
忍殺TRPG小説風リプレイ【グレイヴ・アンダー・ザ・グレイブ、フル・オブ・デス(その2)】
◆アイサツ
ドーモ、海中劣と申します。こちらの記事はニンジャスレイヤーTRPGの小説風リプレイとなっております。ニンジャスレイヤーTRPGについては下記の記事をご覧ください。
本記事はニンジャスレイヤーの二次創作小説でありニンジャスレイヤー本編及び実在の人物・団体とは関係ございません。
こちらの記事は前回の続きとなっております。よろしければそちらから見てやってください。
それではやっていきたいと思います!
◆本編
デスドレインが地面を踏みつけた瞬間、暗黒物質が沸騰し、隆起し、巨大海洋生物の触手めいてニンジャスレイヤーに襲い掛かる!「そのムカつく面グチャグチャに潰して手足全部反対側にひん曲げて、このビルの屋上のシャチホコの口に詰め込んでやるよォ!」「そうだ!そうしてやるよー!」ブラインドが拳を振り上げて同調!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは暗黒触手を迎え撃つ!
◇戦闘開始

イニシアチブ
ブラインド→デスドレイン→ニンジャスレイヤー
※3ターン経過か1人が爆発四散(戦闘不能)でイベント発生
◆ブラインド (種別:ニンジャ) DKK:0 名声(ソウカイヤ):21
カラテ 4 体力 4
ニューロン 13 精神力 20
ワザマエ 6 脚力 3/N
ジツ 6 万札 4
攻撃/射撃/機先/電脳 4/6/22/24
回避/精密/側転/発動 13/6/6/19
即応/緊急 4/1
◇装備や特記事項
所持品 :『オーガニック・スシ』『オーガニック・トロスシ』『トロ粉末』『ZBRアドレナリン』
スキル :『●マルチターゲット』『●時間差』『●ニンジャ第六感』
『◉◉ニューロン適性(グレーター級ソウルの力読み替え)』
『◉サモン・クローンヤクザ』
『◉ニンジャアドレナリン強化』
『☆◉超自然的IRC接続』『★◉リモートビジネス』
記憶スキル:『◉sudo_kill-9』『◉kill-9』
ジツ :『ハッカー系ソウル』
装備 :『ウイルス入りフロッピー』
『パーソナルメンポ』
ユウジョウ:【ダイダロス:親密度1】
※『◉kill-9』と『◉サモン・クローンヤクザ』と入れ替え
「ンンー……ヌンヌンヌン……」ブラインドは左右のこめかみに指先を当て、何かを探るような唸り声を上げる。肉のLANケーブルが天井へ向かって伸びていき、目的の物を発見したことを知らせるようにその先端をパラボラアンテナめいて開かせた!「ヨッシャ!みっけ!」
ポーン!「ザッケンナコラー!」駐車場のエレベーターが自然落下速度を超越するスピードで急降下!引き裂くように開かれたフスマドアから出てきたのは、ブッダ!揃いのヤクザスーツにサングラスを着用した黒ずくめの男たち、クローンヤクザ集団!ブラインドがハッキングで呼び寄せたのだ!
◆クローンヤクザ(Y-12型) (種別:モータル/バイオ生物/クローンヤクザ)
カラテ 2 体力 1
ニューロン 1 精神力 1
ワザマエ 3 脚力 2
ジツ – 万札 –
攻撃/射撃/機先/電脳 2/3/1/1
◇装備や特記事項
チャカガン: 銃器、連射1、ダメージ1
「イヤーッ!」「グワーッ!」ニンジャスレイヤーは電撃的速度でスリケンを投擲!クローンヤクザの額を撃ち抜く!だが!ポーン!「ザッケンナコラー!」間を置くことなく追加のクローンヤクザ!「イヤーッ!」「グワーッ!」ニンジャスレイヤーは電撃的速度でスリケンを投擲!クローンヤクザの額を撃ち抜く!だが!ポーン!「ザッケンナコラー!」間を置くことなく追加のクローンヤクザ!
ポーン!「ザッケンナコラー!」「イヤーッ!」「グワーッ!」ポーン!「ザッケンナコラー!」「イヤーッ!」「グワーッ!」ポーン!「ザッケンナコラー!」「イヤーッ!」「グワーッ!」ポーン!「ザッケンナコラー!」ポーン!「ザッケンナコラー!」ポーン!「「「ザッケンナコラー!」」」
ナムサン!恐るべきは殺戮者の電撃的速度のスリケン投擲すら上回る、ブラインドの光速ハッキングによる兵隊供給速度!瞬く間にニンジャ3人しかいなかった地下駐車場の人口密度がクローンヤクザによって増加していく!「それじゃあニンジャスレイヤー=サン、オタッシャデー!デスドレイン君、またねー!」ブラインドは自らが作り出した人混みに紛れ、エレベーターに乗り込んで上階へ退避!
