忍殺TRPG小説風リプレイ【グレイヴ・アンダー・ザ・グレイブ、フル・オブ・デス(その1)】
◆アイサツ
ドーモ、海中劣と申します。こちらの記事はニンジャスレイヤーTRPGの小説風リプレイとなっております。ニンジャスレイヤーTRPGについては下記の記事をご覧ください。
今回挑戦したのは上記のリプレイ記事の続編的な位置づけのリプレイとなります。
挑戦するニンジャはシナリオ中に出てきますがスタート時点からの参加はソウカイヤ所属のアホハッカー女ニンジャ、ブラインド=サン!
◆ブラインド (種別:ニンジャ) DKK:0 名声(ソウカイヤ):21
カラテ 4 体力 4
ニューロン 13 精神力 20
ワザマエ 6 脚力 3/N
ジツ 6 万札 4
攻撃/射撃/機先/電脳 4/6/22/24
回避/精密/側転/発動 13/6/6/19
即応/緊急 4/1
◇装備や特記事項
所持品 :『オーガニック・スシ』『オーガニック・トロスシ』『トロ粉末』『ZBRアドレナリン』
スキル :『●マルチターゲット』『●時間差』『●ニンジャ第六感』
『◉◉ニューロン適性(グレーター級ソウルの力読み替え)』
『◉kill-9』
『◉ニンジャアドレナリン強化』
『☆◉超自然的IRC接続』『★◉リモートビジネス』
記憶スキル:『◉sudo_kill-9』『◉サモン・クローンヤクザ』
ジツ :『ハッカー系ソウル』
装備 :『ウイルス入りフロッピー』
『パーソナルメンポ』
ユウジョウ:【ダイダロス:親密度1】
それではやっていきたいと思います!
◆本編
アイマスクで覆われたブラインドの視界にサーモグラフィーめいて人型の影が浮かび上がる。それは眼前に立つニンジャが放つ憤怒と殺気の輪郭であり、圧倒的なカラテの重圧が見せた幻覚であった。ブラインドは思わずアイマスクを捲り上げる。残念なことに、幻覚は現実となって彼女の網膜に焼き付いた。
「ドーモ、ニンジャスレイヤーです」
◆ニンジャスレイヤー:ベイン・オブ・ソウカイヤ (種別:ニンジャ)
カラテ 16 体力 16
ニューロン 10 精神力 12
ワザマエ 12 脚力 8/N
ジツ 0 万札 10
攻撃/射撃/機先/電脳 16/12/10/10
回避/精密/側転/発動 17/12/12/10
回避難易度修正: 対近接攻撃(難易度−1/ジュージツ)、対スリケン射撃(難易度−1/見切り)
ダメージ修正: 『鉄拳』の効果により、『近接攻撃』はダメージ2(1+1)、『装甲貫通1』となる。
ランスキック使用時は3ダメージ(1+1+痛打1)、『装甲貫通1』、『弾き飛ばし』となる。
◇装備や特記事項
家族の写真、パーソナルメンポ、伝統的ニンジャ装束
『●連続攻撃3』、『●連射2』、『●時間差』、『●マルチターゲット』、
『◉◉タツジン:ジュージツ』、『◉スリケンの見切り』、『◉鉄拳』、『◉ランスキック』、
『◉ヒサツ:ワザ・ポン・パンチ』、『◉ヒサツ・ワザ:サマーソルトキック』、
『◉チャドー呼吸』、『◉ヒサツ・ワザ:タツマキケン』、
『◉◉憎悪:ニンジャソウルの闇』、『◉憎悪:ソウカイヤ』、『◉憎悪:ザイバツ』、『◉憎悪:アマクダリ』、
『◉ヘルタツマキ』、『◉ツヨイ・スリケン』、『◉即死耐性』
「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン。ブラインドです……まいっちゃったなコレ~……マジヤバイよもう~……」ブラインドはアイマスクを戻しながらアイサツを返す。その声色は軽いが重い。死神を目の前にした者の言葉にしてはあまりに緊張感に欠けた態度であるが、ブラインドというニンジャにしては珍しくシリアスな焦りを含んでる、という意味だ。
