2018年読んで面白かった本10冊
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2018年の読了メモ(マンガ・雑誌除く)を見ると、全部で150冊。
例年の感覚だと、200冊超くらいでやっとまもとに頭が働く感じなので今年は相当ヤバかった。
そのなかでも、良かった本を紹介したい……のだけど、順当にいくとこういうのって他の人と全部同じになるから、よく出るやつは除外で(『零號琴』とか『サカナとヤクザ』とか、言うまでもなく面白いので)。
ちなみに、今年読んだ本であって今年出た本ではない。
順不同でてきとうに紹介します。まずこれ、
アートの島である直島がどうやって出来ていったのかを、キュレーター本人が語る。
特に興味深いのが直島の村長の経歴が語られるところ。総理大臣暗殺計画とか……すごすぎる……。その後の香川知事との因縁もドラマチック。
青春ものとしても読める。
次、
これ、元WIREDの若林さんのイベントで一緒に登壇されていたのをきっかけに買ったんですけど、雑貨というキーワードで世界を切り分けていくと、すべてが雑貨になる……ってのがナルホド。
すべては雑貨だ、っていいたくなる。
今年、実はマネー系の連載やろうと思ってちょっと記事も出たんですけど、
いろいろ調べるなかで出会ったいいマネー系の本が。
今年は仮想通貨がすんごい盛り上がって、いろいろな本が出た。
ところがほとんどクソみたいなのばっかりでくだらねーっっってなってるなかで、この本は良かったっす。マネーというテクノロジーに立ち返って再考。
同じように、これも、
遅ればせながら読んだんですけど、こっちはさらにすごすぎて(値段も分厚さも)ビビってたんですけど、驚くべき読みやすさとこの広がり! まじでオールタイム・ベスト級の本でしたわ……。
マネーつながりで、なぜか出会った、
も良い。最初のほうで「なんで裸でお金渡すのが失礼なんだろう」っていう皮膚感覚的な疑問が出てきて、マネー系の話とつながっていきました。うしろめたさと経済。
文化人類学っていうとややこしそうですけど、多くのことをまず経験から語ってくれてるんですごく理解しやすかったです。
で、お金やっぱめんどくせえわ……もうお金とか稼がずぼーっと生きていたいわ……と思っていたところに、
この本ですよ。
はてなの増田が書いた本なんだけど、去年ちょっと話題になってまして、
今年あたまの読書イベントでも紹介したかな?
なんか人間が生きることについて考えさせられてしまった本。小屋で生きてる人と近い。
話は変わるんですけど、去年の本といえば遅れて読んだ、
良かったです。
なんつーか学校内で架空のゲームをみんなでやってるとだんだん事件が起きる……っていうすごい変な話なんだけど。
ゴーストノイズリダクションが好きだったので読んでみたら、やっぱりすごく好み。タイトルや装丁がちょっと内容と合ってなくて損してるかも。
ともかく次回作も期待。
完璧なものじゃなくて、どこか破綻しているようなものが好きだ、というのをいろいろなところで再確認した俺ですが、そういう意味では、
すごかったな……鬱で知性が破壊された著者が、もう一度知性を取り戻していくリハビリ要素がある書物。真面目に書いているのはわかるんですが、謎の奇書感が出ていた……。與那覇さん応援してます。
そうそう、ちょうど何年か前に知り合った元オウム内部の方が本を出していると気づいて、Kindleで買って読んだものもなかなかレアでした。
カルトにハマる……というタイトルですが、完全にオウムの内部体験記。むちゃくちゃ濃厚なんで読んでいると胸焼けするかもしれません……。
実際に著者の方にあうと非常に紳士的な方で、年齢に反比例してすごい肌がキレイなので、やっぱヨガはいいのか……体にいいのか……習いたい……という気分なので、またこんどいろいろ聞いてみたいと思います。
最後に数日前に読了した、
サブカル界隈(どこなんだよ!)でちょっと話題の本です。
前からマニアックな方だというのは知っていたんですが、そうなる経緯というのが非常に人間的で、ある意味、すごく理性的で確かに紳士だ……と感心しました。
そんな10冊でした。
2019年はもっと小説読みたい。
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