「なんだ、あの野郎。逃げちまいやがんの」デスドレインは去っていくブラインドをつまらなそうに見送り、周囲を見渡す。「どうすんだよこのヤクザ共をよ……へへへ……アンタもそう思わねェか?」周りのクローンヤクザたちは2人を囲う様にして立ち、まるでドヒョー・リングめいた円形スペースの中央でニンジャスレイヤーとデスドレインは対峙する。「じゃあ、死んどくかお前……」ポーン。
前触れも無く再びエレベーターの扉が開く。デスドレインとニンジャスレイヤーは横目でそちらの方を見る。『ヤッホー、タダイマー』緊張感の無い電子マイコ音声。ひらひらと揺られる女の手。クローンヤクザたちが左右に動き、エレベーターからリングへの道を開ける。『ドーモ、ブラインドです。さっきぶりでーす』ブラインドそのものの言動をするオイランドロイドが両手でピースしながらアイサツした。
◆オイランドロイド(ブラインド) (種別:戦闘兵器)
カラテ 4 体力 6
ニューロン 13 精神力 20
ワザマエ 3 脚力 3
ジツ – 万札 3
攻撃/射撃/機先/電脳 4/3/13/24
◇装備や特記事項
ハンドガン: 銃器、連射1、ダメージ1
機械の体: 近接武器、ダメージ1
『◉捨て身の警護』:
1ターン中何度でも使用できるが、警護対象にできるのはマップ配置時に決めた対象1人のみである。
警護対象と隣接状態にある場合、ドロイドは警護対象が受けたダメージを肩代わりできる。
警護対象が『回避判定』を行える場合、肩代わりは『回避判定』前に宣言しなければならない。
また肩代わりを宣言する場合、そのダメージに対しては、いかなる『回避判定』も行えなくなる。
強制移動を伴うようなダメージを肩代わりした場合、警護対象のマスを起点として強制移動させる。
警護対象と自分が範囲攻撃などに巻き込まれている場合、肩代わり時は両方のダメージを合算する。
時間差を含む連続攻撃や射撃の途中でドロイドが破壊された場合、残りの攻撃や射撃は肩代わりできない。
この場合特例として、警護対象は残りの攻撃や射撃に対し(可能ならば)『回避判定』を行ってもよい。
※ハッキングを含むあらゆる判定の難易度+1
「へへへハハ!テメエ、なんだよそりゃあ!くだらねえの!なに?自分だけ安全地帯に避難ってか?アァ?漁師がカチグミ、狙ってるワケだ!」デスドレインの声色は冗談めいていたが、同時に刺々しい敵意を孕んでもいた。
『なになに?怒ってるのデスドレイン君?お姉さんに見捨てられちゃったと思って拗ねちゃった?』「テメェマジ殺すぞ」アンコクトンがデスドレインの言葉に反応するようにブラインドの足元を渦巻いた。
『いやいや、聞きなさいよデスドレイン君。マジでヤバイんだってばニンジャスレイヤー=サンは。やれば分かるよ?マジで。ネオサイタマの死神と言われたニンジャのカラテの凄まじさが』「「イヤーッ!」」『ピガガーッ!?ヤラレター!』オイランドロイドの足が暗黒物質の沼に沈み、その首がニンジャスレイヤーのチョップで切断される!
「アンコクトン・ジツ!」「「「グワーッ!」」」荒れ狂う漆黒の波濤はクローンヤクザたちを呑み込みながら暗黒の邪龍めいてニンジャスレイヤーを喰らわんとする!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーの聖剣抜刀めいたチョップの振り下ろしが邪龍を二つに割く!
「アア?チッ、テメェもかよ」デスドレインは追加の暗黒触手を繰り出し、クローンヤクザの死体をカタパルトのようにニンジャスレイヤーへと投げ飛ばす!「ヘヘハハ!避けてみろォ!」更にアンコクトンが蜘蛛の巣めいて地下駐車場の天井や柱に張り巡らされる!ナムサン!逃げ場無し!どうするニンジャスレイヤー!「……!」死神の瞳が赤く燃える!
