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ME:I 加藤心は完璧なアイドルだ

10月13日(土)、私はとあるアイドルに会いに行った。

ME:IのCOCORO(加藤心)さんに。

彼女との出会いは、5年ほど前。
YouTubeがきっかけだった。

Cherry Bullet のデビュー曲、Q&A

Cherry Bulletは9人組のK-POP女性アイドル。
当時、「美男ですね」というドラマが大流行していて、このドラマに出演していたイ・ホンギやジョン・ヨンファが在籍していた韓国の芸能事務所FNCエンターテイメントからのデビューだった。

ジョン・ヨンファが在籍しているCNBLUEというバンドにハマっていた私は、FNCから女性アイドルがデビューするということで動向に少なからず注目していた。

どうやら、Cherry Bulletには日本人が3人いるらしい。
ほうほう、どれどれ。と見たのが上記の動画だった。

私の目が悪いだけなのか、K-POPアイドルというのはみんな統一されたメイクで意外と日本人のメンバーというのは、パッと見わからないものなのだが
Cherry Bulletには日本人3人のうち1人はすぐにわかった。

코코로

ココロと韓国語テロップが出た。あたりだ。

第一印象は、「うつくしいという誉め言葉より、かわいいが似合う。この子は韓国で人気が出そう…!」だった。

当時、TWICEが韓国で爆発的に人気が出始めた頃。サナちゃんの「シャーシャーシャー♡」が流行った時期で、韓国人はどうやら日本の女の子の愛嬌に弱いらしいという認識があった。

ココロも絶対に人気が出るぞ!と思った矢先、2曲目のシングルを最後に彼女はCherry Bulletを脱退した。

ココロのことは、かわいいとは思っていた。
ハマるというよりか、勝手に彼女のことを覚えていたという感じ。脱退のニュースを見たときはがっかりしたけど、その後にココロのことを考えたことはなかった。きっと、アイドルではなく普通の人生を歩んでいくのだろうと思うだけだった。

彼女のことはすっかり忘れて時が流れそして、2023年9月。
K-POPオタクから、日プオタクになっていた私が、彼女と再会した。

PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLSのシグナルソングが動画が出たとき、あまりにも見覚えのある顔がいた。

ココロちゃん…!?

信じられなかった。普通の人生を歩んでいただろうと思っていたアイドルが突然目の前に現れた。

元Cherry Bulletのココロは、本名は「加藤心」で
愛知県出身の2000年生まれ。だということを知った。

2019年に直観で感じた「この子は、人気が出る。」という感覚をまた2023年に感じた。

番組が進んでいくと、やはり彼女の経歴はクローズアップされるわけだが
Cherry Bulletを辞めた理由を「健康上の理由」と彼女は説明していた。

Q&Aで放っていた笑顔の裏に、どんなことがあったのか。
私たちは知る由もないが、彼女は「もう二度と、(アイドルを)やらないと思っていた」と涙しながら言った。

もう二度とやらないと思っていたことに、再度挑戦するなんてどれほどの覚悟が必要か。心臓がはちきれそうになった。

絶対にデビューしような!加藤心!

国プ精神に火が付いた。

Cherry Bulletのココロは、可愛い・幼い印象が強かったが番組中は練習生の中で年上組だったこともあって、頼れるオンニ(お姉さん)のようなキャラクターだった。
そのギャップもまた魅力的だった。
でも、時折ちょっと自信がなさそうな顔をしていて、それがまた彼女の過去と因果しているものなのではないか、と勝手に心臓がぎゅっとつかまれるような気持ちにさせられた。

PRODUCE101シリーズは、視聴者投票型のオーディション番組だ。
最初は練習生11人に投票できるが、番組が進むにつれて2人、最終的には1人しか投票できなくなる。

韓国で既にデビュー組だった彼女は、番組当初から注目度も高く認知度も高かった。なので、視聴者の中に「1番に推してるわけではないが、投票しておこう」という人が最初は一定層いたのだと思う。番組が進むにつれて、順位は下がっていた。
最終回を目前に、ペナルティを受けたり嫌な噂も流れたりした。
正直、デビューが固いとは思えなかった。
でも、信じたかった。また、あのキラキラした彼女が見たくて。

いよいよ、最終回。
10位から順番に名前が呼ばれて1位まで発表した後に、最終デビューの11位が呼ばれるのだが、「加藤心」の名前が全然呼ばれない。
3位くらいになったとき、これは最終順位で呼ばれるか呼ばれないかの戦いになると覚悟を決めた。

「加藤心」と呼ばれた時泣き崩れた彼女を見て、私も泣き崩れた。

あれから、約10ヶ月の時間が経ってようやく加藤心さんと直接話す機会を得た。
ME:Iの2ndシングルの特典会のオフライントークに当たった。
何を話そうかは、決めていた。

「韓国にいたときから、心ちゃんのこと見てたよ。また会えて嬉しい。デビューしてくれてありがとう。」

そう伝えると、彼女は
「ありがとう♡」
と胸にハートマークを作ってくれた。

アイドルとのオフライントーク会は、初めてではなかったけど、
キラキラの笑顔でハートを送られたのは初めてだった。

どうしたらよいかわからなくなって、私も胸の前でハートマークを作った。

私が重いオタクであることは十二分に自覚があったけど
そんなオタクを目の前に、あの笑顔の返し。完敗である。
もうこの沼から抜け出せないなと思った。

ME:Iのファンコンサートが12月にある。
次は、ステージで輝く心ちゃんに会えるのを楽しみにしている。

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