2014年12月14日 矢野顕子さん「さとがえるコンサート2014」 at NHKホール
本日は大量発掘の日。とは言え、これはCDにもなったから今さら載せなくても良いかな…とも思ったけれど、10年前のメモを備忘録として:
(当日のメモ)
今回はサポートがTIN PAN(細野晴臣さん、鈴木茂さん、林立夫さん)なので、矢野さんにとって本当に『さとがえる』の2014年ツアー。今年6月のオーチャードホールでその共演のさわりを目の当たりにしてからというもの、その全貌が明らかになるのを指をくわえて待っていた感のある矢野顕子さんとTIN PANの「さとがえる」での共演…心から堪能してまいりました。
このメンバーだからこそのセットリストは、冒頭の「大いなる椎の木」をはじめとしてその多くが矢野さんとTIN PANが同じ釜の飯を食べていた70年代中盤の頃のもの。「へびの泣く夜」と「水彩画の街~乱れ髪~水彩画の街」が矢野顕子さんの優しく語り掛けるような弾き語り、「終りの季節」はアッコちゃんと細野さんの温かいデュオで、それ以外は矢野顕子さんとTIN PANによる4ピースバンドによる緩急織り交ぜた濃厚・芳醇なセッションでした。
グッとくる楽曲だらけだったので全く心の整理がついていませんが、中でも第2部の前半で演奏された上述の「水彩画の町~乱れ髪~水彩画の町」は慈愛に満ちた、儚さと美しさが同居する素晴らしいメドレーで、前年急逝された大瀧詠一さんのことが思い出されて胸がつまる思い。そして「ひとつだけ」も、この4人の並びで聴くと様々な人のことが思い浮かんでしまいますね…
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矢野顕子さん、TIN PANの皆さん、素晴らしい夜をありがとうございました。本日のさとがえるは12/31にWOWOWで放送されるほか、来年CD化もされるそうです。出来るだけ多くの曲が収録されるといいなあ (←CDは全曲収録でした)。
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矢野顕子 with TIN PAN(細野晴臣/鈴木茂/林立夫)
(14 July 2014 / NHKホール)
1st Set
01 大いなる椎の木
02 Wichita Lineman
03 想い出の散歩道
04 The End Of The World
05 I’m Movin’ On
06 ソバカスのある少女
07 冬越え
08 A Song For Us
2nd Set
09 へびの泣く夜
10 水彩画の町~乱れ髪~水彩画の町
11 終りの季節
12 氷雨月のスケッチ
13 こんなところにいてはいけない
14 ポケットいっぱいの秘密
15 変わるし
encore
16 絹街道
17 ひとつだけ
矢野顕子 Vocal, Piano, Keyboards
細野晴臣 Bass, Guitars, Vocal
鈴木茂 Guitars. Vocal
林立夫 Drums