記事で書こうと思いますが、その中でうれしかったことはたくさんの方に

「まぐろさんに会いたかった」

と言っていただけたことです。また、

「みんなまぐろさんが戻ってくるのを、待っていたんだと思うよ」

と、とある方にお言葉をいただいたときに、正直ちょっと泣きそうになりました。書くのをやめずによかったな。出るのをためらわずによかったな。と思った瞬間でした。
作家は一人ではなく、いろんな人とのつながりの中で文章を書いています。そのつながりが苦しくなったり、逆に力をくれたりすることもあり、今あるつながりを大事に、また今回新しくできたつながりを大事にして、活動を続けていこうと思いました。

終わったらお祭り!

文学フリマが終わっておうちに帰ったら、
#文フリで買った本
でポストしましょう。買った本を見つけた作家さんはすごく喜びます!

今回はお菓子もたくさんもらったので、そちらもポストしました。

次も出るよ!(5月11日!)

いろんな方に勇気をもらって復活できたので、次は文学フリマ東京40(5月11日)に参加します! ぜひぜひ、また足を運んでいただければ……。また、次は知ってる作家さんと連結ブースとかしてみたいかも……! ご期待ください。では5月11にまた!

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