「へへへ……なにビビッてやがるんだよブラインド=サン。そんなにヤベェの?コイツ?」そんなブラインドの隣に立つもう一人のニンジャ、痩せた身を拘束衣めいたニンジャ装束で包む不気味な男がへらへらとした笑みを浮かべながらぞんざいな態度でアイサツを済ませる。「ドーモ、デスドレインです」
◆デスドレイン (種別:ニンジャ)
カラテ 1 体力 12
ニューロン 11 精神力 18
ワザマエ 6 脚力 3/N
ジツ 7 万札 5
攻撃/射撃/機先/電脳 1/6/11/11
回避/精密/側転/発動 12/6/6/17
緊急回避ダイス:8
装備や特記事項
・スキル:『●マルチターゲット』『●時間差』
『◉◉グレーター級ソウルの力』『◉◉アーチ級ソウルの力』
『★★★◉不滅』『★★★◉アーチ級装束生成(標準的な)』
・ジツやアーチ級能力:
『☆アンコクトン・ジツLV3』
アンコクトンで手近な敵を攻撃する。【精神力』を1消費し、難易度はNORMAL。
ルールは「☆カトン・ジツLV1-3」をもとにしているが、中心点のダメージ増加がなく、
どのマスも全て1ダメージである。
また回避難易度はHARDであり、回避に失敗した場合さらに『回避ダイスダメージ2』を受ける。
『★アンコクトン触手』
自分の手番で【精神力】を1消費し、攻撃の代わりに使用を試みられる。
発動に成功した場合、【ジツ】の値に等しい個数の特殊な暗黒触手が生み出され、
地面を這って敵の足元や背後から出現する。
術者から見えてさえいればどれだけ離れていても自動的に命中する
(『マルチターゲット』使用可、『時間差』使用不可)。
ダメージはそれぞれ1である。
回避難易度はHARDであり、回避に失敗した場合さらに『回避ダイスダメージ2』を受ける
(この『回避ダイスダメージ』はたとえ通常ダメージが『ダメージ軽減』で軽減され0になっても発生する)。
『★アンコクトン触手拘束』
「★アンコクトン触手」が命中した相手、最大で3人までに対して、
手番の終わりに「アンコクトン触手拘束」を宣言してもよい。
これを受けた敵は自動的に『拘束状態(脱出:U-HARD)』となる。
『★★アンコクトン肉体再生』
手番の攻撃フェイズで「その他の行動」として使用する。
【精神力】2を消費し、【ジツ】+【ニューロン】で発動を試みられる。難易度はHARDである。
【体力】を3回復。加えて、この判定で出た出目6のダイス1個につき【体力】を1回復する。
『★★死体吸収』
『アンコクトン触手』や『アンコクトン・ジツ』によって「モータル」や「ニンジャ」を殺した場合、
1人につき直ちに【体力】を1回復する。
『★★★アーチ級アンコクトン・ジツ』
手番の攻撃フェイズでその他の行動として使用する。シナリオ中1回限りの発動。
【精神力】4と『回避ダイス』2個を消費し、【ジツ】+【ニューロン】で発動を試みられる。
難易度はULTRA-HARDである。
発動に成功した場合、デスドレインを中心とした『爆発(49x49)』マス以内にいる敵全員に対し、
アンコクトンが毎ターン自動的ダメージを与える。この効果は戦闘終了まで持続する。
毎ターン開始フェイズにこの範囲内にいた全ての敵(味方は除く)は、
自動的に「2ダメージと『回避ダイスダメージ2』」を受ける。
これは『回避難易度:HARD(下限固定)』である。
・弱点:ナラク・ニンジャの不浄の炎によってダメージを受けた場合、そのダメージは2倍となる。