「イイイィ……ヤァーッ!」ニンジャスレイヤーはその場で深く腰を落とし、イアイめいて右腕を振るった!SPLAAASH!解き放たれたカラテが周囲からにじり寄っていたアンコクトンを撥ね除ける!そしてそれで終わりではない!
「アア……?」デスドレインは見た!投げ飛ばしたクローンヤクザの死体を貫きながら螺旋軌道を描いて迫り来る灼熱の鉄十字を!チャドー奥義、ツヨイ・スリケン!「ヤベ……!」デスドレインは慌ててアンコクトンを操作し、防御壁を生成する!
「グ……グワーッ!?」ゴウランガ!ツヨイ・スリケンは少しも勢いを減じさせることなく暗黒の壁を突き破り、デスドレインの側頭部を頭蓋骨の一部まで削り取った!「グワーッ!クソがァ!」「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは跳躍からの空中前転踵落としで追撃!「ウオオッ!?」デスドレインはアンコクトンの上を滑るようにして紙一重回避!
「へへへ!怖ェ怖ェ!イヤーッ!」「「「アバーッ!?」」」デスドレインは暗黒物質で出来た遊具めいたオブジェの中を移動しながらクローンヤクザをアンコクトンの中に取り込ませていく!「ごちそーさん!ヘヘヘハハ!」アンコクトンが更に成長し、デスドレインの頭部の傷口が塞がる!ナムアミダブツ!ポーン!「「「ザッケンナコラー!」」」そして更にクローンヤクザ増援!
……いや、待て。追加のクローンヤクザとはこれ如何に?もうヤクザたちを呼び出すブラインドはこの場にいない筈なのに!?『エヘヘヘピガガ……なんちゃってピガガ……』ニンジャスレイヤーが刎ね飛ばし、アンコクトンの海に半ば沈んでいたオイランドロイドの生首がノイズ塗れの電子音声で嗤う。
「なんだァ?」その笑い声を耳ざとく聞きつけたデスドレインはアンコクトンの触手で生首を手元に引き寄せる。『ヤッホー、デスドレイン君。ね?私の言った通りだったでしょ?ヤバイんだって、ニンジャスレイヤー=サンはピガガ……』生首は得意げに鼻を鳴らす。
「ウゼェぞテメェ。高みの見物して調子こいてんじゃねえ。今、何処にいやがる?このビルにいんのか?ア?」デスドレインは自分の手で生首の髪を掴み、顔を近付けて凄んだ。『ウェイウェイ。怒らない、怒らない。チルアウト、チルアウト。深呼吸、深呼吸。ピガガ、ピガガ……ね?』しかし、生首は……ブラインドは動じない。
『私、高みの見物なんてしてないよ。ピガガ……ちゃんとこうやってクローンヤクザを送り込んでるじゃんピガガ……』「それがムカつくってんだよ。結局、テメェはヤクザ任せで、へらへら笑ってるだけじゃねェか」『エエー、デスドレイン君がそれ言うのーピガガ……』「ンだとテメェ……」
ポーン。「ザッケンナコラー!」険悪なムードに割って入るように更なるヤクザが駐車場に送り込まれてくる。『ホラホラ、こうして私は私にできることをね?やってるわけでピガガ……』ブラインドは年長者ぶってデスドレインを宥めすかす。
と、その時である!
◇1ターン目
ブラインドサモン・クローンヤクザ:
24d6=6 = (2,6,4,4,4,5,6,4,2,3,2,1,5,3,3,2,2,2,4,4,5,5,5,5 :成功数:2)サツバツ成功!
クローンヤクザ3体はこのターンに行動開始!
ブラインド精神力19
デスドレインアンコクトン触手→ニンジャスレイヤー:
17d6>=4 = (4,4,5,2,1,5,3,5,5,5,6,6,1,6,4,4,5 :成功数:13)
デスドレイン精神力17
ニンジャスレイヤー回避:
10d6>=5 = (2,3,2,6,3,5,5,2,5,1 :成功数:4)
ニンジャスレイヤーカラテ→デスドレイン:
6d6>=4 = (4,1,4,5,1,2 :成功数:3)
+5d6>=4 = (1,5,4,3,6 :成功数:3)
+5d6>=4 = (3,2,4,3,3 :成功数:1)
デスドレイン回避:
4d6>=4 = (4,2,3,2 :成功数:1)
+4d6>=4 = (4,2,1,2 :成功数:1)
+4d6>=4 = (2,3,1,3 :成功数:0)
デスドレイン体力10
クローンヤクザ射撃→ニンジャスレイヤー:
3d6>=4 = (2,3,5 :成功数:1)
+3d6>=4 = (2,6,5 :成功数:2)
+3d6>=4 = (4,2,2 :成功数:1)
ニンジャスレイヤー回避:
7d6>=4 = (6,2,3,6,5,3,3 :成功数:3)
◇2ターン目
オイランドロイド(ブラインド)近接攻撃:
3d6>=5 = (6,1,3 :成功数:1)
ニンジャスレイヤー回避:
4d6>=4 = (3,4,6,2 :成功数:2)カウンター!
