母のうた
noteをはじめて良かったことの一つは、リアルでは決して出会うことのなかった人たちと繋がれて交流できた、ということだ。
北海道から沖縄、さらには海外在住の方まで、そして、小学生から人生の大先輩まで、有難いことに、たくさんの尊いご縁をいただいた。
世代の異なる方々との交流はとても楽しく、「そうだったのか!」という学びも多い。
皆さんの記事を読むことは、今では私にとっての大切な日課になっている。
中でも年下の女性たちがキラキラと、私にはとても輝いて見える。
創作やエッセイなどの文章力はもちろん、その生き方や考え方にそれぞれ芯が通っていて、読んで感銘を受ける記事ばかりである。
うっかりすると私は(歳だけは重ねているので)、彼女たちのお母さん目線で応援したり、見守ったりしそうになる。
いやいや、それはいくら何でも失礼だろう。私の方が励まされたり、学ぶことが多いというのに。
世の中には、虐待を受けたり、苦しい幼少期を経て、なおも人間性を損なわず、自力で人生を切り開いてきた人たちがいる。
程度の差はあれ、大きく分けると、私もその部類に入るのかもしれない。
だからなのか、私はいつも素敵な人たちのご家族が気になる。時折、ご家族のエピソードを書かれた記事に出会うと「なるほど!」と合点がいくのだ。「そうか。やっぱりご家族も素晴らしいんだな」と。
ヒスイさん
本業はイラストレーターとのことだけど、小説だってエッセイだって並外れた水準。類まれな才能に恵まれた方である。
「嫌いな人から学んだこと」という企画の中で書かれたので、このような取り上げ方は、もしかすると不本意かもしれない。先に謝っておこう。ごめんなさい。
けれどもこの母娘の、深い絆と信頼感はどうだろう。何だかとっても羨ましくなってしまう。
ももまろさん
多くのファンを持つ人気クリエイターだから、今さら私が紹介するまでもない。ご存知の、切れ味鋭いエッセイ。実はとても心根の優しい人なのだと思う。
これまでにもお母様のことは時々、書かれていたけれど、娘の思春期への見事な対応には感服した。凄い。すぐにイライラしたり、落ち込んだりしていた私とは大違いだ。
子どもを信用するということ。大らかな愛情で包むということ。それらを自然に受け止めて育ったももまろさんが、もうそれだけで羨ましい。
めろちゃん
あまりにもお笑いセンスが高度なため、そちらにばかり注目してしまうけれど、堂々たるみん俳の覇者である。小説のファンも多い。なのに謙虚で、とても礼儀正しいところに育ちの良さが伺える。
めろちゃんは、表立ってお母様を描いているわけではない。けれども私は確信しているのだ。このお嬢さんを育てたご両親は、絶対素晴らしい方々に違いない、と。
弟くんへの、この深い愛情はどうだろう。うちの子どもたちが、こんなふうに育ってくれたなら、私はもうそれだけで大満足だ。
こちらの隠れた名作もどうぞ。
さて翻って、我が娘、息子である。
ゆっくりと絆を修復中ではあるけれど、どこかまだ、ギクシャクとしてぎこちない。
とはいえ私は、noteで日々、しっかりと学習を続けているのだ。きっと、知らず知らずのうちにパワーアップしていて、素敵なお母さんにアップデートしている……はず。
よそ様を大いに見習って、こんなお母さんが欲しかったなぁ、という、そんなお母さんに、私はなろうと思う。