「ヤバイどころの騒ぎじゃないんだよデスドレイン君。ヤバイんだよマジで。殺されちゃうかもしんないよ」ブラインドはぼさぼさの長髪をぼりぼりと掻いた。メッシュめいて髪の毛に絡んだLAN触手がひとりでに蠢き、ブラインドを真似するように触手の先端でブラインドの後頭部を掻いた。「なにしたの?テメェ、アイツに」デスドレインは小指で耳穴を穿る。指先に付着した黒い塊を息で飛ばす。
「いや、そりゃ色々ヒドイこともやっちゃったけどさ。ホラ、さっきも言ったじゃん?ボコボコにしたり、ボコボコにされたりしたんだよ。ドージョーを爆発したり、ビルから突き落としたり、ジェット・パンクスを特攻させたり…………アレ、なんか結構殺されてもしょうがないな、私」「んじゃ、死ねば?」「えー、やだ」「だよな!」
デスドレインはにやついた顔をニンジャスレイヤーに向ける。赤黒のニンジャはアイサツをした位置でジュージツの構えを取ったまま動かない。何故ニンジャスレイヤーは隙だらけのブラインドとデスドレインにアイサツ終了直後の近接カラテ攻撃を仕掛け、無慈悲なるチョップで2人の首を両断しないのか?読者の皆様の疑問はもっともだ。その答えは地面にある。
ニンジャスレイヤーとデスドレインたちが立つ間の地面には黒い暗黒物質が影めいて薄く広がっており、獲物が足を踏み入れる時を今か今かと待ち構えていた。もしニンジャスレイヤーがデスドレインたちに近接攻撃を仕掛けようと不用意に接近していたら、おそらく非常に好ましくない結果を招いたことであろう。
「へへへ……用心深いじゃねェか。でもいいのかよ?この女に散々やられたんだろ?やり返そうぜ?なぁ?」「エッ、ヒドイ。どっちの味方なのデスドレイン君」「ウルセェよ。へへへ……なぁ、どうなんだニンジャスレイヤー=サン。ムカついてんだろ?ブッ殺したいんだろ?ワカル、ワカルぜ。だったらもっとメチャクチャになれよ。もっともっとブチ切れて」「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーはスリケン両手投擲!
「イヤーッ!」「ヨイショー!」デスドレインがアンコクトン触手でスリケンを受け止める!ブラインドがブリッジでスリケンを避ける!「オイオイオイ!なんで俺を狙うんだよォ!初対面だぜ!?へへへ!ヒデェ奴だなァー!ヘヘヘハハハ!」「確かに、オヌシのことは知らぬ」
「……ア?」デスドレインの笑いがぴたりと止まる。何かを言おうとしていたブラインドは口のファスナーを閉じる仕草をして押し黙る。「オヌシの戯言もどうでもよい。オヌシは初対面の相手に、そうされる理由も分からぬまま、無残に痛めつけられ、死ぬのだ」
ニンジャスレイヤーの殺気で地面の暗黒物質の表面にさざ波が立ち、怯えるかのようにしてニンジャスレイヤーとデスドレインの間に道を開かせる。デスドレインはその様を額に青筋を浮かべて見下ろした後、ニンジャスレイヤーを睨み付けた。「上等だよ……!」
デスドレインが地面を踏みつけた瞬間、暗黒物質が沸騰し、隆起し、巨大海洋生物の触手めいてニンジャスレイヤーに襲い掛かる!「そのムカつく面グチャグチャに潰して手足全部反対側にひん曲げて、このビルの屋上のシャチホコの口に詰め込んでやるよォ!」「そうだ!そうしてやるよー!」ブラインドが拳を振り上げて同調!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは暗黒触手を迎え撃つ!
グレイヴ・アンダー・ザ・グレイブ、フル・オブ・デス(その2)へ続く