オイランドロイド(ブラインド)体力5
アンコクトン触手→ニンジャスレイヤー、クローンヤクザ2体:
17d6>=4 = (2,2,5,1,6,5,5,4,4,6,3,4,6,2,3,1,3 :成功数:9)
デスドレイン精神力16
ニンジャスレイヤー回避:
8d6>=5 = (6,1,5,5,5,1,3,6 :成功数:5)
クローンヤクザ死亡!
『★★死体吸収』によりデスドレイン体力12
ニンジャスレイヤー集中カラテ→オイランドロイド(ブラインド):
6d6>=3 = (4,6,6,5,2,5 :成功数:5)サツバツ!
+5d6>=3 = (5,3,2,6,4 :成功数:4)
+5d6>=3 = (5,3,2,5,4 :成功数:4)
オイランドロイド(ブラインド)体力‐1!破壊!
クローンヤクザ射撃→ニンジャスレイヤー:
3d6>=4 = (5,1,5 :成功数:2)
ニンジャスレイヤー回避:
5d6>=4 = (3,1,5,4,5 :成功数:3)
◇3ターン目
ブラインドサモン・クローンヤクザ:
24d6=6 = (3,3,1,2,5,5,4,5,1,6,2,2,2,4,6,2,2,4,2,4,1,6,2,1 :成功数:3)
ブラインド精神力16
アンコクトン触手→ニンジャスレイヤー:
17d6>=4 = (4,2,1,5,5,5,6,3,1,6,6,3,6,6,5,6,3 :成功数:11)
デスドレイン精神力15
ニンジャスレイヤー回避:
10d6>=5 = (1,2,3,4,3,5,2,3,4,2 :成功数:1)
ニンジャスレイヤーカラテ→デスドレイン:
6d6>=4 = (5,5,3,1,5,4 :成功数:4)
+5d6>=4 = (1,5,2,6,1 :成功数:2)
+5d6>=4 = (6,2,4,4,2 :成功数:3)
デスドレイン回避:
4d6>=4 = (2,3,5,5 :成功数:2)
+4d6>=4 = (6,2,3,6 :成功数:2)
+4d6>=4 = (6,5,5,2 :成功数:3)
クローンヤクザ射撃→ニンジャスレイヤー:
3d6>=4 = (6,6,2 :成功数:2)
+3d6>=4 = (3,1,1 :成功数:0)
+3d6>=4 = (3,3,2 :成功数:0)
ニンジャスレイヤー回避:
7d6>=4 = (3,3,1,1,6,2,1 :成功数:1)
※イベント発生
KRAAASH!DOOOOOM!KRAAAAAASH!『アイエッ!?』「ウオオッ!?」「ヌウッ!?」突如、地下駐車場の地面が円形に崩壊!イクサの衝撃と暗黒物質の荷重によって床が抜けてしまったのだ!『アイエエエエ!』「「「グワーッ!」」」悲鳴を上げながら地の底に吸い込まれていくオイランドロイドの生首!ばらばらと落下するヤクザたち!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは穴の縁に伸ばした手が辛うじて間に合う!落下阻止!
「へへへ!なんだこりゃあ!意外と深ェぞ!オイ!」デスドレインはアンコクトンを巨人の手の平のように操り、空中へ留まっていた。彼は右手を庇のようにして穴の底を覗き込む。
「この穴、外に続いてんのかァー!?ちょっと探検しにいってみるか!ヘヘヘハハ!」デスドレインはニンジャスレイヤーに挑発的な一瞥をくれ、ジゴクへ続いているかのような暗黒の中を悠々と下りていく!「……イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは意を決し、穴の縁を掴んでいた手を離す!そして、一切の光が差さぬ深淵へその身を投げた!
グレイヴ・アンダー・ザ・グレイブ、フル・オブ・デス(その3)へ続く