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「ARUNŌ」の名前の由来とは?
ここでは施設名になっている「ARUNŌ」の名前の由来について紹介します。
施設名をどうしようかな?と考えた時に大事にしたことが3つあります。
郵便局的表現を入れ込む
ウミネコアーキ的要素を入れ込む
音や語感が良いこと
元々郵便局であったことをふまえつつ、そこにウミネコアーキらしさを重ね合わせられれば、オリジナルなものができるのでは?と考えました。
ではウミネコアーキらしさって何なんだろう?というところなんですが、ウミネコアーキの「ウミネコ」はカモメに似た鳥の一種です。なぜウミネコなのかはここでは割愛しますが、私たちの中では「鳥」が重要な意味を持っています。
そこから、郵便局っぽい鳥はなんだろう?と考えてみることにしました。
そこで真っ先に思いつくのがそう、「伝書鳩」です。
![](https://assets.st-note.com/img/1654616626680-FRNkoowuDD.jpg)
そこで「伝書鳩」の物語が何かないか探すことにしました。
するとあったんです、『シートン動物記』の中に。『シートン動物記』は19世紀末に著され、その後日本では20世紀中頃に翻訳されています。
『シートン動物記』とは、アメリカの博物学者アーネスト・トンプソン・シートンの全著作物に対する日本での総称。主に自身の体験や見聞を基に創作された動物物語55編を指す。
この55編のうちの一つに、
アルノウ - ある伝書バトの記録 ( Arnaux: The Chronicle of a Homing Pigeon)
という物語があります。
ここから名前を採用することにしました。
元々の表記はフランス語っぽくてカッコいいのですが、施設の雰囲気を考えつつ、日本的な表現にしようということで、ローマ字表記にすることにしました。とはいえ「ARUNOU」だとあまり納まりが良くないので、「ARUNO」にすることに落ち着きました。
ただ、このままだと「アルノ」と読めてしまいます。そこで、誤読を無くすため、かつ視覚的にもアクセントをつけるために、最後の「O」を日本人に馴染みのあるローマ字表現の伸ばし棒をつけた「Ō」にして、「ARUNŌ」としました。
正式な読み方は「アルノー」です。
ぜひみなさま気軽に呼んでやってください。笑
ちなみに、『シートン動物記』は日本でも絵本化されており、1989~1990年にはアニメ放送もされ、「伝書鳩アルノー」として制作されています。
胸にグッとくる物語なので、興味がある方はぜひ探してみてください。
絵本は施設内にも置いてあります。