平成生まれの私が選挙に行くシンプルな理由
選挙権を与えられて10数年。
投票の機会は何度あっただろうか。
平成生まれ。政治の世界では「若者」の部類に入る世代。
決して政治に詳しくは無くて、与党と野党は分かるけど、省と庁ってなにが違うんだっけ?というレベルの私。
自信を持って投票したい政党や候補者がいるかというと、決してそうではない。
それでも今まで、「投票に行く」ということだけは続けてきた。
これまでに、うっかりスケジューリングをミスって期日前投票にも行きそびれたことが、たしか1度か2度あった。
その時を除き、毎回投票に行っている。
その理由は、
「私世代の投票率を上げる」ことが、私のまず第一の使命だと思っているからだ。
世代によって投票率にどのくらいの違いがあるか、知っているだろうか。
例えば国政選挙だと、全世代では50%台。
一番低いのは20代で、30%台だ。
新しく選挙権が加わったばかりの10代はやはり関心が高いのか、20代より高めの30%後半〜40%台前半。
30代になるとグッと関心が高まるようで、40%台中程になる。
それ以降、年代が高くなるほど投票率も上がり、60代が最も高く、60%後半〜70%前半となる。
70代以上は選挙に行くことが難しい人が増えるためか投票率が下がるが、それでも平均以上の割合だ。
さて、ビジネス視点で考えたとき、顧客にこのような傾向がある場合、どのような手を打つか。
大方、投票率の高い世代に刺さる販売戦略を立てるだろう。
政治家は、まず当選しなければその公約に取り組むことすらできない。
当選=スタート地点、とすると、まず当選するための策を練る。
すると自然に、高齢世代に支持される公約を立てることになる。当然の判断だ。
では私たちはそれで満足するのか。
「今」だけではなく、30年後、50年後を見据えた財政政策が行われているのか、
子育て世代に対する支援は十分なのか、
今の日本の政治に満足しているという人は稀ではないか。
満足できないことがあるのに、もし投票に行かないという人がいれば、その不満な政治の一端を自分が担っているという認識を持った方が良い。
なんでも「世代」で一括りにできるわけではないけれど、似たようなライフステージにいる人の要望が似ることは多分にあるだろう。
私たちは自然と「世代」で括られ、ある意味そのチームの一員になっているようなものだ。
チームの中で方向性は揃わないこともあるが、まず大事なのはメンバーのやる気があるのか。
部活で例えれば、練習に参加しているのか。
やる気があれば、コーチも力をかける。やる気がなければ、他のチームを優先的に指導するだろう。
ではチームとして、私、私たちがすべきことは何か。
練習に参加する(=選挙に行く)。私たちはやる気があります(=政治に関心があります)という表明をする。そして指導をしてもらう(=政策のターゲットに自分の世代を入れてもらう)という土俵にのる。
チームのメンバーで練習をサボっている人がいれば、一緒に練習しよう(=投票に行こう)と声をかける。
50人の部員のうち、3割の15人しか練習に出ていなかったとして、自分1人の声かけで他の35人を練習に呼ぶことは無理かもしれない。でも自分がそのうち3人のやる気を出すことができて、その3人がさらに3人ずつ練習に連れてきてくれたら、一気に参加率は50%超えだ。
自分1人ではたったの1票かもしれないけど、もしこれを読んで投票に行こうと行動を起こしてくれる同世代がいたら、私の所属するチームの士気が少し上向くことになるはず。
そんな想いでこのnoteを書いている。
「なるほど、投票に行こう」
そう思ったものの、「言ってることはわかるけど、投票したい人がいない」
もしくは「誰に、どこに、投票すればいいのかわからない。かと言って、適当に投票するのもなんか違う」
そんな人に持ってこいの裏ワザがある。
「白票を投ずる」のだ。
「白票は棄権と同じ」「白票は与党への賛同だ」などの声も聞くが、今回書いた私の考えでは、白票でも投票する意味があるとおわかりいただけるだろう。
なぜなら誰が白票を入れたのか、どの世代の人が入れたのかは、誰もわからないのだ。
それでも白票でも投票に行けば、「30代のこの人が投票をした」ということはわかる。
白票でも、投票率に反映されるのだ。
世の中が良くなってほしいと願う全ての人々、とくに私と同じ若い世代に伝えたいこと。
1.まず、選挙に行く。これは大前提。
選挙に行かないことは、「自分の世代のことは考えてくれなくてOK!」と意思表示しているようなもの。
2.誰に入れるか、どこに入れるか、自分の意見で投票できるようにするのはその後。
さぁ、選挙は明日だ。
私は明日朝早くから終日予定があるので、
今から数年ぶりの期日前投票に行ってくる。
お読みいただいてありがとうございます。
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